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【カンタン解説】パワー半導体の今後展望と関連銘柄


こんにちは。
サラリーマン投資家のゆっぴです。

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☑️こんな質問をいただきました。

「最近投資の勉強を始めて、【パワー半導体】に注目してます。カンタンに業界の解説と関連銘柄を教えてください」


今回は、パワー半導体についてと関連銘柄を解説します。

5分くらいでサクッと学べるので、
ぜひ最後まで読んでってください!

※最後まで読んで、少しでも役に立ったと感じたら
右下の『♡』を押してくれると嬉しいです!


パワー半導体とは


まず「半導体」はその名前が示すように電気を通しやすい”導体”と電気を通さない”絶縁体”の両方の特性を持った物質です。

そしてパワー半導体とは、電力の制御や変換を行う半導体の総称で、パワーデバイスとも呼ばれています。
パワーと聞くと強そうな感じがしますよね!


今後の展望や使用事例


近年、省エネ・省電力化への意識が高まり、電気の無駄を極力少なくできるパワー半導体の需要がより高まっています。

パワー半導体は、スマートフォンやパソコンのみならず、エアコンや自動車、産業機器といった幅広い用途にて活用されています。今後さらなる市場規模の拡大が見込まれ、大注目のセクターです。

活用の具体例としては、以下の通りです。

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参照URL:https://xtech.nikkei.com/dm/article/SCR/20130625/289765/

・自動運転・拡張現実(VR)→光センサー技術「LiDAR」に採用
・電気自動車(EV)→消費電力の削減、CO2削減などに貢献
・人工衛星→放射線耐性があり、小型化・軽量化・省電力化などに寄与
・5G技術→基地局の小型化・広帯域・高効率などに寄与
・医療技術→生体埋め込み型センサーなどに活用

このように、先端技術や医療分野でも活用が進んでおり、これからの電力需要を支える半導体であることは間違いありません。

メリット

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参照URL:
https://www.moncana-translation.com/5948-2/

専門的な知識が必要なイメージがある半導体ですが、
簡単にメリットを説明します。

①高い電力変換効率
「高い電力変換効率」とは、効率よく電力を変換できることです。
すなわち、電力の消費量を抑えられるので結果的に電気代が安くなります。


②高い電力密度
電力密度が高くなればなるほど、サイズが小さくて済みます。
サイズが小さくなれば、携帯などのデバイスも「小型化」が図れますよね。

変換効率や、密度で得られる最大のメリットは今まさに世界中で求められている「エコと省エネ」です。


従来の半導体と比べ、省電力や小型化されれば、
より多くの製品に使われ、更なる広がりが期待できます。

事例として、こんな記事を見つけました。

次世代パワー半導体で、従来の半導体から効率97%達成

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参照URL:https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/1906/18/news001.html


ここまでメリットを解説してきましたが、もちろん良いところばかりではありません。


どんなモノにもメリット・デメリットはありますよね。
(あの人気者のアンパンマンだって、お腹が減ってる人を助けれる代わりに、顔がかけちゃうっていうめっちゃでかいデメリットがあるんですから...笑)


話を戻しますが、デメリットを解説します。

デメリット

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パワー半導体には下記のようなデメリットもあります。


①生産スピード
投入した原料や素材の量に対して、実際に作ることが出来るのはわずかであり、生産に時間がかかってしまいます。(作るのが難しいってこと)


②高コスト
時間がかかっているので、その分製造コストが高くなってしまうのは当然ですよね。

ですが、製造技術は徐々に改善されており、生産スピードや価格も徐々に改善されるのではないかと予想されます。
そしてパワー半導体が色んなところで使われるようになれば、作るのに必要な材料を一気に大量に仕入れることで材料費が下がり、
さらにコストダウンが見込めるでしょう!


パワー半導体の市場規模と将来性

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半導体市場は新型コロナウイルスの感染拡大の影響が比較的軽微であり、パワー半導体は今後の市場規模の拡大が期待されている分野です。

テレワークの普及を受けて、パソコンやスマートフォン、データセンターのサーバー、ゲームなどの需要は高まっており、省エネ・省電力化の動きがますます進むことが予想されます。また、自動車関連の需要の高さからも、アフターコロナとなる2021年以降は、再び市場の拡大が見込まれています。


需要が高まる市場の将来性

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参照URL:https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2007/28/news027.html


パワー半導体関連銘柄


今後期待されている代表的なパワー半導体銘柄を5社をご紹介します。



あくまで事例として紹介するので、投資する場合は自己責任で!


