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【自作インジケータ公開】値幅観測論やフィボナッチで意識されるポイントに自動で水平線を引いてくれるインジケータ(V2)【MT4/MT5】

こんにちは、ゆみねです。
フリーランスのエンジニアをやっています。


さて、今回はtwitterでも宣言していた通り、以前公開したHDNのV2を公開します。

今回はtwitterでご要望が多かったため、MT4版も製作しました。


チャートの波の3点を結ぶフィボナッチエクスパンション(以下、FE)を描画すると、意識されるラインに自動で水平線を引いてくれるインジケータです。

基本的な機能は同じなので、詳しくは前回の記事をご覧ください。
この記事では前回のバージョンと異なる点だけ取り上げて解説していきます。
(使い方が異なるので、あえて前回の記事はそのまま残しておきます)

※2021/05/02追記
HDNの上位互換版であるFEDLAをTwitterフォロワー1000人記念で製作しておりますので、本記事を最後までお読み頂いた上で、以下の記事からご確認ください。(上記のHDNのバージョン1の方もご覧頂くとよりスムーズです)



更新履歴

2020/11/07 - HDN v2.00 公開


このインジケータについて

使い方(操作方法)を改良しただけで、基本的な部分は以前の記事に書いてあるものとほとんど変わりませんので、初めて使う方はまずそちらをご覧ください。


改良点

・FEの設置方法

以前はテキスト(ボタン)をクリックすると一直線のFEが描画され、そのFEのa,b,c点をマウスでドラッグしてチャートの波に当てる(普通にFEを当てる)、という作業が必要でした。

しかしこれだと、描画されたFEが見にくくてa,b,c点をドラッグするのが困難であったり、そもそもどこに描画されたのか見つけにくかったりして使いにくい部分がありました。

このHDN v2では、テキストをクリックしてもFEは描画されません。

その代わり、テキストクリック後にチャート上でFEを当てたいポイントをa,b,cの順にクリックするだけでFEがそのポイントに設置されます。

端的に言うと、FEを設置する手間を大幅に省く改良を加えただけです。

以下のようなイメージです。

画像1

例えば上記のチャートのa,b,cにFEを当てたい時、右上の「HDN」をクリックすると…

画像2

テキストがこのような表示に変わります。(「a点をクリックして」という意図)

この状態でa点のポイントをチャート上でクリックします。

画像3

すると次はこのような表示になります。

…もうおわかりかと思いますが、この状態でb点にしたい箇所をチャート上でクリックします。

画像4

すると最後はこのような表示になり、c点にしたい箇所をチャート上でクリックすると…。

画像5

こんな感じにチャート上でクリックしたa,b,cがそのままFEの各ポイントになって描画され、各値幅ラインで水平線が引かれます。(b点が少しズレました…)

この描画されたFEは自由にポイントをズラしてもOKです。ズラした瞬間に値幅が再計算され、自動的に水平線の描画位置も更新されます。(v1と同じ)

この状態で右上の「HDN:(erase)」をクリックすると、HDNで描画されたFEと水平線が全て一括で削除されます。手動で描画したFEや水平線は消されませんのでご安心ください。(これもv1と同じ)

動作イメージはこの記事の冒頭でも貼っている私のツイートに動画を添付しているので、そちらをご覧ください。

この改良に伴い、パラメータも一部追加しています。

画像6

FE自体の色と太さ、背景として描画するかどうかを変更できるようにしました。

画像7

右上のテキスト「HDN」部分の色も変更できるようにしました。

初期設定だと、普段は白色で「HDN」と表示されており、クリックして「HDN:a」「HDN:b」「HDN:c」と表示されている間(FEのa,b,c点を設定している最中)は赤色で表示されます。

お使いのチャート画面に合わせて調整してください。


なお、上記の説明は全てMT5版のもので説明しています。

今回MT4版も新たに製作しましたが、MT4のFEはMT5版のものとは仕様が異なり、c点をb点より前に置けない等の制限があってMT5版と全く同じものは実装不可で作れませんでした。

ですが、できる限り同じ仕様になるように工夫して製作しましたので、MT4版でもほとんど同じように使えるかと思います。


注意事項

・このインジケータはあくまでも値幅観測論やフィボナッチでの分析を補助するために私が個人利用を目的に作成したものです。無断転載、二次配布、販売等はご遠慮ください。もし、第三者でこのような事をされている方を見つけた場合、私までご一報頂けますと幸いです。(このnote記事を広めて頂く事は大歓迎です)
・この記事の情報やインジケータは利益を保証するものでも無ければ、投資助言や投資勧誘を行うものでもありません。この記事の情報やインジケータを使って生じたいかなる損害についても一切の責任を負いませんので、ご利用は全て自己責任でお願い致します。


よくある質問等

Q:MT4版もMT5版と全く同じ仕様にできないの?
A:インジケータではなくMT4側の仕様の問題ですので、不可能です。ご了承ください。

Q:なんか動かないんだけど?
A:MT4はHDN.ex4、MT5はHDN.ex5の方をお使いください。また、チャート画面の背景が白の場合は初期設定ではボタンテキストと同じ色になってしまい、ボタンテキストが見えなくなってしまいますので、パラメータから見やすい色に変更してお使いください。それでも動かない場合はご連絡ください。

Q:動作がおかしいよ?
A:MT5版は普段から自分で使っているのですが、MT4版は自分では一切使わないのでもしかしたら気付いていない不具合が眠っている可能性がございます。修正しますので何か気付きましたらご連絡頂けますと幸いです。


雑記

そもそもこのインジケータはどのくらいの人に利用されているのでしょうか…未知数です…。

私は普段MT5でチャート分析をしていて、その際にこのHDNを使っています。

FRやFEを使ってもっと細かい数値を知りたいと思う人もいるかもしれませんが、38.2%や50%等の他の数値でも分析してしまうとトレードの条件が増えてごちゃごちゃしてしまいますので、このHDNではあえて実装していません。

不具合があればもちろん修正しますが、今後のアップデートは今の所考えておりません。

これ以上できるアップデートは「自動でFEを描画する機能」くらいしか無さそうですし、仮にそれを実装するにしても、さすがにそれが実際に使えるレベルのものになってくると無料での配布は難くなってしまいますので…。(FEのスナップ機能と水平線の名前に価格を表示する機能はもしかしたら付けるかも…?)

「有料=悪、金儲け、詐欺…etc」みたいな悪い印象を持たれている方も多いかと思いますが、そうではありません。

何も考えず無料でインジケータ/EAを配布してるエンジニアさんもいるかもしれませんが、なんでもかんでも無料配布してしまうのは実は大きなリスクもあって、開発者ではない利用者側にも不利益を生じさせてしまうケースが考えられますので、無料配布(配布時の条件)は慎重に考えないといけません。

このあたりの理由を話すと長くなってしまうので、そのうち記事にしてみようか検討中です…。


このインジケータが皆様のお役に立てれば幸いです。


今回のような自作インジケータ公開記事以外にも、億トレーダーの手法を検証したり、MQLプログラミング記事等、エンジニア目線でのFXトレード全般に関する記事を執筆しておりますので、ぜひ他の記事もご覧頂けますと幸いです。


また、「こういうインジケータ/EAが欲しい!」というお話はいつでも承っております。(MT4/MT5どちらでも)
NDA(秘密保持契約)や業務委託契約書等を結ばせて頂く事を前提としておりますので、手法だけ盗んだり手法を勝手に公開するような事は一切ありません。
もちろんこのインジケータに関する質問等も承っておりますので、お気軽にご連絡ください。


以上、最後までお読み頂きありがとうございました!

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