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今井雄紀のnote

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2017年1月の記事一覧

矢野顕子にいちばん厳しいファンは矢野さんでした。

矢野顕子さんが初のピアノ弾き語りアルバム『Super folk Song』 を完成させるまでのレコーディングの様子を撮った映画、『SUPER FOLK SONG』デジタルリマスター版(旧版の公開は1992年。)を観た。 80分弱の、レコーディングの風景の合間に関係者のインタビュー(鈴木慶一、谷川俊太郎、宮沢和史、糸井重里、徳間の偉い人などなど)が挟まるだけのシンプルな映像。 矢野さんはとにかく一発撮録りにこだわっていて、エンジニアの人が何度「(各テイクのいいところを)つな

ノエル「俺は曲を書いただけ。バンドは演奏しただけ。名曲にしたのは、世界中で聞いて歌ってくれたファンたちだ」

21時30分ごろ、仕事を中断し新宿へ向かう。予約しておいた映画『オアシス:スーパーソニック』を観るためだ。 あんまり洋楽は聞かないけど、高校生の時からOasisは大好きで、セカンドアルバムは何度も何度も聴いた。残念ながら全盛期をリアルタイムで共有することはできなかったけれど、来日公演も4回ぐらい観てるはず。海外のミュージシャンでワンマンに何度も行ったのはOasisぐらいだ。この映画は、まさにその「全盛期」にスポットをあてたドキュメンタリー。年末から気になっていて、ようやく観

年末を一緒にすごした2本の映画と1冊の本はどれも暴力にまみれていた

新年最初の日記。年末年始は実家に帰らずに東京で過ごす。数年ぶりに差し迫った仕事もなかったので、普段できないことをいくつかやり、ずっと観たい・読みたいと思っていたものに目を通すことができた。 はじめて観た映画『ロッキー』は、想像していたよりもずっとずっと暗い作品で、もちろん希望はあるのだけど、この作品に世界中が熱狂したというのがちょっと信じられなかった。時代背景とか、主演・脚本をやったシルベスター・スタローンの境遇とか、いろんなものが重なっての大ヒットだったということを、鑑賞