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グッズ業界の現在

グッズって、集めたり身につけたり、生活の中で使ったりして、選ぶのが楽しいですよね〜!

前回、キャラクターグッズや、スポーツチームのグッズ、テーマパークのお土産ショップなどで売っているグッズを、マーチャンダイズ、略してMDと言うとお伝えしました。

私は、MDは他の本業ビジネスに付属するものだという解釈をしています。
要は、メーカーではない、ということでもあります。スポーツウエアのブランド、メーカーがランニングシューズを作るのとは異なります。なのでナイキやアディダスとは別枠なんです。

歌手だったら、歌を売り物としますが、その横で、コンサートでポスターやTシャツなどでも収益を上げます。
キャラクターも、漫画やアニメで収益を上げ、その横でやキャラクターショップができて、フィギュアや、ぬいぐるみが売れていきます。
日本の大学の生協にも、各大学のグッズが置いてあると思います。
これもマーチャンダイズです。

写真はブルース・スプリングスティーン&イーストリートバンドのコンサートでのグッズコーナー。しっかりOfficial Merchandiseと書いてあります。

サイドといえば、サイドビジネスですが、ないがしろにできないビジネスです。
であれば、収益は最大化した方が特ですよね。

スポーツチームに例えるのが分かりやすいと思います。
チームのグッズだけを売って、チームを経営していくことはできません。
試合を観て、ゲームを楽しんでもらい収益を得ます。なので、第一にチケット収益、放映権、そしてスポンサー、飲食、マーチャンダイズなどでも収益を得ます。

好きなスポーツチームを思い浮かべてみてください。
そのスタジアムの横には、きっと必ずショップがあって、ユニフォームやタオル、選手の背番号入りのTシャツ、小物〜食べ物まで様々なものが売っているはずです。

応援するチームのユニフォームを着て応援するということは、自分の意思表示でもあり、自分の所属感を高めます。また、周りとの一体感が増すので、よりチームへの愛着も湧きます。ファンのロイヤリティーはこういうところでも上がっていきます。

今となってはスポーツチームは、これくらいの品物を揃えるのは普通になっていますね。
各社工夫をこらし、目新しいもの、面白いものを挟んだりして、話題にもしているようです。

今回は、そんなMD業界の現状を考察しました。

MDは基本的には、そのブランド(キャラクターやチポーツチーム)のロゴやカラーを前面に押し出した品揃えがほとんどです。
アニメキャラはそのキャラなしではグッズも語れないので、堂々と配置されることがほとんど。
スポーツチームで言えば、ユニフォーム、タオル、背番号入りTシャツは、最たる例。

でもそれって、なかなか普段使いできるものじゃないものも、多いですよね。
普通に考えて、普段の生活でツポーツチームのユニフォームは着ません。
キャラクター物なんかは特に、年齢が上がるにつれて、主張が強いデザインの物は、それを持っていることが恥ずかしくなったりします。でもそのキャラクター自体は、ずっと大好きなんだ!そんなもどかしい思いをしている人も少ないないと思います。
物も増やしたくないし、一度しか使わないくらいなら、買わない消費者もいます。

単に、キャラクター、チームロゴ、エンブレムが入っていれば売れるという時代は終わってきていると思うのです。

なのでマーチャンダイザーも、ブランド力に頼って仕事をしているだけでは、なかなか収益を上げることはできません。
これからは、今までのアイテムに加え、プラスαの価値を持つ商品を提供することが必要となります。

(日本では、マーチャンダイザーという仕事が一般的ではないですが、各社にとって今こそ必要なポジションなのでは?)

明るい現状もあります。
EC市場が拡大し、うまく売れば物は売れる時代です。だからこそ、MD業は今過渡期にあると思います。
サイドビジネス的ポジションのMDですが、他の収益元と違い、やり方次第で売上を大きく伸ばすことができるのです。
今までの商品にプラスαの価値を生み出し、新しい風を吹き込むことができるかが、売上を大きく左右すると言っても過言ではないと思います。


今日のまとめ
・MD業界の現状はロゴ、キャラクターを前面に出したアイテムがほとんど
・でも、それだけで売れる時代は終わってきている
・今までのラインナップ+αの価値を生み出せるかが鍵


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