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おかえりとただいま

こんばんは。

福岡に帰った時、色んな人と会った。

みんな、「おかえり」って言ってくれた。

いつも行っていた会社の前の喫茶店。
まだ6月なのに、帰ってきた私を見て、店主は嬉しそうに言った。
「夏休みにしては早くないか?なんだ、もうブチ切れて帰ってきたのか?」って。
いつから私はブチ切れキャラなんだ笑

逆のパターンも。
いつも行く神社の庭師さん。
私を見て、やっぱり、嬉しそうに「もうクビになって帰って来ちゃったの?」と言った。
逆じゃなくて、同じか?笑

そして、いつも行く神社の神主さんも。
帰ってたんですね、会いにきてくれてありがとう、と嬉しそうに微笑んだ。
神社の近くに泊まっていた話をしたら、本当に地元でって感じだね、と。
神主さんの地元、そして、私にとっても、ここが地元。

まるで今生の別れのような挨拶をしたのが3月。
あの時は、二度と帰ってこれない気がしていたんだもん。
でも、6月にはもう笑顔で帰ってきてる私。
これでいいんだ。

しょっちゅう行って公民館のような珈琲屋でも、もちろん店主は「おかえり」と迎えてくれた。
「新潟はどう?」と心配そうに聞いてくれる優しい店主。
「めっちゃ楽しいよ、今んとこ」と報告すると、「よかった~」とほっとしたような笑顔を見せてくれる。
そして、「それにしても、しっかり楽しんでいるなんて、さすがやね」と。

福岡を離れてしまったら、二度と戻ってはこれないんじゃないかって怖かった。
二度と、帰ってきてはいけないんじゃないかって。
そう思っていたのは、私で。
そう決めつけて怖がっていたのも私。

帰ってきてもいいんだって、そう思ったのも私。
帰ってきたら、きっと受け入れてくれるって信じたのも私。
自分で、決めていい。
福岡を、帰ってくる場所にするのかどうかは、私が、決めていい。

私が思っているよりもずっと、みんなは私の事を信じてくれている。
それがわかった福岡旅。

そして、新潟にも、帰ってきたって思える店が、できた。
お店に行ったら、店員さんが「お~、おかえり。福岡どうだった?」と言ってくれた。
「おかえり」って言われると嬉しい。
「ただいま、楽しかったよ」って答えられるのが、幸せだ。

福岡を離れたら、私の居場所がなくなっちゃうんじゃないかって思っていた。
でも、
実際は、「増えた」感じ。
なくなったんじゃなくて、居場所が増えた。

福岡にもちゃんと居場所はあって、「おかえり」と言ってもらえる。
そこで、私は、「ただいま」と言える。
新潟にも。
「おかえり」と言ってもらえる場所を、ちゃんと作る事ができる。
そこでも私は、「ただいま」と言える。
なくなってなかった。増えていた。

そして、私も、「おかえり」って言って人を迎えられる場所にもなれる。

そんなことを思う6月の夜。

それでは、また。

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