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【自作インジケータ公開】連続直線(折れ線)描画ツール【MT4/MT5】

こんにちは、ゆみねです。
フリーランスのエンジニアをやっています。

最近はインジケータの公開記事しか書いていない気がしますが、今回も新作インジケータの公開記事です。


昨日、twitterにてこのようなツイートをしました。

思いの外反響があり、KEIさんから「需要がある」とご指摘頂きました。

それならば、という事で今回の公開に踏み切った次第です。


ただ、私が製作したものはツイートにも記載があるように、エリオット波動理論や値幅理論等を自動分析させるインジケータを製作するための準備段階としてこのインジケータを製作していました。

目的が違うと最適な設計も変わってしまうため、配布を前提として再度1から設計をし直し、MT4版とMT5版の両方を1から製作しました。
(そのため、上記の動画とは動作は一緒ですが厳密には異なるインジケータです)

このインジケータでは、連続した直線を任意の数描画でき、かつそれらをグループ単位で一括削除もでき、一時非表示/再表示を切り替えたりもできます
(一時非表示機能はついでに実装しました。あとマグネット機能も。)

MT4/5上でzigzagのような高値安値の波を描画したり、三尊やダブルトップ等のチャートパターンを描画したりするトレーダーさんには使い勝手の良いものになっているかと思います。

是非、本記事を最後までご覧になった上でご自由にお使いください。



更新履歴

2022/05/03 - PolylineDrawer v1.00 公開
2022/07/17 - PolylineDrawer v1.10 公開(機能追加)




このインジケータについて

連続した直線(折れ線)を描画するインジケータです。
1つの連続した直線郡を1グループと定義し、それらを一括で削除する事も可能です。
↓こんな感じ。

ついでに過去に配布したFEDLAと同様のマグネット機能も付与してあるので(パラメータからON/OFF可能)、ロウソク足にピッタリくっつけて正確に描画したい方にとっても、より早く正確にチャートへラインを引く事が可能です。
↓マグネット機能をONにするとOHLC表示もついでに出ます。

(2022/07/17 追記)
フォロワー3000人記念で、ワンクリックでラインの色を変更できる機能を実装しました。
描画したラインをクリックするだけで予め設定しておいた3種類の色に順番に切り替える事ができます。

また、こちらもFEDLA同様キーボードショートカットにも対応しているため、右手にマウス、左手にキーボードというスタイルでより素早くチャート分析を行う事も可能です。

さらに、「ラインを削除せずに一時的に消したい…」という時にワンタッチで非表示/再表示を切り替える事のできる機能も付与してあります。

あとこれは実装上のお話で興味無い人もいるかもしれませんが、このインジケータをチャートにセットしても動作が重くならないような工夫をしているので、「古いPCだから重くならないか心配…」という方でも安心してお使い頂けるかと思います。




パラメータ

※以下、全てMT5版を前提として記載しています。
 MT4版も基本は同じですが、表示上若干の差異がある場合もございますので、あらかじめご了承ください。


【基本設定】

ラインの種類:直線の種類(ラインの太さが1でないと反映されないものもあります)
ラインの太さ:直線の太さ
ラインの色1(初期):直線の色1
ラインの色2:直線の色2
ラインの色3:直線の色3(クリックで1→2→3の順に色を変更できます)
ラインを背景として描画:直線をロウソク足の後ろに表示するかどうか

【マグネット設定】

FEDLAv2で実装済みの同機能と同じものなので割愛。(ロウソク足にピタッとくっつくやつです)

【ショートカットキー設定】

描画モード:描画モードに入るためのキー
削除モード:削除モードに入るためのキー
一時非表示モード:一時非表示にするためのキー

【その他設定】

※インジケータをセットすると右上に「PD」というテキスト(ボタン)が表示されます。その表示位置や色の設定です。




使い方

※インジケータのインストール方法は各自でググって下さい。

過去に配布しているFEDLAやExpansionBoxと同様の仕組みで、今回のインジケータにも「初期状態」「描画モード」「削除モード」「一時非表示モード」の4つのモードが存在します。

基本的には「初期状態」から各モードに入る事で様々な操作を行う事ができる仕組みです。

「描画モード」

1.チャート右上に表示される「PD」というテキストをクリックするか、キーボードショートカットから対応するキーを押下(初期設定だと「E」キー)で「描画モード」に入ります。
※チャート背景が白くて見えない場合、パラメータから「ボタン色(初期値)」の色を変更してください。
※「描画モード」時に再度テキストをクリックすると後述する「削除モード」になり、さらにテキストをクリックすると「初期状態」に戻ります。
※キーボードショートカットから対応するキーを再度押下する事でも「初期状態」へ戻ります。

