見出し画像

レスポールというギター

あぁ...人生100年生きれるとしたら、残り71年。
この71年苦楽を共にする思いで「本気で」ギターを手にしたい。
ふと、楽器屋をぶらぶらして思ったわけです。
オーダーメイド(木から作る)という手段もアリなのですが、これは実際にギターを手にしてみないとどういう音になるのか検証できないのでハイリスク。
目にして、惹かれて、手に取ってみて、自分の勘はやはり正しかった!と100%納得してギターを買おうという企画です。


皆さんこんばんは。
誰得レスポールトークのコーナー第二弾です。
今回はマニア全開でギターについて熱く語っていきたいと思います。
調子に乗って、ヘッダー画像まで作りました。笑

画像1

すみません、写真の撮影角度ですが左の方はかなり上から撮影しているためブサイクに映ってしまっていますね。
左が 60th Anniversary 1959 LesPaul Standard Sunrise Tea Burst VOS
右がHistoric '59 LesPaul Standard Royal Tea Burst Gloss

この二本、どちらも本家ギブソンのレスポールでとてもハイレベルな仕様なのですが、実際に手にとって弾いてみるとかなり違いました。
今回の違いを感じた部分としては主に3つありまして、一つ目がネックの太さによる音の抜け方の違い。二つ目がトーンポットの0から10にしていくときの上がり方、下がり方。3つ目がGlossとVOS(塗装の面)での明らかな違いというところです。

結論から言うと、右のギター「Historic '59 LesPaul Standard Royal Tea Burst Gloss」が音も使用感も完全にフィットしました。

違いを説明する前にレスポールの特徴の基本解説をしたいと思います。

 
 まず、レスポールで欠かせないのがマホガニーという木材とレスポールならではの曲線美が描くこのボディです。
この二つが音に取って非常に重要なポイントの一つになります。
木材はマホガニーじゃないとLesPaulでも"Standard"とは少なくとも呼べないですね…。前記事で紹介した音源のような粘り気や哀愁漂うロングヴィブラートを奏でるのは難しいかなぁと。
そして、このボディ形状じゃないとフロントPUで12フレットあたりで六連符ソロでも弾いたときに「ブクブクッ」とした丸い抜け感を表現できない。

 この「ブクブク」サウンド(笑)は、テレキャスターでも形状的に丸いので、似た音がフロントでも出るのを実際に所有しているテレキャスターで感じます。(Red Zepplinのジミー・ペイジがレスポールと見せかけて、実はテレキャスターで録音していた話にとても影響されていました)

 ただ、レスポールの構造とは全く違うので、あくまでも似てるという話ですが。
少なくとも丸い形状は「ブクブク」サウンドには欠かせないということですね。

 余談なのですが、LesPaul Custom のBlack Beautyも試奏してきました。店員さんから聞いて初めて知ったのですが、50年代のレスポールカスタムと70年代のレスポールカスタムは全く違うということを知りました。

lespaul-customのコピー

 50年製のレスポールは、かの70年製レスポールカスタムのような高音でエッジが効いた、いわゆる「ザ・メタルギター」のイメージが強いと思うのですが、実際に弾いてみると、センターPUで弾いた感じが通常のLesPaul Standardのフロントみたいな音で、さらにフロントPUにするとめちゃくちゃ甘い出音になるのにびっくりしました。

「え、まだ甘くなるの!?」(🤤 ←恍惚の表情 )

 なぜこう甘い音が出るのかというと、ボディ材がオールマホガニーだからだそうです。(通常のレスポールStandardはマホガニーバックのメイプルトップの木材組み合わせ)

木の影響は凄まじいです。

決めてとなった、一つ目のネックも太さが違い、ここでも木の影響力を感じました。
Historic '59 LesPaul Standard Royal Tea Burst Glossの方がネックが太い。
まさに50年代仕様です。
もう片方も50年代仕様なのですが、若干薄い。なので、ローの出音が弱く感じました。
この値段のクラスになってくるとこういう細部が本当に大きな分かれ目になってくることを痛感しました。

二つ目はのトーンポッドについてですが、これを説明するとさらに長くなるので割愛しますね。

三つ目は塗装の違いです。
詳しくはこちらの記事が大変わかりやすく、説明しているのでどうぞ。
https://www.rockin.co.jp/officialblog/2018/11/11/glossvos/

Glossだと0から一緒に歴史を作っていく。
VOSだと形から入る。というニュアンスで解釈しています。
要はモチベーションの問題ですね。始まりは出会いからです。笑

 今でも昔からストラトキャスターと並んで、ギターといえば連想する形の代名詞になっているレスポール。
いろんなパーツから科学的に根拠や理由があってこの形や電気パーツが取り入れられていて改めてすごいなと思いました。
時代がどれだけ変わっても形が変わらない、ピュアさが個人的な価値観を刺激してなりません。

これからは、59万レスポールを手にするまでの間、ギブソンの歴史やレスポールについてもっと詳しく本やネット、音楽を聴くなどして探求していこうと思いました。

出会いをありがとう。レスポール。ありがとう、レスポール!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?