『アンダー・ユア・ベッド』

ここ10年近く邦画離れしていたので、何観ればいいかわからない…ってTwitterで呟いたら、4本くらいオススメして頂いてね。早速その中の1本『アンダー・ユア・ベッド』を観たよ。

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これ、すごくいい高良健吾だった。『蛇にピアス』で初めて観た時の衝撃を超えてきた。陰鬱で変態な童貞最高だったな!歳とった今の方が好きだな…10年の隙間時間も埋めたい。

大石圭さんの小説が原作らしいんですけど、もちろん未読なので内容は全く知らずに観賞。19歳の時に初めて名前を呼んでもらって、1度だけ喫茶店でコーヒーを飲んだだけの仲の女に恋をし続けている男の話です。なんか、ちょっと腑に落ちないのは…さすがに学生時代を過ごしている中で19歳まで誰にも名前を呼んでもらったことがない…って言うのは微妙だと思うんですよ。まあ、そこはスルーしたけど、それ以前に三井(高良健吾)って男がことごとく不甲斐なさすぎて辛い。好きの気持ちが暴走しすぎてるしやってること犯罪だし助けるの遅いしイライラする。彼が恋している千尋(西川可奈子)の感覚が普通だと思うよ。私だって学生時代のクラスメイトの顔だって忘れちゃってるもん。三井くらい影薄ければ尚更忘れるよね…。三井にとっては幸せな思い出はそれしかないから想いは募りまくるわけだけど、千尋にとっては星の数ほどある思い出の中のひとつだもんね。だから、最後ちょっと泣きそうになっちゃった。2回目に呼んでもらったのがアレよ。あの時の三井の表情がまた…。切ないわぁ。

なんかモノローグが物凄く多いな…って思いつつ観ていたんだけども、それが意味のあるものだったかも…って中盤くらいから気付きだして。あの後半の妄想シーンからの現実に戻るとこで「ああああああああぁぁぁ!」ってなった。結局はオナニーですよ。オナニーが至高ですって。孤独感ハンパなくて好きだなあのシーン。あとギシギシ軋むベッドの下の彼の恍惚な表情もよかったな。あんなシチュエーションないわ。

DVのシーンが結構リアルなので観ていて痛い部分もあるんだけど、なかなか面白かったです。でもまあ、これがイケメンだったから…って言うのもあるのかも。


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