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越前VS亜久津について

最近、「テニスの王子様」にハマりました。
自分が生まれる前に連載されていた作品で、なんだか感慨深いです。履修するものがたくさんあり、毎日が楽しいです。私は特に都大会の越前vs亜久津の試合が好きです。現在、ミュージカルも過去のものを配信で追っています。どのシーズンも素晴らしいのですが、3rdの山吹戦を見たときには、感動しました。この思いを文章に残しておきたい、と感じたので、noteを書いてみました。乱文失礼します。
「テニスの王子様」はアニメから見始めました。
アニメ→原作漫画→ミュージカルといった流れで見ました。



都大会の越前VS亜久津について

⚠️ 原作を読んでいない方、これから「テニスの王子様」を読みたいと考えている方はネタバレしますので、よろしくお願いいたします。
あくまで自分の解釈です。殴り書いてます。間違えている部分もあるかも…






亜久津は道徳的に許されないことをしていて、(カツアゲ、暴力行為、未成年喫煙…)そのうえテニスを馬鹿にしている。大石に中体連に訴えられそうになるのも、仕方がないと感じる。
越前はその亜久津をテニスで真正面から倒そうとする。
亜久津にとって、その馬鹿にしたテニスで負けることは最も格好悪いこと。
越前の勇気と亜久津の意地のぶつかり合いだが、2人とも、その試合で笑いながらテニスをしている瞬間があるのだ。
越前は、「なんだ、こいつテニス好きなんじゃん」って感じたのだろうか。
亜久津は、この俺がこんな小僧に意地でも負けるわけにはいかない、と感じていながら、同時に越前との試合を"楽しみ"始めていたのかもしれない。
山吹という「テニスは楽しく」というモットーがある学校で、浮きまくっていた亜久津仁という存在。その亜久津が越前リョーマに出会って初めてテニスを楽しいものだと感じた。
亜久津は越前の試合に負けたあと、暴力を振るう事もなく、ただ高笑いする。
亜久津にとって本当の意味でテニスと出会ったのは、越前リョーマとのテニスがきっかけだったのかもしれない。

亜久津にとって、この試合を通してなおテニスが楽しくないものであったら、自分の中の意地に潰されて、リョーマを殴っていたかもしれない。高笑いすることなどなかったかもしれない……と感じた。勇気VS意地の戦いは、お互いの勇気と意地が本当にぶつかり合って結果的にリョーマが勝利するのだが、この白熱した戦いの中で「テニスの楽しさ」が感じられる瞬間があるところが好きだ。

その後は、亜久津をとても慕っている後輩の壇くんの可能性について道を示す描写がある。壇くんとは、山吹中学校の男子テニス部のマネージャーである。大変、素直でかわいらしい子である。主人公越前リョーマと同じくらい身長で、(公式ファンブック10.5巻、20.5巻時点の情報では、越前リョーマ:151cm 壇太一:147cm)その身長の低さはデメリットであると感じて、選手にはなっていなかった。しかし、越前に

「テニスは背丈でやるもんなんだ」

「テニスの王子様」 第11巻 Genius92 全国クラス

と言われてしまう。さらに越前と亜久津の試合を見て、自分のマネージャーという立場に疑問を感じる。試合を見たあとは、自分は選手として試合に出るという決意をする。部活を辞める亜久津と、自分を比べて、どう考えても同じようにはなれないことを理解しながら、亜久津を部活に引き留めようとする。しかし、亜久津は自分を目指すのではなく、可能性は越前リョーマにある、と壇くんに伝える。
越前リョーマという存在が、試合を通して1人の人間の考えを変化させている部分も、このストーリーの好きな部分である。


また、亜久津の学校の山吹中学校の顧問である伴爺(伴田幹也先生)の台詞がとても好きだ。その台詞は

「一生懸命練習した人間なら
たとえ負けても格好悪い事なんて一つもないですけど…テニスをバカにしてろくに練習もしなかった人間がそのテニスで負ける事程…格好悪いことないですよ」

「テニスの王子様」 第13巻 Genius106 格好悪い事

という台詞なのだが、この台詞は本当にその通りだと思う。亜久津という人間がやってきた行動は非道徳的なものばかりで、この台詞に深みが増す。とても説得力のある言葉だと感じる。

テニス、部活動に限らず、すべてのことにおいてそうだよなあ、と漠然と思うのだ。
私は漫画やアニメが好きだが、その漫画やアニメという存在が自分たちの世界、つまり現実に侵食してくる感覚が好きである。逆に、漫画やアニメのフィクションの世界は、現実から逃避する場にもなる。たくさんの居場所がある漫画やアニメの世界が大好きだ。

「テニスの王子様」には、そんな素敵な場所がたくさんある。「テニスの王子様」という作品に出会えて、あ〜よかったな (花*花)



私はいつかミュージカルを観に行ったり、「テニスの王子様」が好きな方とたくさん話して自分の解釈を広げていきたいと思います。「新テニスの王子様」はまだ途中までしか読んでいないので、早く読みたいです。

読んでくださって、ありがとうございました!

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