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2/15(水)伊部訪問レポート。(備前焼小町藤原肇の話)

「この熱狂を"もっと"外へ」。
上記の言葉をご存じな方はどの程度いますでしょうか。何かというと『Mリーグ』と呼ばれている、麻雀プロ達による競技麻雀(チーム対抗戦)のスローガンなんですよね。
2018年に設立されたこのリーグは今では多くの人達に知られるコンテンツとして存在しています。……というのも私が知ったのは去年からで、きっかけもTLで話題になっているのと声優である伊達朱里紗さんが活躍しているからなんですけども。
ただ実際に、今となっては麻雀だけでなくVtuberの方々への波及や、そこから更に派生して別のリーグが生まれたりと、バカにならないほどの効果が生まれていると思うんですよね。

何の話かというと、今回の備前焼小町の件も少なからず熱意が繋いだ結果だと思っているんです。

まず備前焼小町とは?については下記のnoteの「はじめに」を読んでいただければと思います。

2021年10月に第1回目が行われて以来2度目の開催となりまして、仕事がパンパンで厳しいながらも1日くらいは足を伸ばしたい!でれば初日に行こうということで僭越ながら訪問してきた次第となります。

で、今回はどのような方法で向かったのかと言うとサンライズ号を頼りました。日本で唯一定期運行している寝台特急ですね。

理由としては前日の仕事が多少延びても移動手段として担保ができること(新幹線+前泊も考えましたが東京20:32最終に間に合うかが読めなかった)、それとどうせ取るならA寝台ことシングルデラックスに乗ってみたかったのがあります。
結果としてはこの選択で正解でした。というのも予約開始が乗車日の1か月前ということで1/14に予約を取ったのですが、翌15日に除幕式の開催が告知されたからです。

10時より開催との発表だったのですが、この時間に間に合うように東京から向かう場合は岡山駅または伊部駅での前泊もしくはそれに類似する手段(夜行バス、夜行列車、または赤穂・姫路あたりのホテルで前泊)で朝早くに乗り込まないと絶対に間に合わないんですよね。
なので結果的にはこれで正解だったなといったところです。

そして移動当日。
無事に仕事を片付けて温泉に入ってさっぱりさせたら意気揚々とサンライズへ。

横浜からは初めて乗りました。
シングルデラックス!普通のシングルより快適でした。

これで本来は瀬戸大橋で朝焼けを見つつ坂出まで向かいその後伊部に向かう予定だったのですが、道中で運転見合わせをした影響でそのまま行こうとすると除幕式に間違いなく遅刻することが決まり、やむを得ず岡山で降りることを決めました。

相生駅を過ぎたあたり。この時点で6時30分くらい。

ただまあ、今回に限って言えば瀬戸大橋に向かうのを取りやめたのは正解だったのかなと思いました。理由については後述。
上郡駅を通過してさあ岡山県だ!と三石駅を通過したところであれ?と気になる事態が発生。

なんか白くない……?

そう、雪が降っていたんです。しかも割としっかり目に。
……確かにこの日は全国的に寒波が強くて雪の予報もされていましたけどね!?でも降るとしたら例えば滋賀や京都、岡山県でもより北の方だと思っていたんですよ?
いやーもうこの時点でただならないなと思いました。遅れているからってのもありましたけど、それ以上にもっとこう、凄いことになるぞみたいな。

そして定刻から遅れること60分。
何度も足を運んだ場所、岡山駅に到着しました。

今度はこの表示幕の場所まで行きたいね

さてこの時点で時刻は7時17分。本来乗る予定の電車の発車時刻は8時30分。およそ1時間ちょっとの空きがありました。
ちょっと頑張れば1本早い電車で伊部に向かうこともできましたが、大きめの荷物を置きたいのと2つほどやりたいことがあったのでここは1時間使ってミッションを遂行することを選択しました。

まず一つは岡山駅の駅弁を買うこと。
……どういうこと?って話になると思いますが、私はいつも帰る時に駅弁を買うようにしているんですけど18時~19時になると駅で売られている弁当の数に大分限りが出ちゃうんですよね。
なので折角時間があるのなら駅弁を今の内に選んでみたいなと思いまして……少し悩んだ上で買ったのがこちら。

