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涙が涸れた朝でさえ やっぱりお腹が空くからさ 透明色のカナシミと 向かい合わせに座っては 重…
つめたい海の底で きみが息を潜めて からだを小さくしている きみを傷つける者の怒号が響き…
ちゃぽん と水に 身体を入れると こどものような 手が見えた おふろの中の わたしは 無…
きみに触れると いつもは牢獄のようなこの身体が 歓びを感じる きみの無防備さや 気ままさが …
世界は変わっていなかった 相変わらず空には雲ひとつなく、 訪ねた映画館はもぎりがいなくて…
泣きたいのに 涙が出ない そういうことがよくある 泣きたい、泣きたい と心の中で呟いてみ…
寂しいひと 寂しいひとが好き 傘に入るのを遠慮するひと 満員電車で反射した自分の顔を見つめているひと ファミレスの端っこで1人、ピラフを頬張るひと 朝7時に朝焼けを見上げるひと 名刺入れを置き忘れるひと にこにこ笑うひと 去りがたくても振り返らないひと 爪を噛むひと 背中合わせに座るのが好きなひと 猫に好かれるひと 葉から落ちるしずくに気づくひと 寂しくて寂しくて わたしと一緒にいてくれるひと
ポケットに未来が入るなら 過去はどうやって 持っていけばいい 背負うのは重いが 踏んで歩く…
ことばがかれている 忘れはてた男の奥にある ダムが開いて 私の失物を押し流す 未だに手を伸ば…
生きていくということ 彼女と共にあるということ 悲しみがあるということ どうすれば良いか分…
目を開けると そこには蚊がいた みにくい、老いぼれた、しなびた 蚊が 生き永らえようと 僕の…
ためた息を吐き出す 闇と猫が溶け合う 右の小指がつっている、 毛細血管に、 私が、一気に…
声が低いと言われた 人の口 目より口、が大事 その為には左足の小指を使わなきゃ ジャスミン…
くせになるから 頭の中に 生まれる生まれる 境界とあわいが出会ったところ 永遠に広がっていくことは 限りなく、いなくなることと似ている 引力を信じられるか 昔一度考えていた 隣のクラスメイトがぶんちんみたいに倒れてくることが分かって ギリギリのところで逃げきった もくもくもく 一番好きなのは星じゃない いつかビックバンが起きる 僕が僕でなくなるという事実の方が ちょっぴりだけ、嬉しくて 結構な時、足がマントルに突っ込んでる 視えてる人が分かるの