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004 ‖ BOOST合同会社設立のご挨拶(会社立ち上げ編)

はじめましての方は、はじめまして、そしてようこそ。
そうでない方は、いつもありがとう。ゆなつなです。

さて、前回よりだいぶ更新が空いてしまいました。期末やら何やらでバタバタしていたのもありますが、実は起業をしまして。
なので、今回は、令和2年3月6日に、BOOST合同会社(英表記:BOOST GK)を創立いたしましたことをご報告させていただきます。

新型コロナウィルスで世界的なカオス状態にある中で、ただでさえ煩雑な法人登記をほぼほぼオンラインで行った(というより行おうと試みた)経緯を書き出すことで、少しでも今後起業を検討している方に有益な情報を残せるかと思い、整理します。


なぜ会社設立したのか

以前自己紹介編にもちょろっと書きましたが、

いままで大手〜外資〜スタートアップと渡り歩いてきたけど、これからの日本において副業解禁やら終身雇用制度の崩壊やらが起こるとされていく中で、「組織」は死んでいくと確信したからです。これからは「個」の時代。
日本政府も、個人がよりよい生活を送れるための様々な施策を打ってくるし、税制優遇も行うだろうし、人生100年時代を迎える現代では「個」が強くないと生きていけないからです。
いつまでも組織にしがみついていてはいけません。
自分で自分を守らなくてはいけません。
そのためにも、今からしっかり準備を整えよう、そう決めました。

ということです。最後の方、なんか教祖様っぽくなっちゃったけど。

いやでも実際問題、組織依存せざるを得ない方がたくさんいるのは社会の仕組みが起因でして、それを変えていくにはボトムアップの変革、つまり働くひとが自らの待遇処遇を再定義していかないと、資本主義な世の中はいつまでも負の連鎖が続きます。
自分の待遇処遇の再定義には、自分には何ができて、それは世の中にとってどのくらいの価値があるか、ということの見極めが非常に大事です。

いまお仕事ご一緒にさせていただいている会社でも、社長さん以外はみんな本業の傍で、愛犬を膝の上に乗せてひたすらデータ処理してくれる方や、夜中に帰宅後みんなが回しきれなかった案件を巻き取ってくれる方がいらっしゃいます。それぞれの強みを活かした内容を空いた時間内でコミットしています。まさにこれが未来の働き方だなと感じています。

正社員は守られているし、福利厚生も充実しているけど、様々な拘束があったり、自分が築いた功績は自分のレガシーとしてではなく組織の成長に紐付けられるので、個の評価が曖昧になってしまうといったデメリットがあります。
個として仕事に挑むのは非常に自由度が高い分、責務が多く、また孤独な戦いになることも多いです。が、周りに個が増えれば適材適所で助け合えるし、自立した社会が構築されやすいと思います。

じゃあ個人事業主(≒フリーランス)でもいいんじゃない?という意見もあると思いますが、個人的には社会的信用度やリスクヘッジ、あとは節税の面でも法人化したほうがよいと考え、起業に至りました。
freeeが「個人事業主・法人の違いは? それぞれのメリット・デメリットを解説」という良記事を出しているので、ぜひそちらをチェケラ。


なぜ合同会社なのか

未だに会社といえば「株式会社」という法人形態を思い浮かぶ方がほとんどだと思いますが、わたしは「合同会社」の設立にこだわりました。
詳しくは、こちらもfreeeの「個人事業主より節税でき、株式会社より費用が安い「合同会社(LLC)」の設立手続き・費用・メリットまとめ」をご確認いただければと思いますが、かいつまんで言えば、

・「株式会社」「合同会社」のいずれも、いざという時(訴訟とか)には間接有限責任=出資した限度の責任しか負わない
・設立費用は「株式会社」だと約20万円、「合同会社」だと約6万円
・Apple、Google、Amazonなど名だたる外資系企業の日本法人は「合同会社」として存在(英語だとLimited Liability Companyを略してLLC)
・2018年度に新設された法人の約20%が「合同会社」
・「株式会社」では会社の所有(株主)と経営(代表取締役)が分離されることが多い
・「株式会社」だと株主に利益分配する必要があるが、「合同会社」は株式制度が適応されないため利益の分配が自由
・「合同会社」の場合は決算公告不要、役員任期の上限なし
・「株式会社」「合同会社」のいずれも法人税などの税負担は同じ(合同会社だからといって安くならない)
・めっちゃ説明を端折ると「合同会社」のほうが登記手続きが楽
・「合同会社」の場合、いわゆる社長は「代表社員」という肩書になり、「代表取締役」とは名乗れない
・「合同会社」は上場できないが、手続きと費用さえ払えばいつでも「株式会社」に成れる