2.「描画モード」に入ると右上のテキストが「PD:draw」に変わり、色も変化します。

※この時のテキストの色はパラメータから変更可能です。

3.その状態でラインを引きたいポイントをクリックしていきます。

4.ラインを引き終えたい場合、ダブルクリックする事でラインの描画を完了し、「初期状態」へ自動的に戻ります。(描きたい最後の直線をダブルクリックでしめるイメージ)
※このダブルクリックは同じポイントで2回クリックすれば、素早くやっても遅くやってもOKです。

(2022/07/17 追記)
5.描画したラインを「初期状態」の時にクリックする事で、パラメータで設定した色を1→2→3の順に変更する事ができます。
これにより、長期・中期・短期、等で色を分けて分析することが簡単になりました。


「削除モード」

1.チャート右上に表示されるテキストを2度クリックするか(描画モード状態で再度テキストをクリックする)、キーボードショートカットから対応するキーを押下(初期設定だと「D」キー)で「削除モード」に入ります。
※この状態で再度テキストをクリックすると「初期状態」へ戻ります。
※キーボードショートカットから対応するキーを再度押下する事でも「初期状態」へ戻ります。

2.「削除モード」に入ると右上のテキストが「PD:erase」に変わり、色も変化します。

3.その状態でこのインジケータで描画した直線をクリックすると、その直線グループを一括で全て削除できます。
※何か一つを削除しても「削除モード」のまま継続しますので、連続して削除が可能です。



「一時非表示モード」

1.キーボードショートカットから対応するキーを押下(初期設定だと「Z」キー)で「一時非表示モード」に入ります。
この状態では、本インジケータで描画した全ての直線が一括で非表示になります。

2.キーボードショートカットから対応するキーを再度押下するか、チャートの時間足を切り替える事で非表示になった直線を全て再表示できます。




注意事項

・このインジケータはあくまでもチャート分析を補助するために私が個人的に作成したものです。無断転載、二次配布、販売等はご遠慮ください。もし、第三者でこのような事をされている方を見つけた場合、私までご一報頂けますと幸いです。(このnote記事を広めて頂く事は大歓迎です)
・この記事の情報やインジケータは利益を保証するものでも無ければ、投資助言や投資勧誘を行うものでもありません。この記事の情報やインジケータを使って生じたいかなる損害についても一切の責任を負いませんので、ご利用は全て自己責任でお願い致します。


よくある質問等

Q:動作おかしい気がする
A:すみません、ざーっと作ったので不具合あるかもしれません。おかしな点があればtwitterのDMにてお知らせ頂けますと幸いです。

Q:こんな機能も欲しい!
A:比較的実装が楽なものであれば対応する可能性もあるので、遠慮なくご連絡頂けますと幸いです。



雑記

フォロワーさんが1000人増える毎に何かしら公開しているので、次回のインジケータ配布はtwitterフォロワー3000人記念でやろうと思っていたのに、ひょんな事から今回の配布に至ってしまいました…笑

このインジケータが3000人記念の前倒しって事でも良いですかね…笑

ネタを考えたりMT4版も合わせて製作したりするのけっこう大変なんですよ…!
(でもフォロワーさんが増えるのはなんとなく嬉しい…笑)

…とは言え、今回も製作時間はMT4/5両方合わせても3時間程度でズバーッと作ったので、大変さもありつつ良い気分転換にもなりました。
(KEIさん、ありがとうございます)

(2022/07/17 追記)
v1.10をフォロワー3000人記念という事で公開しました。
これでご勘弁ください…笑

元々は自分用に全自動分析インジケータを作りたくて製作をスタートしたものがきっかけだったので、今日からまたこちらの製作に戻ります。

エリオット波動や値幅理論、サイクル理論等を自動分析してわかりやすく表示してくれるだけでも相当な労力の節約ができ、かつ常にメンタルに影響されない分析を行うことが出来るので、分析の高速化と安定化を両立できると考えています。

大変そうですが、既に実現までの設計はある程度頭の中で出来上がっているので、後は時間をかければ形にはなる…はずです。
…頑張ります。



今回のような自作インジケータ公開記事以外にも、億トレーダーの手法を検証したり、MQLプログラミング記事等、エンジニア目線でのFXトレード全般に関する記事を執筆しておりますので、ぜひ他の記事もご覧頂けますと幸いです。

また、「こういうインジケータ/EAが欲しい!」というお話はいつでも承っております。(MT4/MT5どちらでも)
NDA(秘密保持契約)や業務委託契約書等を結ばせて頂く事を前提としておりますので、手法だけ盗んだり手法を勝手に公開するような事は一切ありません。
(2022/05現在、多忙により製作依頼はほぼ受けられておりません…)
もちろんこのインジケータに関する質問等も承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました!


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