2000円しましたが先に感想を述べておくと美味しかったです。
岡山県の具材が散りばめられて目で見て楽しいし味もおいしい!こういうのを食べてみたかった!満足!
他にもいくつか気になる駅弁があったので、次回は他の弁当も選んでみたいですね。食事を楽しむのも旅の醍醐味なんだ。

そしてもう一つは……こちら。

県の玄関口なんですよここ。

岡山駅新幹線改札内コンコースに展示された展示ですね。
というのも情報が公開された当時は帰りにチラッとみるか、もしくは乗り継ぎ中に時間割いて通ることができたらな程度で考えていたんですよ。エキナカでやるにはちょっと負担が大きいよなあと考えてましたし。
なんですけども。

いやこれぼかしているとはいえ情報量凄くないですか?
そもそもポスターがあるだけでも大事なのにさらに今までのコラボ商品である竹湯呑や備にゃこら太、さらには今回作成されたグッズ類まであるのが窺えるんですよ。思いっきり藤原肇って子がいるんですよ~!ってのを押し出しているのがこの時点である程度読み取れるんです。とんでもないよこれ。

そんでもって実際に目にしたらですね。もう熱意と愛情の塊でした。
特に赤のボードと紫のボードに書かれていた内容ですよ。

最大限の経緯じゃないですかこれ
「ただひとつの器」のセリフ……

駅の中で無ければボロ泣きしていたと思います。本当にうちの担当アイドルは大きくなったなあって……

過去のコラボ商品2種。
今回のコラボ商品達。倉敷と井原・児島。
勿論普通の備前焼も。

もし期間中に伊部に行くだけの時間もしくはお金が無かったとしても、もし出張や旅行の途中で岡山駅に立ち寄る機会がありましたら絶対にこの場所を見てほしいです。これだけでも備前焼小町として彼女が選ばれた意味を汲み取ることができますので。

そうしてしばらく感慨に耽っていたらあっという間に電車に乗る時間。
いつもの赤穂線に偶然出会ったフォロワーさんと乗車して移動していると気になる情報が。

既に産業会館に入ることができてる

なんか凄く並んでる

30人近くいる気がする(???)

整理券の番号30番近くまで配られてる(!??!?)

……?

おかしいな、伊部に着いて整理券10番くらい引けたらいいなって思っていたんだけど……?俺が行くのって平日朝の伊部だぞ?今日って平日ど真ん中であって?
本当に只事じゃないぞとそわそわしながら伊部駅に着いたら20人近くの人達が一緒に降りて更に困惑。だから今って平日の朝なのであってね?休日じゃなくてね?俺も大概だけど

人の流れに乗っかる形で整理券を受け取り物販(除幕式で物販……?)の待機列へ。

開始直後に着く電車で43て
凄く物販ぽい

整列時間ギリギリで購入することができたのでそのままの流れで除幕式の待機列に移動しました。

ほどなくすると開場となり合図に従って席に座り、そのまま時間となるまで待機。

式が始まる直前の様子(ここまで撮影OKでした)

実際の除幕式の様子は備前焼陶友会様のインスタグラムにて期間限定(30日間)で公開されております。

見て頂けるとお分かりかと思われますが本当にしっかりとした式で、正直とんでもないところに来てしまったなと思いながら参加しておりました。こう、電報を出した方もひっそりといらっしゃいましたし。
詳しい内容については伏せますが、式が終わった後にここまで来たんだなあという実感がわいてきましたね。本当におめでとう、肇。

その後はパネルが1階に降りてくるまで待機。そのパネルが到着した後は記念撮影を行いました。目の前にすると本当に綺麗……

休憩所を案内しているように見えるのはこれはこれで良い

ちなみにこの時にフォロワーと共にNHK岡山の取材を受けました。
私の部分は使われませんでしたが取材に協力したお礼としてデレスポARでパネルと担当とのスリーショットを取っていただきました。えへへ。
取材自体は中学生の時に1回、とある事件を見かけた時に1回受けたことがありましたがガッツリ絡む取材は初めての経験。
今度はもっと上手く話せるようになりたいな……好きなことを話せる機会って滅多にないし。

ちなみに今回の除幕式は80人近くの人が集まったそうです。
何度も言うけど平日朝でこれだけ集まるのってとんでもないし、それだけ彼女の為に来た人がいるってことだからね。本当にね。

