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【自作インジケータ公開】分析補助ツールFEDLA v2.0【大幅アップデート】

こんにちは、ゆみねです。
フリーランスのエンジニアをやっています。

本業忙しく、特に書くネタも無かったのでnoteはご無沙汰です。

(でも久々にnote開いたら下書き状態の記事が5つもありました…)


さて、今回は以前フォロワー1000人記念で製作・配布したインジケータ「FEDLA」の大幅アップデート版「FEDLA v2」を公開します。

前回の記事にも書いてありますが、自分専用の分析補助インジケータとしてFEDRAを製作しており、その開発途中の古いものを派生させ、公開できる状態に仕上げた簡易版FEDRAをFEDLA(簡易版=軽量版=LightのL)として製作・公開した経緯があります。
(FEDRAの方は大人の事情で公開できません…)

そんな中、FEDLAを利用されている方からアップデートの要望を時々頂いており、私が自分で使っているFEDRAもだいぶアップデートされてFEDLAとの乖離ができていたので、そろそろFEDLAもアップデートしようかと思った次第です。

今回のアップデートでこんな感じになりました↓



ちなみに今回の改修でFEDLAにかかったコストが50万円を軽く超えましたが、今回も無料で公開します。
特に利用条件も無いので、この記事を最後まで読んだ上で自己責任でご自由にお使いください。


更新履歴

2021/11/21 - FEDLA v2.00 公開
2021/11/21 - FEDLA v2.01 公開(不具合修正)
2021/11/23 - FEDLA v2.02 公開(パラメータ追加)
2022/01/16 - FEDLA v2.03 公開(パラメータ追加) ※MT5版のみ
2022/05/23 - FEDLA v2.04 公開(微調整)※MT4版はv2.03


このインジケータについて

以前公開したFEDLAのアップデート版になります。

この記事ではFEDLAの基本的な使い方は深く説明しませんので、初めてFEDLAを知った方は以前の記事からご覧頂くことを強く推奨します。
(これ読まないと使い方わからないと思うので実質的に必須です…)


主なアップデート内容は以下の通りです。

・リアルタイム描画

・マグネット機能(OHLC表示付き)

・ワンクリックアラート

・フィボナッチ数値自由化

・キーボードショートカット自由化

・設定可能パラメータ細分化

それぞれ以下で説明します。


追加機能

・リアルタイム描画

以前のFEDLAでは描画モードに入った後に3点をクリックすることでFEを設置し、各水平線を描画させていましたが、3点クリックが完了するまでオブジェクトは何も表示されず、現在FEのどの点を指定しているのかがわかりにくい仕様でした(右上のテキストを見るしか方法がありませんでした)。

今回のv2では、描画モードに入った瞬間にFEの「点」が表示され、1点目をクリックした段階からリアルタイムにFEが描画されるため、よりわかりやすく直感的にFEを設置する事ができます

MT4/5標準のFEを設置する時の見た目に近いため、ついつい標準の設置方法のように2点目以降をドラッグで指定したくなりますが、FEDLAではあくまでも3点をクリックするだけですので間違えないように…。

※FE設置時のみの機能で、設置後の移動はリアルタイム描画非対応です。移動後に描画が更新されます。(ここは以前のままです)


・マグネット機能(OHLC表示付き)

FEDLAは値幅やフィボナッチによる分析を補助する目的のインジケータですので、必然的にロウソク足のヒゲ先or実体を起点としてFEを設置・分析するケースがほとんどかと思います。

しかし以前のFEDLAではFEが描画されるまで実際にどこに描画されるのか(正確には)わからず、ヒゲ先や実体に対して正確にFEを設置するために一度描画されたFEを再度微調整する必要がありました。

今回のv2でリアルタイム描画機能が実装され、FE設置場所を確認しながら指定する事が可能になったため、ヒゲ先or実体に対して自動的にFEを吸着させ、正確にヒゲ先or実体にFEを設置する仕組みを実現しました。

この時、ロウソク足のどの部分に吸着しているかを示す以下の文字が表示されるため、より確実かつ迅速にヒゲ先や実体にFEを設置できます。

O:Open(始値)
H:High(高値)
L:Low(安値)
C:Close(終値)

