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人に好かれ、期待される恐怖

突然だが、私の好きなYouTubeのひとつに「底チャンネル」というチャンネルがある。
以前ブログで少し触れたことがあるかもしれない。

そのチャンネルには岩川さんという人がいて、私は彼を見ていろんな衝撃を受けた。
私も岩川さんのようになりたいと思った。


働きたくない。
掃除できない。
自分の利益を追求する。
クズである。
真面目な人に嫌われる。
でも常識があって、彼は自分の中の正義を貫いてる。


サブチャンネルで昔やっていた人生相談シリーズは、行き詰まった時に繰り返し何度も見ている。
こうしたほうが良いという回答を、クズの視点から回答していて、かつ誰にも迷惑かけてないのだ。

お年寄りに絶対席は譲ると決めず、自分の機嫌で決める。なぜなら自分が年寄りになった時に全員に譲ってもらえるとは限らない。
どんな聖人でも宝くじは当たらない。自分の周りの聖人たちが一向に当たらない。なにかしてあげたら返ってくるなんて嘘だ。
など、胸に響いたものが沢山ある。


私はあの方は天才だと思っている。


岩川さんの背中から学んだことは、
第一印象を落とすこと。
そうすることで、人に期待を持たせないで済むこと。
※ご本人は第一印象を落とし切るとか、そんなつもりはないと思う。


こんなに捻じ曲がってしまった理由を自分で考察すると、
リアルの周りの人物と比べて圧倒的に転職回数が多いくらい、人とうまく馴染めないこと。
それなのに面接まで行って落ちたことがないこと。
場の空気をよく凍らせること。
キラキラ女子から高確率で浮く存在であること。
「ゆなぞさんって意外と言うね…」と数回引かれたこと。
「え、それ嫌味?」と聞かれる事が多かったこと。
基本的に冗談が通じないため、なにが嘘でなにが冗談なのかわからないこと。
在庫管理を担当した際に、注文を一行ミスって全く売れない商品を大量に受注してしまい、こっ酷く怒られた経験(どんなに確認作業しても上手くいかない)や、
これは相手との間柄次第ではまったく傷つかないが、「ゆなぞさんってもっとしっかりしてる人なのかと思った」と何度も言われた事があること。
もうあげればキリがない。


社会人歴12年目、学生バイトを含めると15年目で積み重ねた自分を模索して表現した結果がこれだ。

もうとにかく、必要以上に怪我したくないのだ。
せっかく生まれてきたのに、どうして傷つかねばならないのか。
傷つきたくて生まれたんじゃない。そんなの頼んでない。
どういう風にこの世に存在したら良いのかわからない。
普通に生きていたら「しっかりしてる人だと思った」と言われる。
こちとらしっかりしてる風に見せた事など一度もない。
勝手に期待するなと言いたい。

誰かに謝罪する時は、間違いに気づいたら先に謝っておいた方がキツく怒られずに済むと、とあるビジネス書で学んだ(もうどの本だったか忘れた)。
ミスを黙っていると、相手が自分のミスに気づいた時に「どうやって怒ろうか」と考える隙ができるらしい。
なので先にミスを伝えた方が不意打ちを喰らわす事ができ、怒られたとしても、怒りレベルが低い状態で怒られる事ができると言う。

先に欠点を晒すという私の生き方は、それを実践していると言っても過言ではない。

私の見た目は普通だと思っている。
もちろん顔の話ではない。
髪の毛も黒く、服も汚くないし臭くもない。
だからきっと第一印象が良い。
まさかお風呂が週2だなんて思わないだろう。

私は岩川さんの背中を追い続けたい。
いや違う。
もうひとりでも立ち直れる強さを見つけたから大丈夫だと言い切って、岩川さんから卒業したい。

岩川さんは、見た目の衝撃から想像がつかない内面の美しさがある。
誰も彼を聖人だと言っているわけではない。

私もここでは言えないレベルで、なかなかにクズなのだ。これは倫理的に伏せておく。
(機会があれば暴露するかもしれないけれど)
とにかく、私のクズさは友人が保証してくれる。

こんな自分だからこそ岩川さんに共感できて、尊敬できる部分がある。
あれぐらいハードルを落としきれば、もうなにやっても良いくらいの状態を作る事ができると思う。
失言は真面目な人ほど叩かれてしまう。
自分の首を絞めなくて済む。


社会人になりたての昔の私は人から好かれたい一心で、相手の心の動きを読もうとしたり、先回りで行動してみたり、媚びを売ることに精一杯だった。

でも全部が上手くいかなかった。
普通こうだよね、と怒られたり引かれたりすることが多かった。

だから心を閉ざした。
世間が嫌いになった。

そんなこんなで適当に生きていた時に出会ったのが底チャンネルだった。
自分はこのままでいいんだって、心から思わせてくれた。

私は「底辺系」と呼ばれるジャンルが好きだったりする。
単純に、生きづらそうで共感できるから。
そして、今の自分を無理して変えなくて良いんだと胸を張れるから。


これはあくまでも自分の場合の話だが、
相手に好かれようとするより、嫌わせに行った方が早い。
だからと言って人に悪態をつくわけではない。
いかに人と話さないかが重要だ。
誰かと仲良くしようとすればするほど、怪我する確率が上がる。
私はこれ以上、無駄な場所で怪我して嫌な思いをしながら生きたくない。
自分が好きな世界だけで生きていたい。

もっと言うと、自分を好きだと言ってくれる人だけに囲まれたい。
でもここだけはきっと、誰しも同じ考えなのではないかとも思う。
それを実現するには、自分が友達を探しに行くのではなく、矢面に立てる場所を模索するしかないと考えた。
以前のスタエフの企画、友人のねこやまコラボで話していた「侍らせたい」とはこのことだ。

どうせ生まれたからにはラクして死にたい。
人生ぬるゲーだったぜ、で終わりたい。
これ以上頑張りたくない。楽しいことだけをしたい。
努力したい人は努力し続ければいい。
私はただ、本当にラクをしたいだけだ。
ひたすら心を守りたいだけだ。
この世界はあまりにも傷つく事が多すぎる。

今まで嫌な事から逃げ続けただけあって、私のメンタルはクソ雑魚なのだ。
天使騒々の天音ちゃんにはいつも「ざぁこ♡」と脳内で罵られている。


馴染めないなら馴染めないと見切った方が苦しくない。
今までの自分の経験は全部本当で、今まで傷ついてきた心も本物だ。
周りが聞いたらそんなことで怪我したのか、と思う様なものでも私にとっては大怪我なのだ。

これは30年かけて見つけた自分だけの処世術だ。
もっと上手くやれていたら、とも思う。
でもこれしかなかった。

頑張らなきゃと自分を追い詰め続けてしまう人は、是非底チャンネルを見て頂きたい。
そして「底辺系」で検索する事をオススメする。

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