【手帳の話】なんのための手帳?


わたしらしい手帳とは?と考えてみた。
世には手帳術というものが溢れかえっていて、手帳の使い方もさまざま。SNSを見ればキラキラな装飾を施されたかわいい手帳のページがわんさか出てくる。

わたしもね、ほぼ日手帳にハマった頃は、スタンプ押したりマステやシールで可愛く飾ったりしてたんですよ。でも続かなかった。らしくない、と思ったのもあるし、単純に、手帳をデコる時間を他のことに使いたかった。

結果、今はシンプルに文字だけが基本。使う色は多くても3色。(絵日記という立ち位置のコミックデザインダイアリーは別)
びっしり文字で埋め尽くす時もあるし、スッカスカな日もある。それでもいい。他の誰のものでもない、わたしの手帳なんだから。


なんのために手帳を使うのか。ひとつ目は「脳の余白を作るため」。
先々の予定のことを考えると何も手につかなくなってしまうポンコツなので、まずはスケジュール管理を手帳に丸投げ。やらなければいけないタスクも、とりあえず手帳に書き出して、期限の近いもの、すぐに手をつけられるところから順に片付けていく。やることを明確にしておけば、悩む時間を少なくできる。

ふたつ目は、自分を褒めるため。
仕事中、自分を鼓舞するために尊大な発言をしてみんなを笑わせているわたしですが、実際のわたしは自己肯定感が低く、何かあるとすぐに凹む上にいつまでも引きずるお豆腐メンタル。
そんな自分を「お前はこんなにできる奴だ!」と褒めるために、手帳に「今日できたこと」「今日頑張ったこと」も書いている。「ほめ日記」みたいな感じ。〇〇できて偉い!みたいな小さな成果を日々少しずつ積み上げていくことで、自己肯定感が少し、上がってきたような気がする。

みっつ目は、本音と向き合う時間を作るため。
対外的にずっと本音と建前2:8くらいで生きていると、押し込められた本音が自我を失ってしまう。アイデンティティの危機。
自分と対話するためにノートに思いつくままペンを走らせることもあるし、手帳に「やりたいことリスト」を作って行きたい場所や観たい映画、読みたい本など書き出すこともある。

こうして見ると、自分のことを蔑ろにしがちなわたしが「自分のことだけを考えていられる時間」を強制的に作り出すために必要不可欠なのが手帳なのかなと思う。
毎日手帳を開く余裕はないけれど、休日の何時間かは手帳タイムとして確保するのが習慣づいていて、その時間だけは仕事のことも家事のことも将来への不安も過去の後悔も全部忘れて「今の自分」にフォーカスできる。わたしにとってとても大切な時間だ。

初めは趣味のひとつだったし今でも趣味に手帳を挙げるけれど、それ以上に人生の伴走者としての役割が大きい手帳。これからも仲良く手を繋いで歩んでいきたい。


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