※記載情報2021年3月決算情報


【6503】三菱電機

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業種分類 :電気機器
設立年月日:1921年15月8日
市場名 :東証1部
上場年月日:1945年5月
株価 1,525円(2021年10月29日時点)
時価総額 32,744.8億円
売上高 24,592.8億円
営業利益 656.3億円
経常利益 1,775.2億円
当期利益 1,855.2億円
EPS(一株当たり利益)86.48円
総資産 30,570.7億円
自己資本 14,604.2億円
資本金 -
有利子負債 -
自己資本比率 47.8%


三菱電機は日本企業の中では、パワー半導体でトップのシェアを誇っており、2017年に発表した事業戦略において、パワーデバイス事業を成長牽引事業と位置付けています。

産業機器、鉄道車両用インバーターやエレベーターなどの重電システム、家電といった「パワー半導体」を使用する機器を自社で手掛けていることが強みとなっており、2017年度は1,300億円だったパワーデバイス事業の売上高を、2022年には2,000億円にまで引き上げることを目指しています。


【6504】富士電機

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業種分類 :電気機器
設立年月日:1923年8月29日
市場名 :東証1部
上場年月日:1949年5月
株価 5,550円(2021年10月29日時点)
時価総額 8,285.9億円
売上高 5,155.1億円
営業利益 90.1億円
経常利益 148.9億円
当期利益 215.9億円
EPS(一株当たり利益)151.16円
総資産 7,280.9億円
自己資本 2,841.6億円
資本金 -
有利子負債 -
自己資本比率 39.0%

富士電機は、自動車や産業機器の分野で使用する「パワー半導体」を供給しているメーカーです。2019年に発表した「2019~2023年度中期経営計画」で、「パワエレシステム・パワー半導体」を成長戦略の中核に位置付けており、5年間でパワー半導体への1,200億円の設備投資を予定しています。また、2023年度のパワー半導体の売上高の目標を2018年度の57%増の1,750億円としています。

さらに、次世代パワー半導体市場で2025年~2026年に2割のシェア獲得を目標に掲げています。


【6963】ローム

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業種分類 :電気機器
設立年月日:1958年9月17日
市場名 :東証1部
上場年月日:1983年11月1日
株価 10,380円(2021年10月29日時点)
時価総額 10,691.4億円
売上高 3,032.2億円
営業利益 -7.2億円
経常利益 403.2億円
当期利益 418.8億円
EPS(一株当たり利益)426.28円
総資産 5,748.8億円
自己資本 4,571.3億円
資本金 -
有利子負債 -
自己資本比率 79.5%

ロームはパワー半導体への参入は後発となりますが、次世代パワー半導体では先進的な取り組みを行ってきた企業です。パワー半導体市場で2025年に3割のシェア獲得を目標としています。

供給体制を確保するため、2020年12月に福岡県の筑後工場の新棟が竣工したほか、2025年までに600億円の設備投資を予定しています。


【6768】タムラ製作所

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業種分類 :電気機器
設立年月日:1939年11月21日
市場名 :東証1部
上場年月日:1961年10月
株価 783円(2021年10月29日時点)
時価総額 648.1億円
売上高 381.1億円
営業利益 3.0億円
経常利益 12.6億円
当期利益 2.1億円
EPS(一株当たり利益)2.59円
総資産 633.5億円
自己資本 380.7億円
資本金 -
有利子負債 -
自己資本比率 60.1%

タムラ製作所が出資しているノベルクリスタルテクノロジー(NCT、埼玉県狭山市)社。同社はパワー半導体材料として利用できれば低価格化が実現できる次世代パワーデバイスの量産が可能になった、と2021年6月15日に発表。タムラ製作所の株価は発表を機に急騰しています。


【5631】日本製鋼所

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業種分類 :機械
設立年月日:1950年12月11日
市場名 :東証1部
上場年月日:1951年6月
株価 3,335円(2021年10月29日時点)
時価総額 2,480.3億円
売上高 1,198.2億円
営業利益 50.7億円
経常利益 75.6億円
当期利益 98.1億円
EPS(一株当たり利益)133.50円
総資産 2,551.0億円
自己資本 1,175.0億円
資本金 -
有利子負債 -
自己資本比率 46.1%

高性能、小型化のパワー半導体を実現できる窒化ガリウム(GaN)という材料の量産にメドを付けた企業として注目されています。


決算参照URL:https://profile.yahoo.co.jp/independent/6503
株価 参照URL:https://quote.nomura.co.jp/nomura/cgi-bin/parser.pl?TEMPLATE=nomura_tp_kabu_01&QCODE=6232/T


知らないと損する情報
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まとめ

パワー半導体には高度な技術が必要とされることから、市場規模の拡大が期待される分野です。
2020年代半ばに向けて、次世代パワー半導体でのシェアを巡る戦いが世界中で既に始まっています。

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参照URL:https://positen.jp/16

新たな技術やデバイスが開発される可能性も期待ある「パワー半導体」の注目度はますます大きくなり、株価も急騰する可能性も...

今後もパワー半導体の進化と関連銘柄の動向には注目しましょう!


今回紹介した企業一覧

【6503】三菱電機
【6504】富士電機
【6963】ローム
【6768】タムラ製作所
【5631】日本製鋼所

気になった銘柄があれば、さらに調べてみてください!


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