見出し画像

続・虹ヶ咲に頭から突っ込んだデレPの話

こちらは『虹ヶ咲に頭から突っ込んだデレPの話』の続きです。


・前回のあらすじ

まず以前書きましたnoteについて、身内の虹ヶ咲を勧めてくれたフォロワー達に読んでもらえたら程度で考えていたのですがぼちぼち拡散されたようで嬉しいやら恥ずかしいやらといった気持ちです。
ざっとまとめるとこんな感じ。

異次元後のTLを見ていて繚乱!ビクトリーロードに興味を惹かれる

虹ヶ咲に興味が湧く

三船栞子が刺さる

サジェスト汚染に疑問を抱く

アニメに触れる

一気にのめりこむ

この後6th神奈川公演にも当選し現地参戦してきました。
後程お話しますが、色々と衝撃を受けました。間違いなく最高のライブだった……

・世界線が違えばキャラクターも違う

さて、noteがある程度拡散されると「どんな反応を貰ったんだろう、不要な発言をして怒られてないかちょっと怖いな……」の精神でRT先を見に行ってしまうのですが、強く目を惹かれたコメントがありました。

曰く「スクスタのストーリーを見て再度三船栞子を判断してほしい(意訳)」と。

そうなんですよね。これ、本当にご尤もなお話です。
シンデレラガールズだってデレステの話とは別にモバマスでそれぞれアイドルの話が展開されていて、時々火種になる程度には違いがあるんです。
媒体が異なる≒完全に同一人物とはならない以上、細かくとも印象を一変させるような違いがあったりするんですよ。
何なら私もデレステとモバマスの藤原肇の相違点について資料にしてニコ生でしゃべりましたからね。

この時の結論は「確かにアイドルになったキッカケや内面に違いはあれど、いずれの藤原肇も藤原肇だ」でした。だってどちらも藤原肇でしたし、それを否定するだけの材料はありませんもの。

と、なればですよ。スクスタとアニメ虹ヶ咲でキャラクターが歩んできた道に違いがあるのであればそりゃ知りたくなるもんです。
これはオタクがどう、という話ではなく私という人間の欲望に近いです。先駆者の方々がそうおっしゃるのであればそりゃ今すぐにでもゲームをインストールして初めから読みたいくらい。

……なんですが、スクスタは2023年にその幕を降ろしてしまっています。

その事は存じていたので振り返る術もなく、仕方なく大手サイトのまとめを頼った次第。ここまでが前回noteの話。

・判断は私が決めること

でも、まとめを頼るってことはイコール誰かの手によって(恣意的であろうがなかろうが)バイアスがかかった文章を読むに等しいんですよ。
良いか悪いかを説いている訳ではなく、それが誰かの個人的な感想であるなら問題ないんですが、まとめや概要として出てくる場合はあくまで「へえ、そうなんだ」くらいで留めないといけない。
それに、例え内容が事実であったとしても同じ内容が私の口から出力されるとは限らないんです。体験してどのように感じたかはその人によって違いますからね。
だからこそ、今回の場合は原本となるスクスタのストーリーそのものを見たかったし、元々虹ヶ咲の界隈にいた人達から「スクスタを見て欲しい」ってコメントがあった時はむしろ嬉しかったです。

周りからどのように言われようとも、それほどまでに誰かを熱くさせた歴史がそこにあったということなんですから。

それに何よりも、私は好きになったものについてはとことん知りたいんです。可能な限り学んだ上で判断するのが私のやり方。

でもない袖は振れぬ……と悩んでいたところ、フォロワーからyoutubeに全ての話をアップロードして保管している方がいるとの話を頂きました。それもリプライしてくれた方の他に同じリンクを送ろうとしてくれた人も。
めっちゃ助かる。もつべきものはフォロワーである。
まー、これも「誰かがまとめたもの」ではありますしこの事自体の是非もあるのは承知の上です。でも実際に触れる機会が無い以上、原本に一番近い形で保管されているのは私にとってはありがたいこと。

心が決まったら後は飛び込むだけ。
閉ざされた世界の扉を叩く準備は整いました。

・スクスタの世界へ

と、いうことで早速視聴開始……の、その前に。どの程度量があるのかをチェック。
いずれ全部見るとして、虹ヶ咲6th現地が当たった場合(1/14)にどこまで視聴すべきかの目標が必要。
最低でも色々言われたところまでは視聴したいので、ざーっとyoutubeに上がっているストーリー動画の時間を確認……

