シェア
弓張月(山下弓)
2022年8月14日 08:29
からーん ころーん夏の風物詩とも言える下駄の音 幼き頃は小さな町の盆踊りひとしきり闇夜の中の輪に混じり浴衣に兵児帯の幼子は足の甲に擦れた痛みを覚えながら夢中になって踊ってた密かな楽しみだったのは歩き疲れて帰路に着き下駄を脱いで家の廊下を歩くとき足裏が何ともくにゃりふわふわと不思議な感覚になるのが面白くそれまでの足の痛みも忘れて楽しんだ 異性を意識しだした思春期は浴衣