モギリー大全


 ツモ切りリーチってうざったいですよね。

 特に役なしのカンチャンを2巡くらい謎にダマにしたあとおもむろにモギって一発でツモられた時は大変に殺意が湧きます。あと一巡廻してリーチしようとしたらツモっちゃったみたいな和了も腹立ちます。そんな奴に負けてると特に。

 このモギリー、基本的に得する場面がほとんどないやる奴はド下手同然の大悪手なのですが時折フリー雀荘やネット麻雀の下位卓では見受けられます。今回はいくつかのパターンに分けてモギリーを解説していきます。

 ①変化を見限ってのモギリー

こういうカン2mで手替わりを待ってダマにしていたが4mがポンされてなくなってしまったため手替わりを待つ意味がなくなってツモ切りリーチした場合。

②モギリー追っかけ

待ちも打点も申し分ない手牌でダマにしていたがリーチを受けてダマにしても出にくくなってしまったので追っかけリーチ。こういうパターンが多いためモギリー追っかけはだいたいバカ高いです。一発で刺さった時は和了った人を刺し殺したくなりますね。

③最終手出し誤魔化しモギリー

こういうテンパイから5mを切ってダマにしたあと次の巡目にモギリーします。これはもろ引っ掛け(宣言牌のスジで待つこと)は汚いとか出づらいとかそういう理由で避けたがるんですね。
 あと打牌規制のあるメンバーがやったり。できればなにか手牌と同じものを持ってきて空切りリーチできるといいですね。同じように宣言牌の跨ぎになるのが嫌で一巡廻すこともあります。個人的にはその一巡自由に打たれたりダマのまま和了って一発裏ドラを逃す方が痛いので普通に即リーした方がいいと思ってます。

④わからせモギリー

①と②の複合みたいな感じです。親番6巡目でこの手牌でダマにしてたところ下家が6mをポンして5mを切ってきました。これにより8mの場況がやや良くなったことと副露者を降ろしたいという理由でリーチの方が得であるように見えたためモギリーした、といったようなものですね。元々リーチ判断が微妙な手であるということから愚形の中〜高打点の手でよく見られます。

⑤その他

①〜④のどれにも当てはまらないもの。先制でリーチ効率のいい2.3翻の良形で仕掛けなども全く存在せず河も強い場合。②と違うのはあっちはダマで出ててもそんなに残念じゃない高打点なのに対しこっちはダマだと大損になる牌姿なのがポイント。基本的にこういうモギリーをする相手は読むだけ無駄なので気にしない方がいいです。当たり前ですがピンフドラ1の三面張は張った瞬間ぶん曲げましょう。

概ねこの5つに分類されます。対処法としては、

①まずモギリーをやるやつかどうかチェックする

  日常的に⑤のようなケースでモギリーをする人の場合読むだけ無駄なので普通のリーチと同じように対応しましょう。そうでない人の場合モギリーをした理由が必ずあるはずなのでそこの意図を考えてみましょう。

②最終手出しを覚えておく

モギリーした場合最終手出しした牌から後に切られた牌は原則全て通ることになります(役なしで和了れなかった場合を除く)。そのためよく見れば通せる牌が結構増えます

③刺さっても気にしない

結局損な戦略であることは変わりないので放銃してもそこまで気にすることはありません。してやったりの顔で睨めつけてくるオヤジを適当にあしらい点棒払ってさっさと牌を落としましょう。

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