メインストーリー
1章あたり70分程度×53章分=3710分
キズナストーリー
初期メンバー9人→1人あたり100分程度×9人=900分
栞子、ミア、ランジュ→1人あたり35分程度×3人=105分

合計4715分≒78.6時間・・・およそ3日ちょっと。

oh……とんでもない……
一応ね?かつてひだまりスケッチを始めて知った時にね?知ったタイミングが4期だったから3期以前のアニメ+特別編+ひだまりラジオを一気見したことがあったので多少の自信はあったんだけどね?
当時はまだ学生だったのでごり押しが効いたけど今は社会人。その上年末年始の予定もあるのでそう簡単な話では無くなってくる。
何より期間が3週間ちょっとしかない。毎日3.5時間程度を捻出してギリギリ間に合うペースで、急用以外にも仕事がドハマりしたら破綻するのはハイリスク。

ちなみに当時の私は公演1週間前までにある程度視聴完了するつもりでした。アホちゃう……?
フォロワーからはseason2(30章)と一部キズナストーリーまで見届けるのが良いとのアドバイスを頂いたので一旦目標をそこにしました。
結果的にはこれが大正解で、実際年始の震災とそれによる情報過多で間接的にメンタルがやられてしまったので、下手に自分を追い込むような真似を取らずに済んだのは行幸でしたね。

スクスタを見始めてまず思ったのがアニメと比べて作り方が尖っているように感じたことと内容に没入しやすいこと。
前者はまあどのソシャゲでもあることなので特に気には留めず。後者は目線が俯瞰じゃなくて主観的になることで、もっといえばアニメで高咲侑が担っていた立場をプレイヤー(あなたちゃん)が行うことによるものでしょう。
一方でアニメを見ていて強く感じていたお人好しの部分は相変わらずというか何も変わっていないところに安心を覚えました。

それと一つ一つの出来事に時間を取れるようになったこともあってか、アニメだと薄っすら分かっても確信できなかったことについてしっかり掘り下げが効いているなあと。
例えばグループではあるものの、キチンとそれぞれがソロ活動を行う為の体制を整えていたりだとか、それでもソロで活動することに対する不安を口に出していたりだとか、後はなんやかんやでチャンスがあれば我が我がで他の子に負けじと前に出てきたりだとか。

後忘れちゃいけないのが先輩達(μ's、Aqours)の存在。
場所は違えど頼れる存在がいるってのは本当に大きかったと思います。特にグループ・ユニットとしての構えや動き方については間違いなく先輩達の方が知ってますからね。これはスクスタだからこそ楽しめる展開といっていいのではないでしょうか。

そんな感じで大体2週間近く時間をかけてseason1を読み進めました。

・season1を終えて

栞子、お前……
結構容赦ない事やってましたよね貴女。とは言っても最終的には個人的にはアニメとはそこまで大きく変わったとは思いませんでしたが、そうなるまでの行動がかなりエグい。

特にこれはやりすぎじゃねえかな!?
この前の展開を含め既に大勢決したような雰囲気ではありましたが一方的にボコボコにされたらそりゃ良い印象つかないって。せつ菜の考えに理解を示したりこの後の指摘を見るに彼女自身の考え方が間違っているとは思えなかったがそれにしてもだなあ。
なんか急に出てきた強い敵に打ち負かされてその後リベンジするのはRPGだとたまにある展開だけどアイドルでもやるんだ……と思わずにはいられないし、リアタイでこれを出されたら波乱になるのは避けようがない。
しかもこの展開の前にμ'sとAqoursのアドバイスをもらっているだけに……あんまり想像したくねえなこれ。

ただそこからは徐々にまとまってきたというか、「あの栞子って人ちょっとおかしくない?」から彼女達らしい詰め方をするのが実に虹ヶ咲というか。
いやこの子達聖人すぎんか?????????そうだね知ってた

最後まで読み進めると栞子がこうなったロジックが見えるようになり、こっちでは薫子の傍若無人ぶりが引き金を引いてしまったと。
じゃあ薫子が彼女自身の人生に傷をつけるような、それを栞子が見てスクールアイドル憎しになるような失敗をしたかというとそうでもなく、結果的にそうなってしまったというなんともな感じ。

これはアニメを先に見ていてスクスタで全ての話が開放されたからいえることなのかもしれませんが、確かに荒れる要素はあったし同好会内でも容赦ない一言が飛び交って「おいおい大丈夫か」って思うこともあったけどトータルで見たら決してボロクソ言われるような話ではなかったと思います。

