グウェント 12月のアップデート予想(後編)

ついに後編。最後は北方諸国とスコイア=テルを扱います。

中編からかなり時間が経ってしまいました。すみません。
特に北方諸国は候補が多く、考えることも多くて楽しかったです。
その分、執筆は大変でしたが。


北方諸国

まず、現パッチ9.5の所感を勝手ながら綴ります。

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リーダーアビリティは「激情」一択といってもいい情勢。
一部ナーフを受けたものの【忍耐】を中心としたデッキは環境トップレベルであり、その他は《フォルテスト王》率いる刺青隊スワーム、《包囲攻撃》と絡めた【攻城兵器】も顔を出すようになったが、やはり強力な除去手段である【決闘】(↓彼ら)を確実に活かしてくる「激情」は強い。

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北方諸国の今後で気になるのは、ブーストエンジンデッキ。筆者のランク戦では直近2・3シーズンで一度も相対したことがない。《メーヴ女王》が実装されたことも記憶に新しいが、北方のエンジンユニットは現メタのハイテンポに付いていけず陰りを見せている。

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また、一時期流行した人間スワーム→《ドラウグ》のデッキも見なくなってしまった。【死霊】や【呪縛】のシナジーカードがもう少し増えればまた見られるだろうか。

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【補給】【乗組員】についても、今後の調整に注目したい。

【補給】は《強化バリスタ》以外が活躍している場面はないように思えるし、【乗組員】は直近追加された《ラファードの報復》以外のイメージがない。【乗組員】に関しては条件を満たすためにローテンポを強いられることが痛い。

【攻城兵器】系は【クールダウン】と密接に関わっているため、【クールダウン】からメスが入る可能性もあるだろう。

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上記の現状を踏まえて、以下リーダーで補填される部分はどこかを考察していこうと思う。
北方諸国も他勢力と同じく実装枠は2枠であるが、候補が5体もいるため文章量が非常に多くなってしまうことをご容赦願いたい。


ラドヴィッド(ラドヴィッド5世)

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開発陣のチラ見せで登場ほぼ確のラドヴィッド

彼もダゴンと同じくベータを駆け抜けた勇士の一人だったが、惜しくもホームカミングのタイミングで失踪してしまった。

ちなみにベータ当時の効果は「配備:ユニット2体の封印状態を切り替える。それらが敵の場合、さらに4ずつダメージを与える。」という汎用的なコントロールアビリティ。

彼はレダニア国王であり、アーマー仕様が追加された【鉄の裁定】のシンボルキャラクターでもある。中編でも言及したように、アーマーをコンセプトにしたデッキは現状少なく、ここに大きく力添えしてくれることを期待したい。

(※レダニアのユニットを幾つか例示、アーマーがコンセプト)

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ラドヴィッドには初期アーマーを持たせるとして、こんな効果はどうだろうか。
「【陣形】
命令:自軍ユニット1体にXアーマーを与える。(クールダウン:Y)
防塞:毎自軍ターン終了時、アーマーを持つ自軍ユニット数に等しいブーストを得る。」

北方諸国版の≪オリアンナ≫的な。

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個人的に≪武器庫≫や≪鎧職人の工房≫には陽の目を浴びて欲しいと思う。

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ヘンセルト

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「動員」の旧リーダー

ベータ時代の配備効果は「配備:「支援」「兵器」、又は「ケイドウェン」の味方ブロンズ1体の同名カード全てをプレイする。」というもの。

とにかく盤面を【兵士】【兵器】で埋めるという、「戦争好き」な彼のキャラクター性にも結び付く効果であった。
上記に類する効果であれば【乗組員】も発動させやすく、新たなコンセプトデッキが作られる可能性は高いだろう。

例えばこんな効果はいかがだろうか。
「【勇躍】
自軍ブロンズの「兵士」又は「攻城兵器」の同名カード1枚を配置列に生成し、その戦力値を1に変える。(クールダウン:X)
補給:自軍ユニット1体を無作為に選んで1ブーストを与える。」

アーマーを持つ兵士、兵器を増やして、上述のラドヴィッドとシナジーを持たせることもできる。

デマヴェンド3世

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「貯蔵」の旧リーダー

「貯蔵」はかつて【チャージ】を増やすアビリティだったが、【クールダウン】を減らすアビリティに変更になった。正直、変更後の貯蔵はパッとしない。

現状【クールダウン】はあくまで一要素に過ぎず、これをコンセプトにしたデッキは少ない気がするため、クールダウンを減らすことで更なるメリットが得られるような効果になると予想。

例えば、
「【勇躍】
命令:自軍ユニット1体のクールダウンをX減らす。(クールダウン:Y)
間接:自軍ユニットのクールダウンを減らすたび、減らしたクールダウン1につき、それに1ブーストを与える。」

効果変更される前の≪ダンディリオン≫をオマージュ。懸念をあげるとすると、この効果が変更された理由は、命令の過多によるゲームスピードの低下を懸念したためだったため(たぶん)、このまま効果を似た形で復活させるのも微妙な気がする。
(※ただし、昨今、ゲームスピードを上昇させる工夫がなされているため、今ならば実装してもよいと判断される可能性もある。)


アダ王女

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かつて存在していた「邪悪な刃」というアビリティの旧リーダー

