絶対に予告を見ちゃいけない映画

『カメラを止めるな!』という映画の評判がめちゃくちゃいい。超低予算で撮影された映画であること、有名な俳優が出ているわけではないこと、キャッチコピーを見るに何かしらのサプライズが用意されているらしいこと、ぐらいしか情報がないが、見た人誰もが「とにかく何も情報を入れてないうちに観にいけ」と言う。こういうとき、先輩(もう見た人)の言うことを聞いておいて損はないので、できるだけ早く見にいこうと思う。

下調べをしない方が面白い映画というのは確かに存在する。

『セブン』なんかがその代表作として挙げられると思うが、ぼくにとっては韓国映画の『高地戦』がそうだ。

1953年、韓国と北朝鮮が激戦を展開するエロック高地。人民軍の内通者を調査するためにワニ中隊にやって来た韓国軍防諜隊中尉のウンピョ(シン・ハギュン)は、戦友のスヒョク(コ・ス)と再会する。しかし、スヒョクは異例の出世を遂げ、人が変わったように冷酷になっていた。そんなある日、ウンピョは隊員たちと北との内通を示す証拠を目撃し……。

解説・あらすじ - 高地戦 - 作品 - Yahoo!映画

このすばらしい映画を全力で楽しみたければ、絶対に日本版の予告を見てはいけない。

宣伝のための苦渋の決断だったとは思うが、予告には、とある重大かつ致命的なネタバレが含まれている。ぼくは先に本編をみていたので助かったが、予告から見てしまうと面白さは半減していただろう。『高地戦』を見たことのある人は、よかったら検索してみて欲しい。きっと共感してもらえる。

そして、見たことない人はぜひ、どこかでレンタルしてみてください。めちゃくちゃおもしろいので。ちなみにちょっと調べたら、どうやらなんらかの契約が切れたようで、NetflixにもHuluにも、iTunesやAmazonビデオの有料オンデマンドレンタルにも『高地戦』はありませんでした。Blu-rayを買うか、TSUTAYAかGEOでぜひ。