というかこの原作あってこそあのアニメが出来たんだなと関心しちゃいました。このままアニメに持っていって映像にしたら色々と粗さが出そうなところをちゃんと納めるところに収めつつ、かつスクスタの筋道からは外さないように再構成されているのがよく分かる。
特に栞子の初期言動と環境の違いはアニメのそれとは全然違いました。
でもなんというか全く違うとは言い切れないしスタート地点の違いであって本来の性格はあまり変わらないのかなって気がします。まあ、そこがブレたら完全に別人になってはしまいますので。
それに彼女の言動も全く分からないわけではないし(やり方は受け入れられないが)考えとしてむしろ共感するところの方が多かったので、やっぱりスクスタから入っても私は三船栞子の事を気にかけて好きになっていたんじゃないかなあ。
こんなん後出しじゃんけんの極みみたいなもんですけどね。

プラスして、もしかしたらこうなのかな?と思ったこととしてスクスタの栞子が担っていた一部の役割をアニメでは同好会の1期メンバー9人+侑に振り分けていたのかなと感じました。
特にストッパー役や違う角度から話を挿す立ち回りはアニメだと果林がやっていたことが多かった気がします。
逆にスクスタだと果林・愛・彼方の3人がイケイケなフリーダム状態でこれはこれでとても良い。

・センター、リーダー、エース

上記の発言はseason2途中の内容ですが、ことスクスタにおいては最初からこの印象がありました。

同好会のセンターは上原歩夢。
同好会のリーダーは中須かすみ。
同好会のエースは優木せつ菜。

センターとリーダーは人によって捉え方が違うかもですが、雰囲気伝わればいいかな……ってところです。
代表としてガンガン前に出て当たっていくのがかすみで、スクールアイドルとして一発お見舞いできる強さがあるのがせつ菜。そして中心にいてしっかりと存在を発揮してまとめあげるのが歩夢。
それぞれ役割は違えどそこにあるのはアイドルとしての輝きなんだと思います。

特に歩夢はスクスタを見て一気に印象が変わりました。
持ち前の優しさはそのままに、要所要所でしっかりと前に出て行動で示す。まあ、あなたちゃんと大喧嘩したこともあったけどそのことも含めて中心人物だなあと思わずにはいられない。

ちなみに偶然か否か、キズナストーリーはこの3人を先に読みました。
それほどまでに印象が頭の中に残ったんだと思います。

・season2を終えて

intermission2章分を挟んでseason2へ。
……なんでseason1のやべーところを更に増幅させたんですか???????
いやせつ菜が容赦無くボコボコにされたのも辛かったけどさあ!なんで部室追い出しと抑止の為の活動監視なんてしてるんですかねえ!?
というかまあ結果的に悪いのはランジュなんだけど自由を謳うなら理事長が止めないとダメだって!栞子の時にも思ったけどデレアニの常務みたいな大人の駆け引きを年端もいかない子供たちにさすな!大人がやったら緩急つかないのは分かるんだけれども!

立場的には栞子はまず動けなくなっちゃうし、訳アリとはいえランジュとの思いとそれによる対立は分からんでもないし、これによって果林と愛(あと一時的とはいえしずく)が部に流れてかすみとエマが怒るのも無理はないんだけれどもね……ミアがアニメと同じくほぼ中立だったのが唯一の癒し。

ただ裏を返すと「なんで?」となったのはここくらい(≒20章)くらいで、以降はストーリーとしてはseason1以上に磨きをかけて作られたんだなってのが読んでいて手に取るようにわかりました。21章のしずかすと22章のりなミアで泣きましたが何か……?

ミア・テイラーに触れたのでこの子についてもう少し。
根っこで抱えていた問題は同じだったんだけど、追い込まれ方についてはやはりと言うべきか、スクスタの方がより個人にフォーカスが当たっていた気がします。いずれにしても期待を背負うのって、辛いよな……
ただ先述したとおり良い意味でファーストコンタクトでの印象はアニメとそこまで変わりませんでしたし、それ故にしっかり掘り下げられたことで印象が大きく変わりました。当たり前だけどめっちゃいい子じゃん。
所謂天才肌キャラってスクスタに限らず私には感情的な接点が無かったので、見方が変わったという意味でもここで改めて知れて良かったです。

