#1

今年は何か新しいことを始めよう。そう思い立ってエッセイを書くことにしたのは、実は今年が初めてではない。

はじめの一歩から完璧なものを求める私の悪い癖が、ただでさえ重い筆を鉛よりもずっしりと感じさせるのだ。この文を書き始めるのにもかなり時間がかかって、気がつけば日を跨いでしまった。

さて、散々悩んで書いては消してを繰り返しているわけだが、正直なにを書いたらいいのかわかっていない節がある。ゴールも見えていないのに一体なにを悩んでいるのだろうか。

要は、なんだか純文学っぽいかっこよさげな文章をしたためて自分も作家の仲間入りをしたような悦に浸りたいだけなのである。なんとありふれた不純な動機なのだという声がそこかしこから聞こえてきそうだが、自己申告でチャラということでご勘弁願いたい。そもそもこんな文章誰も見ていないのだから、そこかしこから声が聞こえることなど無いか。

そんなわけで、鉛の重さもエッセイの定義もよく分かっていないが、とりあえず毎日文章を書き留めるという行為を私の中でエッセイと呼称しようと思う。

こんな素人文章に質ばかり求めても仕方ない。継続することが大事なのだ。うん。

当面は、#1が最長にならないようにするのが目標だ。

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