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Astrosがわからない #4





お久しぶりです。


MLBは前半戦とASが終わり勝負の後半戦へ突入しました

勝ちに行くチームはこれからTDLなどでウィークポイントを埋めつつPOで勝てるチームづくりへ、再建期・POが難しいチームは来季以降の戦力の見極めと若手の抜擢と、明暗が少しづつ出てくる時期に入ってきます




そんな中ですが、今回はDraft(ドラフト)について

Draftは昨年の2021年から従来の6月初旬から7月中旬へ開催時期をずらし、ASとの相乗効果を持ってこれまで以上のイベント化を進めました。


前提知識としてMLBのDraftは完全ウエーバー制で実施され、その他に戦力均衡ラウンド(簡単に書くとFA市場で不利・収益などが低いチームの救済)がある




と、簡単に制度を書いたところで本題へ


今回はAstrosの指名選手について。だ(Astrosのnoteなので当然だが)

指名した選手は以下の通り

1巡目 28位  Drew Gilbert(21/OF)
2巡目 64位  Jocob Melton(21/OF)
2巡目 80位  Andrew Taylor(20/RHP)
3巡目 103位  Michael Knorr(22/RHP)
4巡目 133位  Trey Dombroski(21/LHP)
5巡目 163位  Nolan DeVos(21/RHP)

20順まではさすがに疲れるので5順目まで。。。。。


その他の指名選手が気になる方は下記リンクからどうぞ(ソートすれば過去の指名や他チームの指名も確認できます)


まず気になったのは1-2位にOFを指名したこと、ふたりとも左打ちということで、Kyle Tuckerの延長に不安を感じているのではないか。でなければさすがにやらない指名ではないかと感じてしまう。あとは全指名見ると分かるがIFの指名が極端に少ないこと(C/3名、SS/4名、1B/1名)

現在のIFは衰えが見えるGurrielの1BもJJが昇格したことでまずは彼に機会を与えるでしょうし、そもそも1BはFAで取れるポジションでもあるのでそこまで不安はありません。が、2BのAltuveは足の不安もあるし3BのBregmanはここ最近は好調だが怪我の経歴もあるので、全く指名がなかったのは少し驚きました。とはいっても指名したのはほぼSSなのでどうにかできるという感じでしょうか(脳筋思考)




ここからは上記で記載した指名選手の簡単な紹介


Drew Gilbert(21/OF)

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今年は.362/.455/.673と凄まじいスラッシュラインでOPS1.128を叩き出している左打ちの外野手

公式のツール評価ではH55/P45/R55/A60/F55/O50で、傾向としては安定したアベレージ型だが、今季の成績を見るとBrantleyとSpringerを足して2で割ったような成績を期待したくなる。

ヒットツール・長くCF可能な守備・優れたアームは元々評価されており、今季見せつけているパワーをMLBで発揮できるればオールスター級のOFになれる可能性は十分にあるので、そう遠くない未来、本拠地ミニッツメイドパークのCFを守る姿を見れるかもしれない

木製バットの経験がないとのレポートがあるので適応に失敗しないかが現状唯一の懸念か


Jacob Melton(21/OF)

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ここ2年、大学でハイレベルな成績を残す左打ちの外野手

公式のツール評価ではH50/P50/R50/A60/F55/O50でGilbertと似たタイプ。Meltonのほうが見極めが荒くSOが多い。Gilbertよりパワーを発揮できる期待値が高いようでおそらく両翼を守ることになるだろう。

個人的な見解になるが、パワーを発揮できればボールの見極め(と言うより警戒度が上がってストライクが減る)はできるようになると思うので、パワーバットを見せてMLBへの階段を駆け上がってほしい


Andrew Taylor(20/RHP)

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大学の3シーズントータルで195IPを投げてERA2.45、20W-8Lと安定して稼働している右腕

速球の最速は94mphだが、アベレージは90mph程度。ベストピッチは78-82mphのチェンジアップでその他にはカーブやスライダーを操る

フレームは大きく、メカニクスも独特。動画を見ると速球で三振を奪っているシーンも多くありAstros大好きなハイスピンタイプ


Michael Knorr(22/RHP)

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今季はリーグを変え、デリバリーを変え、速球はこれまでの94mphから最速99mphをマークするまでに向上し併せて成績も向上。80mph後半のスライダーや70mph台のカーブ、チェンジアップも操る

変化球(カーブ・スライダー)のコントロールに苦しむ傾向があるようなので、スターターよりかは出力と奪三振力を活かしたリリーバーが将来像か


Trey Dombroski(21/LHP)

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ハイレベルな成績を記録してきた左腕。速球はアベレージで90mph程度で複数のスライダー、カーブにチェンジアップを投げる

爆発的なパワーはないが、公式で70の評価を受ける素晴らしいコントロールを武器に(エース級とはいかないだろうが)スターターとして安定した活躍が望めるか。


Nolan DeVos(21/RHP)

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公式のランキング外の右腕をこの順位でピック。今季はスターターで起用されているが、去年までは主にリリーバーで起用されている

Astrosが何を感じて指名したのかとても気になる選手。過去2年1位指名を剥奪されていただけに確信のないギャンブルには走らないと思うのでなにかプランが有るのか。。。。



最後に、11巡目 343位で公式ランク92位の外野手 Ryan Cliffordを指名しているので彼も紹介します。

Ryan Clifford(19/OF)

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バットに魅力を出すハイスクールプレイヤー。今季は特筆するような結果にはなってないが、AVGより1割以上高いOBPをマークしているので、フリースインガーではなく、きちっと見極めて打ちに行くタイプだろうか

公式評価ではかつてAstrosが指名したSeth Beer(現ARI)と運動能力を比較されているが、外野手としてノーチャンスというわけではなく、また代表チームで平均的な1Bとしてプレーしていたとのこと

この順位で指名されているので大学で磨きをかけるんではないと思われるが、指名でき育成がきちんとできれば大化けしそうな予感もする






指名の選手たちからこれからのチームづくりについて感じるところもドラフトの面白いところだなと感じつつ今回は終わりたいと思います。



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