それとランジュ。
好かれたいけど不器用なのはそのままに、スクスタにおいては更に苛烈になった(というよりもアニメがある程度抑えられた)ことで随分と引っ掻き回したなと。
なんというかめっちゃ撫でて欲しいアピールするけどやり方がタックルかパンチしか知らなかったデッカい犬、もしくは猫みたいな子。ただ猫っぽいのはミアの方でランジュはでっかい犬かも。かすみが呻ることも踏まえるとかなりあるな。

ミアとはアクションは違えどこっちも天才肌の気質で、家庭も強くてそれ故に友情がぎくしゃくしやすくなり、それを解決しようと力技でなんとかしようとしてまた滑り……そりゃあキツいよなあ。
「友達」のラインが分からなくなっていたのは見ていて心苦しかったしそれが時間をかけて元に戻りそこからスクールアイドルとしても分かち合えるようになったのは心の底からホッとしました。

そしてスクールアイドル同好会のメンバー達のことも忘れてはなりませんよね。
season1はかすみ、歩夢、せつ菜が特に動いていた印象でしたがseason2は全員が互いを支え合うように動いていたなあと。
かすみはどんなに追い込まれようとも同好会の旗を掲げ続け、しずくはかすみの姿を見て批判も厭わずスクールアイドル部に飛び込み、璃奈はそんな二人を支えながらもミアにぶつかり、そしてスクールアイドルとして愛にもぶつかり……
愛はアニメでもあった姉と慕う人物とのかかわりに加え、目標としていたせつ菜との勝負もありました。そしてそこで愛に勝ったせつ菜は同好会の思いを背にランジュと決勝で戦うという。
果林は追い求める理想とのギャップに苦しみ、そんな果林のことをエマは放ってはおけないし、それは彼方だって同じ。
立場上大きく加担はできないけど気配りをして、自信の思いと姉に対する思いを弾けさせた栞子。そして「あなた」の一番の理解者として同好会を支え続けた歩夢。
立場や考えこそ違え度、どの子も自分にできることで互いを支え合い、時にはぶつかりながら成長していく物語だったなと思います。

……そう考えるとseason2で涙ぐんだの2回じゃ絶対に収まらないな?絶対そう。

・『同好会』であること

それとスクールアイドル全員の話が落ち着いたかと思ったら最後にやってきたのが「あなた」への課題。
確かに、これだけのメンバーが揃った中で自分はどうなんだろう?と考えてしまうと引け目ができてしまうのは仕方ないことですよね。
でも「あなた」は誰よりも同好会のことを、そしてスクールアイドル達の事を見てきた。そんな彼女の一番の武器は「愛を叫ぶこと」。舞台の上でメンバーの好きな所を叫ぶシーン、本当に良かったなあ。
そんな「あなた」が属していることも含めて、虹ヶ咲スクールアイドル同好会が同好会足らしめているのってメンバー全員がスクールアイドルという存在を「好き」という交点で繋がっているからなんだと思うんです。
スクールアイドルという「好き」を通して、その延長線上にある目標にひた走る。好きだからこそ助け合う。好きだからこそチャンスがあれば我先にと取り合いをする。
season2最後となる30章での皆の動きがまさにそうだと感じました。

かなり不思議な立ち位置だと思います。
ラブライブ!としても自分の知っていたμ'sの知識と照らし合わせて結構違うなと思いますし、かといって全くラブライブ!じゃないだろってのもしっくりこない。
こう感じたのは私がアイドルマスターの中でも特に異質な伸び方をしてきたシンデレラガールズを好んでいるからなのでしょうかね?
「良い所を先輩方から継承しつつも自由に立ち回り、時には常識すら打ち破る」。そんなところにも惹かれたのかな、なんて。

・善し悪しよりも大事なこと

と、ここまでがseason2(+歩夢、かすみ、せつ菜のキズナストーリー)を読み通した感想になります。
正直に言ってしまえば、ストーリー実装当時のスクスタが炎上していたって話については納得がいきます。特に9話と20話はやっていることがあまりにも強烈過ぎた。そりゃあ不安にもなるでしょうし栞子とランジュの評価が厳しくなるのもさもありなん。
……なんですが、じゃあ全部読み終えてどうだったのかというと個人的には好印象だしここで読むことができて良かったと自信を持って言えます。

だってこの話、ネットで検索して出てくるワードに引っ張られたら手が出しにくくなりますし某百科や某時点でまとめられている内容では要点は分かっても完全に理解することはできないです。
要点だけ分かればいいじゃんって捉える人もいると思います。しかし概要だけだと「何故その概要になったのか」まで辿り着くのは難しいし、その場その場で切り取った評価としては合っていても前後を加味してどうだったのかまでは判断できません。実際問題、今回スクスタに触れる機会が無ければ私もちゃんと理解できていなかった可能性のが高いです。