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・ワンクリックアラート

FEDLAで描画される水平線、もしくは水平線の名前部分のテキストをクリックすると、名前の右側に「{{A}}」という文字列が現れます。

これが出ている時にロウソク足がその水平線に接触するとアラートが鳴ります。

一度アラートが鳴ると自動的に「{{A}}」は消えるため、連続でアラートが鳴る事はありませんが、再度クリックすれば何度でもアラートを設定することが可能です。

アラートはパラメータから「メール通知」や「スマホへのPUSH通知」も選択可能ですので、利用したい形でアラートを受け取る事ができます。

※FEを移動してしまうとアラートが解除されますのでご了承ください。

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・フィボナッチ数値自由化

これまでのFEDLAでは1波および2波基準それぞれでの161.8%、261.8%、361.8%の価格に水平線を引く機能がありましたが、今回のv2ではそれぞれ3つずつ全て自由にフィボナッチの数値を設定できるようにしました。

これにより、今まで表示できなかった138.2%や150%といった数値も表示可能になりました。

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※ただし1波2波それぞれ3つまでに限定しています。あまりたくさん表示させてもごちゃごちゃするので、ご自身で精度の高いと思う数値を3つに絞ってご利用ください。


・キーボードショートカット自由化

これまでのFEDLAでは、Fキーで描画モード、Dキーで削除モード、Zキーで一時非表示、とキーが固定されていました。

今回のv2では、パラメータからこれらの操作に対するショートカットキーを自由に設定できるようにしたので、他のインジケータとの競合が発生してうまく使えなかった方もご利用しやすくなりました。


・設定可能パラメータ細分化

次項で軽く触れますが、設定可能なパラメータを増やしました。

FEDLAはあくまでも自分用のFEDRAから派生したものなので、自分で使わないパラメータはそのままハードコード(直接プログラムに埋め込んでいる事)している箇所が多く、パラメータ化していなかったのですが、今回のv2では一般利用を意識してもう少し柔軟に設定を変更して使えるような仕様としました。


パラメータ(一部抜粋)

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新たに設定できるようになったフィボナッチの数値は、それぞれで線の太さや色、線の種類も変更可能になっています。

お好みの設定でご利用ください。


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アラートの種類やマグネットのON/OFF、ショートカットキー等もここから設定可能です。


他のパラメータについては以前のFEDLAとさほど大差無いので、以前の記事をご覧ください。


使い方

新たにアラート機能に関する操作が加わった程度で、他の基本的な使い方は以前のFEDLAと変わらないので割愛します。


注意事項


・このインジケータはあくまでも値幅観測論やフィボナッチでの分析を補助するために私が個人的に作成したものです。無断転載、二次配布、販売等はご遠慮ください。もし、第三者でこのような事をされている方を見つけた場合、私までご一報頂けますと幸いです。(このnote記事を広めて頂く事は大歓迎です)
・この記事の情報やインジケータは利益を保証するものでも無ければ、投資助言や投資勧誘を行うものでもありません。この記事の情報やインジケータを使って生じたいかなる損害についても一切の責任を負いませんので、ご利用は全て自己責任でお願い致します。


よくある質問等

Q:動作がおかしいよ?
A:修正しますのでご連絡ください。本業の合間に急ピッチで製作した事や、そもそもこのインジケータ自体を自分で使わないので、私が不具合に気付けていない可能性が高いです。また、動作確認はMT5版をベースに行っているため、特にMT4版は不具合に気付きにくいです。

Q:疑問があるんだけど…
A:前回のFEDLAの記事やHDNの記事をご覧ください。それでも解決しない場合はtwitterにてご連絡ください。

Q:フィボナッチの値をもっと設定できるようにしてほしい
A:これは悩んだのですが、とりあえず3つずつにしておきました。一度3つに厳選した数値を使って、それでもどうしても他の数値も設定したい場合はご連絡ください。要望が多ければ検討します。


雑記

近頃は本業が忙しすぎてnoteどころかtwitterすらまともに利用できていませんでした。

ただ、その間にもFEDLAのアップデートを望む声を時々耳にしており、案外利用して頂いているようだったので、(寝る間を惜しんで…!)アップデート作業を進めました。

FEDLAが拡散されて利用ユーザが増えれば、その分だけ私に改善要望が届きどんどんFEDLAが進化していく可能性もありますので、FEDLAが便利だと思った方はtweetのリツイートやいいね等でご協力頂けるともっと便利なものに進化していく可能性が高まります…!笑