「命令:敵軍ユニット1体に8ダメージを与える。
追撃:両隣のユニットに出血(ダメージの超過分に等しい期間持続)を与える。」という効果だった。

元々あった強力な除去能力の方向性は残るとし、【追撃】に着目して効果を予想したい。北方諸国は【追撃】を含むカードの種類が全勢力で最も多い。(北方諸国は7種で最多、次いでシンジケートの6種)
そこで、【追撃】を発動できた場合の恩恵を増やす効果となると面白いんじゃないだろうか。

例えば、
「配備:敵軍ユニット1体にXダメージを与える。
追撃:両隣のユニットに出血(ダメージの超過分に等しい期間持続)を与える。
熱狂(6):あなたが追撃を発動するたび、Xブーストを得る。」
とか。

こうすることで、≪ケイドウェン軍の亡霊兵≫を主力とするデッキも追い風を得ることになる。

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ちなみにアダ王女は、テメリア王 フォルテストの娘。(フォルテストと実妹との近親相●によって生まれたが、とある呪いによってストリガの姿で産まれている。モンスター勢力の≪アダ:ストリガ≫は彼女のこと。)

テメリア繋がりで≪ロッシュ:冷血漢≫と効果もマッチ、≪ドラウグ≫と組み合わせるならば≪刺青隊の精鋭兵≫スワームともマッチする。

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キャランセ女王

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「挟撃」の旧リーダー

ざっくり3つの方向性を予想して、以下の3番目の案について補足する。

1.ブーストエンジンデッキのサポート
 ⇒記載通り
2.シールドデッキのサポート
 ⇒記載通り
3.新しいコンセプトの礎になる

上記3について、「挟撃」はユニークなリーダーアビリティのため、何らかのカード追加により新しいデッキタイプやコンセプトの要となる可能性がある。(例えば≪アーク・グリフィン≫超ブーストデッキなど)

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こんな効果はどうだろう。
「熱狂(2):耐性を得る。
このカードが手札又はデッキにある状態で効果の対象となるたび、ベース戦力値をX増やす」

≪シントラ軍の使節≫、≪グリフィン流派ウィッチャーの師≫、≪ダンディリオン≫、そして「挟撃」などによって自らをビルドアップしてフィニッシャーとなるコンセプト。北方諸国版の≪ヴィー≫的な。

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スコイア=テル

北方諸国と同じく、パッチ9.5時点の印象を殴り書く。

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≪シムラス・フィン・エプ・ダベア≫が勢力のカギとなっているように見受けられる。シムラスを活用できるリーダーアビリティの中で特に、バランスのよい「自然の贈り物」、コントロールに長けた「急所攻撃」がトップメタといったところか。

逆に陰りを見せているのが、【調和】デッキ(「調和の贈り物)」。次いで手札ブーストデッキ(「奮起」)。
ドワーフデッキは悩みどころだが、直近のバフによりパワーはかなりあると感じる。

上述のパワー不足を感じるデッキに、どう活路を見出すのか。

イースネ:●●●

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元々は「急所攻撃」のリーダー。ホームカミング当時はぶっ壊れコントロール性能で環境を支配した。

【共生】の登場により、≪イースネ:若き女王≫として別デザインで登場したが、旧デザインのイースネも別名称でユニット化すると予想。
(ちなみにこのデザインは遡ること「ウィッチャー3」内のグウェントから引き継いでおり、歴史ある稀有な存在。当時は「エイスネ」という名称だった。)

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さて、このイースネは【調和】を補強すると予想。こんな効果はいかがか。

「【調和】
あなたが≪イースネ:●●●≫の隣に『スコイア=テル』ユニットをプレイするたび、自陣ユニットの【調和】を無条件に発動させる。
献身:シールド、遮蔽を得る。」

要するに、既にカテゴリ重複していても調和発動できますよという効果。

【調和】はかつてトップメタデッキで、ナーフを受けて列限定の条件が追加された。あまりに条件がキツすぎたため撤回されて今に至るが、それに類する条件をつけることでこのイースネのパワーを許してもいいんじゃないかと思った。


リオーダン

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「誰!?」

大丈夫です。おそらく誰にもわかりません。

スコイア=テルは上述のイースネを除くと、デザイン済かつ実装されていないカードがもう残っていないため、新規デザインされるのが濃厚である。

そこで「ウィッチャー3」まで遡って、ネームドで登場済かつ現グウェントでデザインされていないものを探した結果、見つかったのが彼1人だったのである。
それになんと、当時の効果としては最弱。誰が使うねん。
彼が晴れて実装されれば、底辺からレジェンダリー級に大出世である。がんばれ。

さて、エルフに見える彼は手札ブーストに力添えしてくれるだろう。
こんな効果はいかがか。

「【遮蔽】【勇躍】
命令(間接):自軍手札にある『スコイア=テル』ユニット1体に1ブーストを与える。(クールダウン:2)
あなたが「エルフ」ユニットをプレイするたび、クールダウンを1減らす。」

手札ブーストデッキの惜しいところは、手札ブーストするエンジンユニットが足りていないこと。そして「無作為」による不安定性である。継続的に、安全に自軍手札をブーストできるユニットは喉から手が出る程欲しかったに違いない。



予想記事はこれにて以上です!


自己満足の考察記事でしたが、全て御覧になっていただいた方は本当にありがとうございます。

前編と中編は記事内容がイマイチだと思っているので、後編のクオリティに近づけるべく少し加筆・修正しようと思います。

それでは12月のアップデートを楽しみにしましょう!!!

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