というメリット・デメリットを比較して、わたしは「合同会社」の設立にこだわりました。


BOOSTという社名に秘めた想い

わたしの現在のmission in lifeが、

全てのひとが少しでも生きやすい世界を創造する

と定義しているので、個人ではできないことを会社の看板や資本力などの力を借りて実現したいなと思っています。

そのため、誰もが内なるポテンシャルをフルに発揮できるように、この会社を通じて何かしらお力になれればという想いがあります。
各々が持つ潜在的可能性の開花をお手伝いする、もしくは拍車をかける、という意味合いの言葉を探っていたとき、upgradeだと上からすぎるし、unlockだとあまり語呂感がよくないし、うーん、、、と考えていた時にふと思いついたのがboostでした。

弊社のクレドとして、

Boost your business.
Boost your potential.
Boost your possibilities.
Boost yourself.

を掲げ、どんな組織・個人でも上限突破できるようなパフォーマンスを支えられる会社になりたいです。

具体的な事業として、
・様々な事業規模の企業様に対して経営/組織/人事に関するソリューションコンサルティング
・個人に対してキャリア/思考/心身の健康に関するカウンセリング

を提供していきます。


余談ですが、さらにパーソナルゴールとして、

たくさんのひとをempowerしつつ、家族との時間を最優先に

としているので、BOOST合同会社はめちゃくちゃホワイト企業を目指していきます。


法人登記の全貌

以下、時系列順に整理します。


2019年冬
転職活動してたけど、なかなか上手くいかなくて、なんならフリーランスを本格的にやってみたほうが性に合ってるのではと思い始める。


2020年1月
・家族に法人設立について話してみる。めっちゃびっくりされる。
・周りの起業家に話を聞いたり、ひたすらネットサーフィンして情報収集。
・freeeに相談し始める。これにより一気に登記準備が加速。
・法務局や税務署に電話で細かいこと聞いてみる。
・地元か都内かで登記住所を迷いつつも、横浜市創業支援(合同会社の登記に係る登録免許税6万円→3万円になる)の講座を受講(全4回で16,500円)。結局都内住所で登記したため免税は受けられなかったが、諸々起業や登記にまつわる漠然とした悩みや質問を1on1で聞けたので、めちゃくちゃ有意義だった。
・会社名を確定。
・お名前.comでドメイン取得(16,808円)。
会社設立freee(無料!)にめちゃくちゃお世話になる。これがなかったらこのスピード感で登記できなかった。

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・freeeの電子公告(4,378円/年)、会社設立freeeの利用特典で買える会社の印鑑3本セット(15,900円)を支払う。


2020年2月
・都内で登記することを決め、シェアオフィスを見学。WeWorkビジネスエアポートで悩む。コスト面やユーザビリティからビジネスエアポートのアドレス会員(法人登記可で66,000円/月)に申し込む。
・会社のホームページ制作に取り組む、制作プラットフォームと契約する(14,558円)。
・保険屋さんをやっている友人に会計士の見積もりや生命保険の法人契約について相談に乗ってもらう。
アドプリントで名刺発注(500枚5,600円)。
GoodLine Sohoにて会社用の電話番号を取得(初期費用25,300円)。
・初年度収支のヨミを出して、資本金を決定。
・会計freeeとの年間契約(ミニマムプラン26,136円/年)を前提に、電子定款認証を依頼(代行手数料0円)。
・3月2日に登記することを決める。

※毎月の1日を設立日にするのは避けるておくと少し得をします!!!
会社では黒字、赤字にかかわらず法人市民税の均等割(中小企業の場合は年間7万円)を負担する必要がありますが、この法人市民税の負担義務の有無は毎月1日に事業所があるかどうかによって判断されます。
例えば、4月1日を会社設立日にし、決算日を3月31日にした場合には、4月~翌年3月の12ヶ月分の法人市民税均等割を負担しなくてはなりません。一方で、4月2日を会社設立日にした場合、決算日が3月31日だったとすると、負担する法人市民税均等割は5月~翌年3月の11ヶ月間とすることができます(4月1日には事業所がないことになるので、4月分の均等割負担義務なし)。年間7万円の税金の1ヶ月分=約6000円程度(7万円÷12ヶ月)ですが、会社設立当初というのは何かとコストがかかるので、よほどこだわりなければ毎月1日だけは避けた方が得です。


