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詩たち

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大事にポケットにしまっておきたくなる一瞬や、周りの人の身になった気になったら見えてきた日常を、詩にしました なんかよくわからんけどいいな、と思ってもらえたら嬉しいです
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2024年2月の記事一覧

詩 ポケットに未来が入るなら

ポケットに未来が入るなら 過去はどうやって 持っていけばいい 背負うのは重いが 踏んで歩く…

ゆんか
4か月前
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詩 ことばがかれている

ことばがかれている 忘れはてた男の奥にある ダムが開いて 私の失物を押し流す 未だに手を伸ば…

ゆんか
4か月前
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詩 sound m

音に溢れたこの世界で 私が聴きたいのは 枯れ葉を選んで階段を上る足音と 烏がこちらを見据え…

ゆんか
4か月前
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詩 旅半ばで

小鳥と云ふに相応しい者と 烏の対話を 色づけるが如く 黄色い手がうなりをあげる 空に昇りゆ…

ゆんか
4か月前
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詩 だから好き

立つ鳥は居場所を残さなきゃ と思うんだけど、どうかな? その子が視える、と 分かることが始…

ゆんか
4か月前
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詩 生きていくということ

生きていくということ 彼女と共にあるということ 悲しみがあるということ どうすれば良いか分…

ゆんか
4か月前
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詩 亡き蚊の詩

目を開けると そこには蚊がいた みにくい、老いぼれた、しなびた 蚊が 生き永らえようと 僕の腕にとまる 針が皮膚を切り裂き 筋肉を通過して 源に 刺さる 痛くてそいつを泣きながら殺した 僕がベットに横たわっている

詩 猫が眠るとき

ためた息を吐き出す 闇と猫が溶け合う 右の小指がつっている、 毛細血管に、 私が、一気に…

ゆんか
4か月前

詩 低い声

声が低いと言われた 人の口 目より口、が大事 その為には左足の小指を使わなきゃ ジャスミン…

ゆんか
4か月前
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詩 くせになるから

くせになるから 頭の中に 生まれる生まれる 境界とあわいが出会ったところ 永遠に広がって…

ゆんか
4か月前
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詩 祈り

今も想っています 夕焼けが雲に反射しているところや 海と空が溶け合うところ 砂浜が立ってい…

ゆんか
4か月前
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詩 想い人

わたしのことを剝がせない人は 自分をおいて他にはいないということが 私の中を駆け巡り、 …

ゆんか
4か月前
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詩 微動だ

あきが来る 愛していると伝えに、 枯れ葉がよみがえり、 朽ち果てた魂のその先を静かに魅せ…

ゆんか
4か月前
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詩 いなく、ない

時間が みょーんと のびていく あのとき、真っくろになってくれれば、 それはそれで良かったのに ひらひらしているらみそくたが 透明に反射している あまりに覗きこむと でんぐりがえってしまうと知っているけど 分かりたい 見たい 食べて、呑み込んでしまいたい いや、のまれたいのか、も ひだがそうさせないと こえ、 き、 っ 傷口はおさえるだけ でいい、いい 流れた かかる