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地域複業の猛者と出会う

昨日から、パソナJOBHUBのプロジェクトに参加して、愛媛県の松山に来ている。地域の(今回であれば松山の)様々な企業と話をして、課題に対して今後各自が提案を行い、マッチングしたら業務開始というものなのだけど、企業との出会いはもちろん、参加者との交流ももともと大きな楽しみのひとつだった。

そこで昨晩は参加者で誘いあって松山の夜を楽しんだのだけど、様々な地域複業を実践している猛者と出会い、じっくり話をすることができた。
(※写真は猛者たちと入ってみたお店。いやー濃い!!!)

その猛者というのは、話してみたらある業界のトップ企業で正社員をしながら、地域複業を現在17件ほど行っているという人で、件数ももちろんすごいのだけど、それ以上に、仕事の作り方がすごかった。

この方、本業は営業企画兼営業なのだけど、これまでに地域複業では(本業では全く経験がなかった)様々な新しい仕事を経験しているという。HP等のクリエイティブ制作から、店舗のマーケティング戦略、メニュー開発、キャンプ場の管理人などなど、「いやいや、守備範囲広すぎません??」と驚くものが様々出てくるのだけど、なんと“薪割り“も複業でやっているのだという。そしてそれが一番楽しいのだと。

聞いてなるほどな~~だったのは、「薪を割ったり、その土地でじっくり生活を体験しながら考えていくと、一番いい戦略が浮かぶ」という話。そうやって、最初はお金になる・ならないなんて関係なく、ただ地域サイドにとって必要な手となり、現場をじっくり見る。その上で、本当に必要なことを伴走しながら見極めて提案していく。これは、新しい仕事や、本当の成果をつくっていく上でとても参考になる、そして重要な視点だ。

私自身、アパレルメーカーで店長をやっていた時には、自分の立てる戦略に常に確信が持てたのに対して、PR会社で戦略を立てる時にはどこか自信が持てないということがあったのだけど、これは「現場で実際にお客さん(エンドユーザー)を毎日見続けていた」かどうかがかなり大きかったと思う。現場に入り浸る大切さは身にしみてわかる。

またこの猛者は、やったことあるなしは関係なく、フラットな目線で現場を見て、必要だと思うことを企業に提案している。するとだいたい「それやってみて」と言われるので、とりあえず勉強しながら形にする。と、そんな感じでどんどん新たな仕事の経験を増やしているのだ。

これは、「副業(あえてこちらの漢字)」のアドバンテージを思い切り活かしているとも言える。ガッツリお金をいただく本業ではなかなかそこまでできないことを、副業で経験していく。その結果本業にも還元されることは多分にあるし、実際にこの猛者は、「副業(であり複業)をするようになって、仕事というもの全般が楽しいものに変化した」のだという。

フリーランスである私にとっては、もはや本業とか副業といった概念はあまりないのだけど、いろんな発見と学びがあった。今度、彼の係わる別の地域にもご紹介いただけるということで、こうした出会いによって、また自分がどんなところに運ばれていくのか・・・想像のつかない未来にもワクワクする夜だった。



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