名作くんポストスクリプト～怒涛のノベンバー編

いよいよ2020年もあと少しで終わり…ここで1年分の「名作くん」本編をプレイバーック！
今年も色々クソ騒がしかったのです。皆さんの印象的なエピソードは何だったですか？ #名作くん pic.twitter.com/fVU70c1zGC

— むすび（あはれ！名作くん 公式） (@aware_meisaku) December 29, 2020

今年ももう終わってしまいますネ。でも年々、ますます年をまたぐことに対して無感情になっていってる気がします。1月1日になったところで何が変わるんだよと思ってしまうな……。

さて、共同脚本で参加させていただいている「あはれ！名作くん」で、制作に携わったエピソードが11月に3週連続で一気に放送されました。プラス、話題になったQuizKnock回でもクレジットされたりとか。さすがにこれは年内に終わらせておきたい！ ので、今回はその辺りのポストスクリプトです。文責は沼田です。どうぞ！

181話「クイズを解っく」

「ブイチューバーイヌジャナイ」以来、2本目の「脚本協力」としてクレジットさせていただきました。

実はQuizKnockを新海さんに推したのは僕です……フフフ……もっと言うと僕にQuizKnockを教えてくれたのがひらのりょう君なので、真のスペシャルサンクスはひらの君ですね。

と、さも自分の手柄のように書きましたが、この回については「ゲストにどうですか？」と（いくつかの中の一案として）推薦しただけで、あとは既に執筆を終えた新海さんからの問い合わせに応じて、QKの細かいネタ（「ワンツーツーワン」とか）を追加で提案させていただいた程度です。

放送されるまでめっちゃ楽しみだったな〜〜〜〜コロナ禍じゃなければアフレコ現場にも行きたかったよう……。めっちゃナイスガイな皆さんだったそうです……。ふくらPが現場でクイズを出して新海さん正解したらしいよ……嗚呼……。

QKさん、普通のクイズに飽きて来たら、また名作くんとクイズ対決して欲しいな！

183話「闇の名作マージャン」

「せっかくメンバーが揃っているのでシーズン5のどこかで『闇のゲーム』パロをやりたい」という新海さんと、当時VTuberのマージャン配信にめっちゃハマってて……入門書を買って『雀魂』も始めていた自分のマイブームが、なんか合体変形した回がコレでした。（ちなみに「麻雀」自体はNHKでも問題ないのですが、「麻雀」は「マージャン」と表記しなきゃいけないみたいです）

めちゃくちゃ大変だった！！！！ 僕もほぼマージャン初心者なので、とにかく最低限のルールと整合性をとるのが本当に大変で、万が一マージャンのルールと違ってたらやり直しが効かないプレッシャー……今年のホー助回に続いて、またしてもギャグとは何の関係もない部分で非常に頭を使った回になりました。絵作りでも超ご苦労されたと思うので、再生数が伸びて良かったです……。花江夏樹チャンネルをご存じない方も、マージャンパロで笑えると思うし、マージャンパロをご存じない方も、名作マージャンのあれこれで笑えるように、と色々新海さんと準備した一本です。ルールのかなり複雑な部分を、子どもでもわかるような「名作マージャン」として徹底的にかみ砕かれたのは新海さんのお力です。

余談ですが、「あはれ！名作くん」プロデューサーのお一人が大のマージャン好きとのことで、ルール面から内容をチェックをして下さったりとか……なんかそういうのもすごくいいなと思った回でした。このゲームは愛されてるんだなぁというか、やっぱり「マージャン」って名作なんだなと。

184話「星の王女さま」

完成した映像も、雰囲気も大好きで、自分がお手伝いさせていただいた回の中でも特にお気に入りの一つになりました。特にこのサムネのところとか。かわいい！もっと再生数伸びて！！

星の王女さま役を佐倉綾音さんが演じられたことは、プレビュー動画をいただいて初めて知りました。佐倉さん、以前まで一人称が「僕」だったそうなので、そこにも縁を感じたし……何より、王女さまのあの凛々しく堂々とした演技が、一つのメッセージにすら思えて。「男らしく」「女らしく」のくだりは（もちろん新海さんも非常にこだわられたポイントでした）『ココ・チャンネル』でも取り上げたテーマだったけれど、これを見て下さった小学生の皆さんに、何かしらの芽になって育てばいいなと思っています。

この回も、僕が原型だけ提案したゲストキャラクターを、新海さんが改稿の中でグングン魅力的に育て上げていくさまを間近で見ることができたヤツだったな。

185話「そして誰も寝なくなった」

脚本チーム内で、「もう少しコントっぽい内容に取り組んでみよう」という流れがあって、その中で僕の素案が唯一形になったお話でした（新海＋廣川回だと「未来から来た僕」とかですね）。

「修学旅行やお泊まり会の夜にみんな騒いで寝かせてくれない」あるあるをベースに、廣川さんが「誰かが笑わせようとするのに全部スベる」というアイデアを出して下さって、そこから新海さんと僕とで…という流れだったので、実は廣川さんもちょっと関わっている珍しい回です（いつかガッツリ３人で作らせていただいてみたい！という気持ちがある）。さらにアシスタントPの二階堂さんも参考資料を送って下さったり、いろんな方の「頭の中のお泊まり会」がミックスされてる回だなと思います。ちなみに僕は昔からお泊まり会とか修学旅行の相部屋とかクソ苦手だった〜〜〜そもそも人間が苦手だからな……。

余談ですが、ネタにしている『そして誰もいなくなった』のストーリーって「嵐の孤島に閉じ込められるミステリー」だったと記憶していたのですが、ウィキペディアやあらすじサイトを見てもどこにも「嵐の」孤島だという記述がなく、「えっ！？ 別のミステリーと混ざっちゃってるかな！？」って心配になり、ただそれだけのために原作本を取り寄せてダブルチェックしました……。ちゃんと嵐の孤島に閉じ込められる話だった。よかった。

実は今年度中の名作くんでは、僕が参加する回はこれで終わりになります。この後も爆笑の回が連発するし、かなり型破りな回があったり、話題になりそうな回があったり、皆さん忘れているであろう（？）生徒会選挙も……？ 引き続きどうぞよろしくお願いします！ そして来年度が！！ ありますように！！！