それにその時のキャラクターの表情やイベントスチル、BGM、間の取り方に何気ない一言まで全部合わせて判断しないと意味を取り違ることだって全然あり得ますからね。小説なら文章を読み込む、マンガならコマ割りやふきだしの形、アニメなら細かい動きや背景表現、ゲームならさらにプレイヤーの選択や操作……挙げていったらキリがありません。
昨今だと倍速だのまとめだの切り抜きだので話題がつきませんが、法的問題は置いといてそれらを否定するつもりはないにしろ、やっぱり原本に触れられる機会があるのであれば、何もせずに触れてみるのが一番だと思います。
大衆の評価としての善し悪しも確かな材料にはなりますが実際に自らその作品に一からぶつかって、その結果として良い作品と思ったらそれが全てだし、悪い作品と思ったらそれはそれでその人にとっての正しい判断にですし誰にも否定されることはありません。
私個人の思想として番人に好かれる作品は無いと考えているからかもしれませんが、それでも私としてはそう思わずにはいられないです。

今回の場合は既にサービスが終了したゲームの話なので自分で操作することができなかったのが残念ですが、それ以外については目や耳を使って判断し、解釈を重ねて喜怒哀楽を乗せながら歴史を知ることができました。

改めて、私にスクスタを強く推してくれた人達に御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。

・6thでの因果

そして迎えた虹ヶ咲6th当日。私は日曜の千秋楽の現地チケを取りました。
現地で今まで体験したことのない文化交流に目を丸くし、スクスタを含む虹ヶ咲について色々教えてくれたフォロワーに挨拶を行い、参加したフラスタを写真に収めていざ本番。

……実は、曲についてはスクスタの読み込みに終始していたので殆ど予習できていませんでした。ライブ後の感想ツイで決意の光とコンセントレイト!の曲名を入れ違いで覚えていたし……恥ずかしかった……
強いてあげるならアニメとOVAで出てきた曲達に加えFly with You!!の収録曲と表題曲くらいでしょうか。
初参加するにしては異質といってもいいでしょう。実際のところ最悪分からん曲でもノレるし内容によって飛び跳ねられたらいいやくらいの心積もりでした。

でも、そんなことはライブが始まってすぐに吹き飛ばされました。
『KAGAYAKI Don't forget!』、スクスタの概要はなぞっていたのでこの曲の意味を知らない訳がなかったし、スクリーンに映し出されたものを見ていきなり息が詰まりました。色々ネットだと言われてるけど本当に嫌われてたらこうはならないじゃんって。
そんな風に思いを馳せていたらMCを挟んで飛んできた『チェリーボム』であっという間に圧倒され、『My Shadow』のパフォーマンスに見惚れ、『Waku Waku! Monday Morning』に手を叩き、『咬福論』にガッツポーズ。変な心構えなぞ瞬く間にどこかに行ってしまいました。
兎に角全体を通して楽しかったし、時にはスクスタやアニメでのあれやこれやを思い出し感傷に浸ったりと、良い時間をおすそ分けしていただきました。

そして告知のターン。
いきなり7thライブの告知でさらに大きい告知があると判断するには十分すぎるインパクト。そしてこの後に続く発表で思わず声がでました。

いや、あまりにもタイムリーすぎるでしょ。
映画はアニメ版の完結編としての話ということで、間接的とはいえ異次元フェスからアニメ・OVAを経由した身としては一抹の寂しさを感じましたし、同時に1人のオタクとしてはこうして「公式の望む形で幕引きをする準備ができている」ことに安心感を覚えました。
勿論終わってほしくない気持ちがあがるのもその通りだし、キャストの方々も同じ言葉を口にしていました。私みたいな人よりキャストの方々や長い間そこにいた人達の方が思い入れが強い事も承知してます。
ただ、引っ張り続けて落としどころを見失ったコンテンツや誰も望まぬ形で消息を絶ったコンテンツ、たちいかなくなって止むを得ず閉じたコンテンツを沢山見てしまうと無事に終われることの大切さも身に染みて感じるようになってきてしまってまして。
始まりがあればいつかは終わりが来るもので、それをあらかじめ長い猶予を設けた上で準備してくれることが、なんというか、丁寧で優しいなと思いました。