2020年3月
・会社登記のご挨拶として産土さん、氏神さんにお参りに行く。
・コロナの影響が徐々に深刻化してきていたので、渋谷の法務局で登記手続きするのを断念、オンライン登記に切り替える。Mac非対応でショックを受けつつも、家族のPCでソフトウェアのダウンロードに成功。ただしUI的に心が折れかける。3月2日登記を諦める。
・マイナンバーカード対応のICカードリーダーを発注(2,990円)。

翌日届けてくれるAmazon様に泣きながら感謝する。
・会社設立freeeの半自動申請書作成にめちゃくちゃ助けられる。3月6日の朝一で登記申請は受理されるものの、1週間後に渋谷の法務局に呼び出されて出向く。

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モザイクによりさらに漂う完全なる不審者感。その後も書類不備によりレターパック2回発送。
・Gsuiteの14日間無料トライアルを経て、契約締結。
・3月23日に漸くシステム上で登記申請の完了通知を受け取る。

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以上で、登記完了。
残るは年金事務所(来所予定)、税務署(郵送予定)、都税務署(郵送予定)での諸々の申請、並びに法人銀行口座@三菱UFJ銀行(来行予定)と楽天銀行(オンラインおよび郵送予定)の口座開設手続きのみです。ふぅ。

【2020/04/10追記】
先日、以下書類を原本+控え+返送用封筒を郵送し、本日控えが返送されました。

##渋谷税務署宛
・法人設立届出書
・青色申告の承認申請書
・給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書
・源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書

##渋谷都税事務所
・法人設立届出書


今後の展望

会社設立間も無くであれですが、家庭の事情で5月ごろより3ヶ月間ほど休業します。
とはいえいま頂いているお仕事は粛々とこなし、秋には完全復活しますので、それまでは頭の片隅にわたしとBOOST合同会社を置いといていただけたら幸いです。
休業中も、すぐには対応できないかもですが、ご相談等はいつでも受け付けておりますので、TwitterのDMやその他SNSでストーキングしてご連絡ください。


謝辞

グラミー賞授賞式とか、論文の最後にとか、こういうのを見る度に、どこかこしょばゆい気持ちになっていました。こういう感謝って、相手に直接伝えるべきだし、発表することは本人のエゴだろ、って思ってました。

が、いざ自分がたくさんの方にサポートいただき、ここまで漕ぎ着けたとなると、確かに声を大にして言いたくなるなと思いました。
ということで、ご協力いただいた皆さまへ一言ずつ。

 

家族へ - このタイミングで起業?!と驚かれたと思いますが、わたしの想いを理解して支援してくれてありがとう。

今までお仕事させていただいた皆さまへ - ここまで育ててくれてありがとう。あのときのあれがあったからこそ、いまわたしはここに立てています。

すでにパートナーとしてお仕事させていただいている皆さまへ - 法人となっても変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。

創業準備にお付き合いいただいた方へ - 会社設立freeeのWさん、会計freeeのFさん、行政書士のB社Nさん、アントレサロンのNさんを始めとしたスタッフの皆さま、東京法務局渋谷出張所のNさん、GoodLine SohoのIさん、東京都中小企業振興公社のMさん、保険や会計について相談に乗ってくれたSさん、オフィス紹介してくださった+カフェで打ち合わせ時にたまたま隣にいた女性にわたしをリファラルしてくれたL社Sさん、 ビジネスエアポートのSさんMさん、たくさんのビジネスパートナーに紹介してくれたEさん、設立に向けて応援してくださったW社MさんSさんとA社Fさん、ありがとう。頑張ります。

渋谷と表参道のタコベル - 超高速Wi-Fiと電源、ドクターペッパー飲み放題、おいしいタコスありがとう。何時間居座ったことか。これからもぜひぜひお世話になりたいので、どうか日本から撤退しないでください。


今後も何卒ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。



2020年3月31日 ©︎ゆなつな

おいしいものを食べれば、また明日から頑張れる。 そんな気がします。 (好きな食べ物は、食べられるもの)