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アレルギー検査で世界が変わった話②

2、検査結果〜花粉について〜

太陽を隠すどんより雲。落ちてくる水滴。傘布に弾かれたて、ポンポポンと音楽を奏でる。空から降り注ぐ涙を、ズボンの裾が吸い上げる。病院へ向かう足取りは重い。

……………。

文学風に書こうとして失敗しました。難しいですね。小説を書ける人の凄さがわかります。私のは、ただの茶番です。

本題に入りましょう。

必死に我慢して、血液を提出してから1ヶ月。アレルギー検査の結果を聞きに行きました。1ヶ月かかったのは、薬がなくなるタイミングに合わせたからです。

「花粉症ではない」と、主張し続けたかったのですが。野望は完全に、砕け散りました。反応が出た物質は、全部で4つです。

花粉は2種類でした。

まずは、王道中の王道。日本に生まれて、知らずに育つのは無理。国の植林政策のせいで増加した「スギ花粉」

スギに遅れること1ヶ月、後ろに隠れて忍び寄る。地味ながらも、ゴールデンウィークまで猛威を振るう、連休殺しの「ヒノキ花粉」

鼻水が出る時期から考えて、スギとヒノキは予想していました。哀しいだけです。注目したのは、花粉と食べ物の関係性でした。

たんぱく質の構造が、花粉と似ている食べ物があります。花粉に対するはずの抗体が、間違えて反応してしまい、口や喉が痒くなったり、イガイガしてしまうことがあるそうです。

スギとヒノキにタンパク質の構造が似ている食べ物は、「トマト」「メロン」「スイカ」「キウイ」です。

「トマト」
食べられるが、苦味を強く感じる。ケチャップやトマトスープなど加工していれば問題ない。

「メロン」
高くておいしいフルーツとして出されるため、我慢して食べていた。おいしいと思ったことはない。20歳辺りから口の中が痒くなるように。食べるのをやめる。

「スイカ」
4つの中では唯一食べられる。ただし、口の中ではなく、汁が触れた口周りや手が痒くなることがある。

「キウイ」
口の中がピリピリする。強い苦みがあって、食べられない。

今までずっと「嫌いな食べ物」として名前を挙げていました。原因が花粉だったとは。目からうろこでした。

次は「花粉症だから食べられないの」と説明します。「関係ないじゃん」から話が広がり、楽しい。もしかしたら共感を得られるかもしれない。いいことを知りました。

因みに、熱を加えると、タンパク質の構造が変化します。火を通せば、問題なく食べられます。トマトスープやトマトソース系のパスタは好きです。

つづく。

次回「検査結果〜ほこり編〜」
ほこりってさ。履いても吸ってもなくならないよね。やっぱりコロコロが最強なのか!?

【余談】
鼻に影響が出始めたのは30を超えてからですが、小さい頃から目が痒くなることはありました。目→食べ物→肌→鼻の順番で反応が出たという人、他にもいらっしゃるのでしょうか。鼻が最後だった人と出会えたら、お話してみたいです。

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