そしてビジュアルノベルゲーム。
そりゃ驚きますよ、だって3週間ちょっと前からずっと見てきた画面にそっくりな画面と歩夢の立ち絵が出てきて、その歩夢がセリフで「あなた」って呼んでるんですもの。
閉ざされたはずの世界の扉が、形を変えて再び開かれた瞬間を目の当たりにしたんです。そんな偶然あるのかよとすら思いましたよ。
その時の会場の揺れっぷりは凄かったですし、会場を出た後に公演に参加していたであろう人達がスクスタの思い出に花を咲かせているのを聞いて改めてスクスタの存在の大きさを目の当たりにしました。キャストの方々もスクスタのことについてお話されていましたしね。
そして何よりも、スクスタのメインストーリーを読み込めていなければこの発表やそれを受けての反応を私が正しく理解することはできなかったはずです。
よもやこんな因果があるんだ……って驚きすらあります。だってライブに奥行きを感じさせる要素にはなっても直接的な作用が生まれるなんて分かる訳ないじゃないですか……!

そんな色々な人の思いが乗っかり、愛の形となったライブに参加することができて良かったです。

・このタイミングで出会えて良かった

アニメがいつか終わりを迎えることについての惜別、そしてスクスタ形式での新展開に対する喜び。
どちらに対しても思うのはファンにもスタッフにもキャストにも、様々な立場の人達から沢山の愛を注いで貰って成長してきたのが『虹ヶ咲スクールアイドル同好会』という場所なんだということ。

そしてその陰で色々な困難が遭ったことも承知しております。
直近だけでもこれまでに何度も挙げてきたスクスタの炎上及びサ終に優木せつ菜の声優交代(楠木ともりさん→林鼓子さん)は元々いるコンテンツでも起きたら肩を落としますし、他にも元々はアニメ化する予定がなかったりだとか、一部スクールアイドルは元々スクフェスのその他ノーマル(所謂モブ的ポジション)だったとか……平坦な道ではなかったのは想像に難くありません。

まあ、悪い意味でのトラブルなんてない方がいいんです。そのことを悪いように使われることだってありますし、それによってファンの人達が悲しんだり苦しむこともなるべくない方が良い。
一方で、そういう事を経験した場所から生じるエネルギーって特殊な力があると思うんですよ。

何故なら私がずっと前からいるシンデレラガールズがそうだから。
あそこも全然平坦な道のりじゃなかったし、まあ気苦労の絶えない場所です。そんなシンデレラガールズだからこそ私は好きになって、これまでも色々なものを貰ってきた。

そもそもラブライブ!とアイドルマスターって時点で別物だし、それぞれが違う道を歩んできたことも分かっています。全く同じだなんて言うつもりは全くありません。
でもどうしても言葉にできない何かを感じてて……始まりこそ繚乱でしたが、そこから深いところまでハマったのはそういう要素もゼロではなかったのかなと考えてます。

今ではすっかり虹ヶ咲のことが大好きになっています。
気付いたら机の上のアクスタが増えましたし、このnoteを書いた日にはかすみの寝そべりぬいぐるみを買ってきちゃいました。そしてこの記事を書いている時はチェリーボムを流していましたしすっかり景色が変わってしまいましたね。
スクールアイドル達も推しであげるならかすみと栞子だけど全員好きになれたし、アニメ展開だけでなくスクスタで起きたことも理解した上でスクスタでの彼女達の事も大好きになりました。
流石に熱意自体は今がピークでしょうが、ビジュアルノベルゲームは買うつもりマンマンですし映画だって開幕凸とはいけなくとも必ずシネマまで足を運ぶつもりです。彼女達の行く末を追いかけずにはいられない。

それに、虹ヶ咲からエネルギーを貰ったことで今までの趣味にも良い影響がでてきたんです。
シンデレラガールズに対しては色々と担当アイドル達に思うところがあり詰めていたのですが、今一度どう向き会おうか良い意味で考え直せるようになりまして。それによって他の趣味にもまっすぐ当たれるようになりつつあります。
(斜に構えていたわけではなく、より強く的なニュアンスで)
原理的には不明で全く以て不思議なものですが、スイッチが入ったのは虹ヶ咲に出会って深く入ってからになるので間違いなくこのおかげです。

本当に、良いコンテンツに出会えました。
他にもやるべきことがあるので全振りはできないとしても、できる限りの活動は行っていきます。だって好きなんだもの。
まだまだ新参者ですし学ばないといけないことだらけですが、一度こうする!と決めた時のしつこさだけは本物です。
どうか今後ともよろしくお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?