🎀作品紹介🎀 愛のジグゾーパズル
ハート型に輝く月のジグゾーパズルは、いつもピースが欠けたまま。
最後のピースを抱える私は、愛の完成形をまだ知らない、いや知るのが怖いのかもしれません。
月は満ち欠けすることから「死と魂の再生のシンボル」とされています。
死は同時に生への希望を意味します。
ハート型の月は、大切な人に愛情を示そうと葛藤する私の人生を象徴しています。
愛情深いとは言い難い私ですが、愛のジグゾーパズルの最後のピースを抱え、いつも葛藤しています。
愛情は自然に湧き出てくる感情だけではありません。
私がどんなに大切に思い、心を砕いて尽くしても、その思いが残酷にも打ち砕かれることもあります。
どんな対応をされても受け入れる覚悟こそ愛の本質と言えるかもしれません。
無償の愛とは、見返りを期待しないこととよく言われます。
誰かに尽くすことで自分の心が温かくなり、そんな自分のことが好きになり、それが大きな自信につながるかもしれません。
それでもう十分ではないかなと。
相手に見返りを期待することで、苛立ったり、損した気持ちになったり、せっかくの良い思い出も辛くて、悔しいものになってしまうのはあまりに悲しすぎます。
ただ、その境地に達していない私には、パズルを完成させてしまうことへの不安と恐怖があるのです。
もしパズルが完成しても心が満たされなかったらなかったら．．．
完成させてしまったらその後何を求めて生きればよいのか．．．。
愛のジグゾーパズルが完成する日は私の葛藤はまだまだ続きそうです。
愛と感謝の日とされるバレンタインデーを前に、大切な人たちに自分がどれだけの愛情を与えることができるか、自分自身にその覚悟を問いかける作品になりました。
その一方で、愛情を示そうと必死になるあまり、その人のためにすべてを犠牲にしては絶対にいけないと思っています。
必ず後で、その人を憎むようになりそうですから。
このことは肝に銘じておきたいです。
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