【自社林before-after 山づくりのちょっとした経過報告】

画像1 今は自社林と位置付けている山を,私が購入したのは6年半前。蟻ヶ崎台という,松本市きっての住宅地のなかの広葉樹放置林。当地は,以前市営墓地になる計画があり,投機目的に購入した前山主さんが,計画が頓挫した後,手に余るということで,購入した経緯があります。
画像2 でも,私の手にも余りました。夏は,大きな林木の幹に巻きついたフジの花にはススメバチが群がり,そのため,人間が近寄れないエリアでした。最初の2年は,おっかなびっくり藤蔓をただただ,伐って回りました
図1 転機が訪れたのは2年目の後半。次の春のために,松本合同庁舎で,森林・山村多面的機能発揮対策交付金の相談に伺ったのです。早速次の年の秋から始動。大きな木をプロの方に伐採していただき…小さな木は自分で伐りました。
図2 県のOBで,素晴らしく能力の高いIさんに助けを求め,道を開けていただきました。この時,測量をみんな手伝ってくださいました。あの時はありがとうございました!
図3 購入した山は,典型的な地滑り地形を呈していて,水が湧きますw 道を通すのがかなり困難だとわかっていたのですが,「美しい曲線の作業路が欲しい」と要望しました。Iさんは,設計をしてくださり,なんと重機で道を作ってくださいました。素晴らしい技術者さんです。
図4 Iさんの作った道は,3年後の今でも,崩れずに,しっかりしています。法面は,大変なやぶでしたが,切り開いて,毎年草刈りをしたのち,紫陽花など植えています。
画像7 作業路は,広場も兼ねて,いろんなイベントを行いました。生き物講習会の様子です。薪ストーブも炊いて,温かい飲み物など振る舞いました^^
画像8 みんなで燻製作ったりもしました。
画像9 この春は,長年ずっと悩んでいた,前の持ち主さんの時代に捨てられた産業廃棄物を,片付けていただきました。これは,補助金ではなく,自腹を切りました^^ 重いコンクリートブロックを,嫌な顔一つせずに片付けてくださった清水口建設さん,本当にありがとうございます。勝山さん,秋山さん,またお願いします^^
画像10 山を買ってしまって,手入れしなければならない大きな責任を感じてプレッシャーでしたが,山を綺麗にしたいというと,多くの林業の方々が助けてくださいました。また,思うに,人間が使う以上,山にも造園的配慮を少しだけ導入することで,とても使いやすく,美しくなってきました。ザーリッシュの言葉は本当だと実感した6年間でした。
画像11 因みに,一連の山づくりで生じた伐倒木(ニセアカシアが多かったです 汗)は,全てペチカの薪になり,驚異的な松本の寒さの中でも,何年も暖かい冬を過ごすことができました。
画像12 また,友人たちが来た時は,冬キャンでおもてなしもしています。これは,予想外にとても喜ばれていますが,この薪も,山づくりで得た薪です。薪だけではなく,多くのものを得ましたので,またそれは次回にでもご紹介していきます。

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