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Go for broke

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はじめまして、Yummyと申します。 30代半ばに 突然、人生真っ逆さまに落ち そこから、go for broke 大当たりを狙って一か八かの 博打のような人生が始まりました。 …
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2017年10月の記事一覧

Go for broke 〜いざ、出産へ4〜

Go for broke 〜いざ、出産へ4〜

世も更けた頃、ようやく分娩室に入ることができました。

分娩室まで歩いていかないといけなかったのですが

その距離の遠いこと遠いこと!

実際はすぐのところだったのですが、

陣痛でのたうちまわっている私にとっては遠おました。

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Go for broke ~いざ、出産へ 3~

Go for broke ~いざ、出産へ 3~

午後6時頃から、陣痛が本格化し始めました。

寝てても痛い。座っていても痛い。生理痛の1000倍痛い!

部屋の壁を爪たてて掻きたくなるくらい痛い。なにやっても痛い。

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Go for broke 〜いざ、出産へ2〜

Go for broke 〜いざ、出産へ2〜

11月10日病院に再度診察に行ったら陣痛が来ていると言われ

入院準備のために一旦家に戻ることになりました。

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Go for broke 〜いざ、出産へ1〜

Go for broke 〜いざ、出産へ1〜

無事子供を出産したい一心で

お医者様の言うことを聞いて安静にしていたせいか

産月の一ヶ月前にお腹の中でくるりんと娘が動いて

胎盤を移動させてくれました。

そのおかげで無事自然分娩ができることとなりました。

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Go for broke 〜そして、引越し〜

Go for broke 〜そして、引越し〜

そうこうするうちに、引越しの日がやってきました。

慣れ親しみ震災で近所の人との絆が結ばれたその街を引っ越すのは

本当に寂しかったです。

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Go for broke 〜チャンスを逃した!〜

Go for broke 〜チャンスを逃した!〜

妊娠、絶対安静で行動が制限されてしまった時に限って

大きなチャンスが二度も来たのでした。

それは、その時チャンスということには全く気付いてはおらず

そのチャンスをスルーしてしまって

後で地団駄踏んで悔しい思いをしました。

後悔先に立たずの言葉を地でいったのでした。

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Go for broke 〜赤ちゃん!?4〜

Go for broke 〜赤ちゃん!?4〜

妊娠がわかった時が、ちょうど地下鉄サリン事件の頃で

今でもはっきり覚えているのは、

朝テレビをつけたら東京の地下鉄から

ひとが次々に地上に出てきて道に倒れ込んでいる姿でした。

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Go for broke 〜赤ちゃん!? 3〜

Go for broke 〜赤ちゃん!? 3〜

妊娠と同時に知らされたのは”前置胎盤”という診断でした。

前置胎盤とは胎盤が子宮口に張り付いていて

胎盤が出血して赤ちゃんの生命に関わることを意味します。

私はその中でも一番リスクが高い全前置胎盤になっていたのです。

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Go for broke 〜 赤ちゃん!? 2〜

Go for broke 〜 赤ちゃん!? 2〜

震災当時の神戸は倒壊、半壊したビルを壊す工事があちこちで行われていて

あたり一面、粉塵が立ち込めていてマスクなしでは歩けない状態でした。

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Go for broke 〜赤ちゃん!?1〜

Go for broke 〜赤ちゃん!?1〜

震災で住めなくなったせいや水道、ガス、電車が不通の理由で

引越しする家が多くなりましたが

行く当てもない私たちは

がらんと人気のなくなった街に地震後も住み続けていました。

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Go for broke 〜阪神大震災8〜

Go for broke 〜阪神大震災8〜

震災で私の中で生まれた感情は喪失感と無常観でした。

これは、今も持ち越されています。

一夜にして住む街がなくなった喪失感は

経験した人でなければわかりません。

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Go for broke 〜阪神大震災7〜

Go for broke 〜阪神大震災7〜

突然のことで精神がどんどんダウンしていくのを感じました。

町内のあちこちに生き埋めの人がいても助けられない。

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Go for broke 〜阪神大震災6〜

Go for broke 〜阪神大震災6〜

長蛇の列を並んで公衆電話から両方の実家に無事の連絡を終え

とりあえず、食料の確保に近所の生協に出かけたのですが

シャッターが閉じられたまま。

その近くにあったコンビニだけがかろうじて空いていて

そこでパンと缶詰を買いました。でも、すぐに食料を求める人が殺到して

コンビニのすべての商品はあっという間に売り切れました。

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Go for broke 〜阪神大震災5〜

Go for broke 〜阪神大震災5〜

”神は怒っておられる”という声を聞いた時

私は私たち人間がガラスの天板の上で

生活をしていることに気づきました。

それは、ちょっとしたことで壊れてしまうくらい脆弱。

そんな脆いところで私たちはしたい放題して暮らしていたのだ。

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