撮影もほどほどに行ったところで、その後は14時までフォロワーとお店巡りをしていました。
お世話になっているGallery Kaiさんで挨拶と購入→里房さんにてお食事(今日限定15食のプレートを頂きました)→一陽窯さんにて挨拶と購入の流れです。購入したものは後程紹介するのでここでは一旦昼食だけご紹介。

カキのチャウダーにオーブン焼き、サラダにパン。
デザート。左のホワイトチョコはクッキーでした。

やっぱり冬の岡山はカキだよね!って思っている人なので……美味しく頂きました。量も見た目以上にしっかりあって大満足。
それとプレートに使用されていた四つ葉の形したお皿が良かったなあ……あれどこで取り扱っているんだろ。自家製なのかな?次来たら探してみよう。

さて、14時に近付いてきたタイミングでフォロワー達と別れた後はレンタサイクルでとある場所に向かいました。
片道約20分。伊部から隣の駅の近くまで自転車を飛ばして向かった先は丸山窯さん。伊部の隣である香登に窯を構えているところとなります。

何故そこまで?となった方も多いと思いますが、どうしても欲しくて探しているものが1つありまして……というのも話は去年の10月に遡ります。
10月に伊部で行われるイベントというと……そうです、備前焼まつりです。

私もこの時伊部の地を訪問しておりましてその際に色々な備前焼を購入していたのですが、フォロワー達の紹介を受けて見せてもらったお皿がどうしても忘れられなかったんです。

予算の都合と優先順位の関係で終ぞ購入を見送ってしまったのですがそれでも機会があればお迎えしたいと思ってまして、もしかしたら直接伺えば見つけることができるのでは……?と電話したのが訪問前日。
……本当はもっと早く連絡するつもりだったんですよ?ただどうしても仕事中に穴をあけることができず、仕事後だと夜になるので電話する訳にはなあと思っていたら午後から休みにしていた訪問前日しか無く。
電話をかける瞬間は本当に緊張しましたし、実際に何度も噛んでしまいダメかもしれないとすら思ってましたから……都合をつけて頂けて本当に助かりました。ありがとうございました。

……という経緯で訪問させていただくことになり、約束の時間に訪問。
あの時見たものと全く同じかは定かではないですが、ほぼ似たような形状の角皿を見つけることができた時は本当に嬉しかったです。これだけでも訪問してよかったと思えるほどには。他には犬の花挿しが可愛くて気に入ったのでこれも追加で購入。
その後はご厚意により実際に窯を見せていただけて、更に丸山窯さんで生み出されたやきものの特徴やこだわりといったところを教えていただけました。焼き方やら窯の形やらに作家さんの思いやこだわりが出るんだなあと本当に勉強になりました。

その後はざっくばらんにお話をして購入した物の支払いを済ませて終了。
勇気を出して攻めて大正解でした。改めてありがとうございました!

訪問後、ちょっと走った後に撮った写真。
香登からの帰り道。今回のヘッダーです。

再び伊部駅に戻ってきた頃には16時を回ってました。
後々を考えると17時の電車には乗りたいので、まだ訪問していなかった場所を回ることに。
これまた毎度お馴染みである天津神社と、そこから少し登ったところにある展望台です。天津神社にて参拝を済ませたらもうひと踏ん張り。

いつ見てもここからの景色は気持ちいい。

ここに来るたびに色んなことを思い出します。
初めてこの場所のことを知って登った時。CINDERELLA MASTERが発売された時。自分が心身共に持たなくなって潰れた後に訪れた時。
ここで伊部の町並みを見る度に色々なことが沸き上がって来るんですよ。嬉しい気持ちも悔しい気持ちも悲しい気持ちも叫んだなあ。
そしてまたここに立てるようにと藤原肇と約束して降りるのがいつの間にか常になっていて……そんなことを思いつつも誰がいつどこでどうなるか分からない以上絶対ではないのですが、願うことは自由ですから。