(その分私の作業量も増えるので大変なのですが、「より良いもの作り」ができるならエンジニア冥利に尽きます)


実はいずれ公開しようと思っている裁量補助ツールがあるのですが、そっちも既にプロトタイプまで製作済みなので、FEDLAの進化と合わせて楽しみにお待ち頂けますと幸いです。

ただこれはFEDLAよりもコストがかかっている&まだまだ完成までコストがかかる&自分でも使いたいのに使えないツールなので、フォロワー5000人とかそれくらい大きなイベント(けっこう先のイベント)で公開しようと考えています。

本当に便利で自分で使えるなら確実に必需品になるものなのですが、MT4/5対応口座でないと恩恵を得られないツールなので、国内の非対応口座しか持っていない自分には使えず…。

使えるなら優先度高めでさっさと作っているのですが、作ったところでただの自己満足にしかならないので優先度は低めになってしまってます。

最近は有益な情報もあまり呟けていないですし、フリーランス/エンジニア/FXトレーダー…と、よくわからない属性のアカウントなので5000人もいくポテンシャルがあるのか微妙ですが、流石にそれくらい大きなイベントを達成したら何かしら便利ツールを公開する予定です。(上記のツール以外になるかも…?)

海外口座持ってないのでIB等もやらないですし、イベントでの便利ツール公開は今後も何の見返りも無く無料配布の形になるかと思います。
(IBやられてる方を非難する意図はありません)

本業で仕事が無くなって暇になったら超便利ツールを有料販売して一時的に本業として売上を立てる事もあるかもしれませんが…今のところはなんとか大丈夫そうです…笑


プログラムを書く事、難しい課題を解く事が楽しくて今の仕事をやっているので、インジケータ開発も完全に趣味の延長なんですよね…。

便利なものを作れたり、難しいと言われているものを実現できた時が最高に楽しくて、そのために日々勉強や技術力磨きに勤しんでいます。

…とはいえ、じゃあなんでも無料でどんどん作って公開しますって感じで進めちゃうと、インジケータ開発でお金を稼ぎたいと思っている同業他社の方が参入できなくなり、結果的に業界全体の開発者が減ってしまって技術革新(競争)が起きにくい環境になってしまいます。

どんな動機であれ、色々なツールを作る方が増えるのは業界にとっては技術革新(競争)が起きやすいという意味ではプラスであり、我々エンジニアからしても歓迎すべき事だと思っています。

もちろん初めから詐欺目的の人は論外ですが、開発者が増えれば増える程、詐欺のような不正行為自体がやりにくくなるので、一般の方は「有料より無料が良い!」と思うかもしれませんが、有料販売による(健全な)利益目的であったとしても製作者が増えるのは良い事だと考えています。

…と、広い視野で業界を見ると「無料配布は悪にも成り得る」と思っているので、実はけっこう悩んでいたりもします…。

ただ、こういった自作ツールの利用者が増える事で「自分でも作ってみたい」と思う人がいることも事実ですし、「自作EA無料配布」みたいな文言を見ただけで即ブロックするような人に対して「本当に便利なEA(ツール)も世の中にはある」という事をわかってもらいたい思いもあったりして、「無料」で配布する事のメリットも一応あるにはあるんですよね…悩みます…。



そんなこんな色々考えてはいますが、引き続き本業に追われながらトレードもインジケータ/EA開発も続けていきます。

面白いネタがあれば教えて頂けると幸いです。



今回のような自作インジケータ公開記事以外にも、億トレーダーの手法を検証したり、MQLプログラミング記事等、エンジニア目線でのFXトレード全般に関する記事を執筆しておりますので、ぜひ他の記事もご覧頂けますと幸いです。

また、「こういうインジケータ/EAが欲しい!」というお話はいつでも承っております。(MT4/MT5どちらでも)
NDA(秘密保持契約)や業務委託契約書等を結ばせて頂く事を前提としておりますので、手法だけ盗んだり手法を勝手に公開するような事は一切ありません。
もちろんこのインジケータに関する質問等も承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました!

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