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"He is…"


どうして
悲しみが側にある役を
いつも選ぶんだろう

みんな、ね
どこか影がある

深くて痛い何かが
そばにある人ばかりを
彼は選ぶ

それがあまりにもリアルで
私の奥の方で
ヒリヒリと
とても痛むのです

次のギョレは
たぶん今までの誰よりも
影の濃い
鋭い痛みを伴って
あまりにも深く刺さりそうで

受け取るこちら側も
覚悟が、ね




悲しいけど、愛もある物語だと
とても温かい物語だと

彼がたくさん泣いて
すぐに出ると決めた作品
アンナラスマナラのあと
お休みなしで参加してたよね

絶対出たかったんだろうな

どんなふうに届くかな

ちゃんと準備しないと
溢れてこぼしちゃいそうだよ


あといつも思う
完全にその役を演じてるのに
その役でしかないのに
彼が重なるんだよ

彼はどの人を演じる時も
なぜか彼自身が残る

いっそ憑依して
その役だけになるような人なら
そのまま
その役だけを愛せるのに

彼が演じると
どこかしらに彼がいて

気がつけば、つい
追いかけて
拗らせる


思慮深いのに少年のままの人
深い悲しみを知ってなお
誰かを愛したい人

そんな彼の中から
切り取られて
演じて
差し出される人は
必ず人としての温度が残ってて
とても切ない

でね
その役でしかないのに
やっぱり
そこに彼がいて

どうしようもないほど
胸が痛くて
愛おしい、が止まらない


なんて人なんだ
ほんとに、もう

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