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2年前の今日

2年前の今日、病院で乗ったエレベーター。

次男を出産したその日は
遠山の金さんの日だったらしい。

金さん、て。
コメントに困るわ、
ってエレベーターに突っ込みをいれつつ…。

この日は人生2回目の出産。

経産婦の余裕だったのか、
同じ帝王切開なのに
緊急と計画でこんなに差があるものかと
驚くほど淡々と進んだ出産。

それでもやっぱり、
手術したお腹は痛いし
歩けないんだけど、
不安は前回の半分くらいだった。

新生児の尊さに溺れながら、
産後ケア入院も入れて約2週間、
次男と2人っきりの時間をつくれたのは
本当に良かったと思ってる。

きっとこの先
この子と2人っきりの時間は
なかなか作れないだろうから、と
甘えん坊の長男には少し我慢してもらった。

予想通り、
退院してから今日までの毎日、
次男との時間は長男の時よりも少なくて。

まだ上手く話せない次男は
いつも泣いて伝えてくる。
もっとかまって、かまってって。

出産は経験値の分余裕が生まれたと思ったのに、育児は全然で。
つねにいっぱいいっぱい。
1日が30時間あったらいいのにって。

何もかにもにイラついて。
自分のキャパの小ささに失望して。
情けなくて。
悔しくて。
申し訳なくて。
何度もお風呂で泣いてた。

こんなに愛しい存在が目の前にいるのに。
その儚さを時々見失う。

「ごめんね」

「いーよー」

怒ってしまった後、
わたしが謝ると必ず優しい声で許してくれる。

甘えん坊の息子たち。

でもわが家で一番甘えてるのは、
わたし
なんだろう。

この子たちの、
親でいる事につい甘えてしまってる。

わたしの人生で
間違いなく
今が一番濃い時間なんだから。

40年後のわたしが
一番目を細めて、
眩しそうに眺めるのは
今の写真なんだから。

そんな宝物みたいな時間。

まだもう少し続いてくれる
そんな時間を
ぎゅってしながら
明日からも
ふたりに甘やかされ続けるんだろう。

結局、


幸せ、ってお話です。



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