展望台からの帰り道。ここの景色もまたいいな……

その後は再びGallery Kaiさんにてフォロワーさん含んでお話をさせて頂き、伊部の地を離れることに。

今回敢えてここまで記載しなかったことがあって、夕方になるまでこの伊部の地に断続的に雪がちらついていたんですよね。
サンライズで三石あたりまで来た時に積雪を見たって話を出したのですが、積もるまではいかずともチラチラと降っていたんですよ。もちろん除幕式の時にもそれなりの量が降っていました。
開式を待つまでの間に「特殊なシーンに特殊なシーンを合わせなくても」なんてことをフォロワーと話したのですが、実際に式の最中で備前焼陶友会の理事長の方も伊部では年に2,3回しか雪が降らないと仰っていまして。

偶然なのは分かっているんですけど、どこか町全体が藤原肇のことを祝福してくれているようで神秘的な1日だったなと感じました。晴れ間が覗いたと思ったら急に寒くなったり、雲が出てきたり雪がチラチラと手に乗ってきたり。

ここで私の昔の話になってさらに以前に何度も話したことのある内容になってしまうのですが、私がこの場所に初めて来た時って藤原肇のふの字も無かったんですよ。
いや藤原姓の作家さんはいらっしゃいますし何なら凄い人もいますから実際には伊部に息づいていると言った方が正しいのですが、じゃあ藤原肇というアイドルがその場にいたのかと言われると全然そんなことはありませんでした。それこそこちら側の一方的な結びつけでしかなかった。
ただ故郷と呼ばれている場所を見てみようと思いライブ後に急遽足を運び、映画のポスターを見て「いつかこうなるといいな……」と一人で思っていたのが2018年の12月。

それが4年後には……ですから。
今でもどこか夢なんじゃないかと思う時すらありますよ。でも実際に行われていることは、間違いなく現実なんですよね。今回の除幕式も、その時にふんわりと舞った雪も、神秘的でありながら間違いなく現実。
ここまで流れを繋ぎ合わせるのに様々な人達が多くの困難を乗り越えながら、手探りで進めた結果がこうして今になっている。本当に頭が上がりません。
だから私はあくまで先人の方々が舗装してくれた道を歩んでいるだけ……って今までは言ってきたんですけど、最近はそうとも言えないところに来てしまったなと思うことが増えてきました。
といっても別に狙ってそう動いていた訳ではないんですよ。ここ1年の動きとしては例えばこうしてnoteを何回も書いたり実際に現地に何度も足を運んだり。間接的には総選挙でお手伝いをしたり担当愛をぶちまけたり……でもそれって全部自分がそうしてあげたいからってだけで。
なのでそんな大層なことはって当初は思っていたのですがまあそれだけ拡散している側に回ってやってきたからなのかなと今では思うんです。
だからかもしれませんが、もしくは単に今までそういった現場に出てくることが無かったからかもしれませんが、MOIW2023で名刺交換をした時に一方的に名前を知られていたことがぼちぼちあったんですよね。
いい意味で知られていたら……と思うのですが、どうなんでしょう?まあそれは自分が定めることではないよね。うん。

……話が脱線しましたが、つまりは自分も事の大きさに関わらず道作りの一端を担っているんだなと。もう誰かの後ろについて行ってるようなポジションではないのかなと考えるようになりました。
だからといって何か行動を変えるつもりはないですし、好きだからやっていることには代わりはありませんけどね。ただ、自分の行動によって誰かが自分の好きなコンテンツに興味を持ってくれたらそれだけで嬉しいなと、今はそう考えながら広める時に広めにいくつもりで動いています。

だって備前焼小町藤原肇、できることなら来年も再来年も行ってほしいじゃないですか。
自分が好きな町である伊部の事、もっと色んな人に知ってほしいじゃないですか。
いつしか岡山県コラボだったり、転じてアイドルとしての活躍にも繋がったりして欲しいじゃないですか。

その為にも、これからもいい意味で声を出して、踏み込みが必要な時は踏み込んでいきたいなと思います。

あっ、そういえば今回購入した備前焼を紹介し忘れましたね。
Twitterでも話したのですが、折角なので簡単にですがこちらにも。

今回は4点。
Gallery Kaiさんにて。
一陽窯さんにて。
今回の一番の目当て。
上とこの2点は丸山窯さんにて。

最後は帰り際に撮った写真をいくつか。

ネカフェで着替えようと部屋借りたら丁度いいタイミングでした。
凄いよね。藤原肇。

いい場所ですよ。岡山県って。
いい場所なんですよ。伊部って。

凄いんですよ。うちの担当アイドルって。

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