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ライティング練習#1 アーチェリー

アーチェリーというスポーツをご存知ですか?
オリンピック競技でもあるアーチェリー。
メダルを獲得したことが、知るきっかけになった方も多いと思います。
最近ではテレビのゲーム対決で観る機会も増えてきました。

しかし、まだまだ知名度は低く、わからないこと、
知られていないこともたくさんあります。

この記事では、高校大学とアーチェリー部に所属していた私、miiが
アーチェリーについて解説していきます。
これからアーチェリーを始めたい人、もっとアーチェリーを知りたい人。
そんな方々のお力になれれば幸いです。


アーチェリーとは

アーチェリーとは、弓で矢を射ち、標的上の得点を競う競技です。
アーチェリーをする競技者のことを「アーチャー」と呼びます。
弓道との違いを聞かれることがありますが、弓道は的に的中した本数を競うのに対し、アーチェリーは点数を競う競技です。
同じ弓で矢を射つ競技ですが、全く異なるものとなります。


アーチェリーの競技人口

日本の競技人口は、4000人〜5000人、世界人口は1万2000人と言われています。
弓道の競技人口が4万5000人と言われているのと比べても、とても少ないことがわかります。
ただ、競技人口が少ない分メリットもあります。
自身の頑張り次第では世界大会出場も夢ではありません。私がアーチェリーを始めたのも、そんな動機でした。
高校生から始めるにあたり、中学生の頃にないことをやって、みんな同じスタートラインから絶対一番になってみせる!
そんな思いでアーチェリーを始めました。
実際、世界大会出場とまではなりませんでしたが、春の全国選抜に出場し、大学もアーチェリーの推薦で入学することができました。


弓の種類

アーチェリーの弓は、弓道の弓に比べ機械的です。
機械的という表現が正しいかわかりませんが、弓道は弓と矢意外に補助具がないのに対し、アーチェリーはたくさんの補助具を用います。

弓は大きく分けて3種類あります。
リカーブボウ、コンパウドボウ、ベアボウの3つに分けられます。


リカーブボウ
オリンピックで使用される弓で、日本で一番流通しています。
弓と矢意外に補助具を付けることができ、照準を合わせて射ちます。
私が使っていたのもこの弓です。
学生の部活動として始める場合は、このリカーブボウを使用することになります。
趣味として始める場合は、次に紹介するコンパウドボウがおすすめです。
なぜなら、リカーブボウで点数を出すには練習量が必要です。
ある程度の時間を確保できるのであれば、こちらでもいいと思います。

コンパウドボウ
世界で一番流通しているのが、コンパウドボウです。
リカーブボウの1/3程度の負荷で射つことができます。
オリンピックはリカーブボウのみですが、パラリンピックでは、コンパウドボウを使用する選手も多く見られます。
趣味として始めるのであれば、このコンパウドボウがおすすめです。
理由はリカーブボウよりも少ない練習量で、そこそこの命中率があります。
ただし、メンテナンスの器具を含め、コストはリカーブボウよりかかります。

ベアボウ
リカーブボウと同じものを使いますが、
補助具を付けないものをベアボウといいます。
補助具を付けないので、一番的中率は低くなります。
3つの中で、これが一番弓道の弓に近く原始的です。
フィールド競技、ターゲット競技で用いられます。


弓の形態がわかったところで、初期費用をみていきましょう。

初期費用

アーチェリーの初期費用はだいたい10万〜20万円前後と言われています。

個々の身長、力などによってサイズ、重さが変わります。
セミオーダーをイメージしていただければいいかと思います。
プロの方に測定していただき、作成します。

矢に関しては、完全オーダーメイドです。
個々それぞれ、長さも違えば太さも異なります。
矢はダースでの購入となります。
矢の素材にもよりますが、1ダース約2万〜6万円前後です。


今現在、日本人がよく使われている弓のメーカーを紹介しておきます。
(すべてリカーブボウになります)

WIN&WIN
1993年に設立された韓国の弓具メーカー。
日本のシェアの6〜7割を占める。
世界大会やオリンピックなどで新記録を樹立している。

HOYT
1931年設立のアメリカの老舗メーカー。
初心者からメダリストまで幅広い層が愛用している。


私が始めた当初は、ピアノ等で有名なYAMAHAの弓を使っていました。
(オリンピック選手の山本博さんもYAMAHAを使用されていました)
当時は日本製のYAMAHAが主流でしたが、国内の人口減少などを背景に2002年、アーチェリー事業から撤退しています。
YAMAHAの他には、HOYT(ホイット)を使っている方も多かったです。


競技形態

アーチェリーでは、多くの競技形態があります。
射つ距離によって使用する的のサイズも異なります。

シングルラウンド
男子90m、70m、50m、30m、女子70m、60m、50m、30mの4つの距離からそれぞれ36射、合計144射(1440点満点)の点数を競います。
(1エンド6射、計6エンドを行います)
私が高校生の頃出場した春の全国選抜は、このシングルラウンドでした。


ショートハーフ
50m、30mの2つの距離のことを言います。
シングル同様、各距離36射、合計72射(720点満点)の点数を競います。
大学のリーグ戦ではこのショートハーフが用いられています。
高校生の頃にメインで練習していたのもショートハーフです。
当時はインターハイも国体も、このショートハーフでした。

シングルラウンド、ショートハーフともに屋外で行われるすべてのアーチェリーのことを、アウトドアアーチェリーと言います。


インドアアーチェリー
インドアアーチェリーは名前の通り、唯一屋内で行われます。
アウトドアアーチェリーができない冬場に行われることが多いです。
距離は18mと最短距離です。
使用する的も、3つ縦に並んだ的で、他にはないスタイルになっています。
1射ずつ、上中下の的を狙います。
(1エンド3射、計20エンド、合計600点満点)
個人的には、このインドアアーチェリーがとても苦手でした。距離が近い分、一番命中率が高いのですが、その分少しのミスもできない感じがとても苦手でした。


オリンピックラウンド
最近ではほぼメジャーな大会において、決勝ラウンドとして行われる試合形態です。
オリンピックの決勝戦で行われる形態なので、このように呼ばれています。
オリンピックラウンドは、男女ともに70mです。
選手2人が交互に12射し、その合計得点を競います。


他にも、フィールドアーチェリー、スキーアーチェリーなどまだまだいろんな試合形態がありますが、アーチェリーを始めるにあったては、上記4つの形態を知っていれば問題ないかと思います。


アーチェリーのできる場所

以下、アーチェリーができる場所のリンクを貼っておきます。

https://www.shibuya-archery.com/proshop/where-to-start


著名なアーチェリー経験者

山本博
1984年 ロサンゼルスオリンピック個人銅メダル
2004年 アテネオリンピック個人銀メダル
言わずと知れたアーチェリー界のレジェンドです
通称「中年の星」

東野圭吾
大阪府立大学在学中アーチェリー部所属 主将を務める
デビュー作「放課後」ではアーチェリーが取り上げられている

所ジョージ
拓殖大学在学中アーチェリー部所属

安倍晋三
成蹊大学在学中アーチェリー部所属
2005年4月〜全日本アーチェリー連盟の会長に就任


最後に

いかがでしたか?
正直、アーチェリーは弓に付ける補助具部品の種類も多く、こだわり出したらキリがありません。
スポーツなのにオタク部だなぁと、当時の私は感じていました。
今もそこは変わらず思っています。

少しでも興味を持っていただけたら、幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。









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