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小学生の娘にメディアリテラシーの個人教授をお願いした話

クリスマスに任天堂Switchをもらった小学生の娘が、ゲームにどハマりしてしまいました。見かねて取り上げると、今まで見たことがないような反応。ちょっとびっくりです。

幸いしばらくしたら飽きてくれましたが、今度はYouTubeに夢中。きりがありません。どうしたものかと思っていた時、メディアカウンセラーの岡野(@mcokachin)さんのことを知りました。

メディカウンセラーとは

メディアカウンセラーとは、SNSやメディアに関する悩みや問題についてカウンセリングする人のことです。
岡野さんは、以下のような活動をされています▼

岡野さんのサイトより引用

思い切ってホームページから個人教授をお願いしてみたら、快諾してくださいました。Zoomで1時間、小学生の娘にネットリテラシーのレクチャーです。念のため、反抗期の娘には内緒で準備を進めました。

ちなみに岡野さんは、こんな方です▼

岡野耕兵(おかの こうへい)プロフィール
大学在学中よりコミュニティFM「FMハムスター」で運営・番組制作を行う。同時に広島市の特別支援教育アシスタント、電子メディア協議会などでも活躍。
2014年8月、広島土砂災害で災害報道を経験し、そこから心理(子供の心理)に興味を持つ。
広島大学大学院教育学研究科を修了後、カウンセリングやICT教育、社会教育士として多くの学校や教育委員会、地域と連携しながら、学びを社会でたくさん仕掛け、豊かな地域づくりを支援している。

夕方6時、学校から帰った娘に「ママの知り合いがZoomでネットとの付き合い方を教えてくれるからお話ししてくれる?」と切り出しました。

えー、とごねていましたが、夕飯に好きな物を食べさせる約束でどうにか説得。いよいよ面談です! どうなるかな(ママはドキドキ)。

オンライン講義スタート!

ネットをつないで、さっそくごあいさつ。無愛想な娘にもにこやかに対応してくださいます。好きな動画の話から少しずつアイスブレイキング。

学校の先生より若い方なので、親近感があるようです。次第に話に引き込まれていく娘。

中座して遠くから聞いていたのですが、笑い声が聞こえてきます。さすがですね!

岡野さんには事前に以下のリクエストをしていました。

・拡散されたデータは完全に消せない(デジタルタトゥー)ことなど、ネットの怖さについて説明してほしい。
・とはいえ、闇雲に脅かすのではなく上手に付き合う方法を教えてほしい。

実際にお話しいただいたのは、以下の4点でした。

1.ボイスチェンジャーで声を変えて、女の子のフリをして小学生と友達になろうとした中年男性がいた(!)こと。
2.一度ネットに上げた写真や動画は2度と消せないこと。
3.ネットで友達の悪口ばかり言っていると、アプリから追い出されて使えなくされてしまうこと(アカウントBANの話)。
4. 他の人が作った画像や動画を勝手にネットに上げると罰せられること(著作権の話)。

まさに、私が教えたかったことばかりです。娘はまだスマホを持っていませんし、ゲームもネットにつないでいません。

ですが、あと数年もすればネットの大海原にこぎ出します。その前に、危険について知っておいてほしかったのです。

普段、私の話には聞く耳を持たない娘ですが、2番目の「ネットに上げた写真は消せない」には驚いた様子でした。

ネットに上げたら2度と消せない

娘:でも、消せるんでしょう??
岡野さん:消すボタンで消せるけど、見えなくするだけで実は残ってるんだよ。それから、消す前に誰かが自分のパソコンに保存していて、また拡散することもある。そうすると、もう完全に消すことは無理だよね。

岡野さんの作ったスライドを見て、考え込む娘。

それそれ、それを知ってほしかったんです!

考えてみれば、娘は物心ついた時からスマホやタブレットで遊んでいるデジタルネーティブ。私たちがネットに持つような警戒心は全くありません。

感覚が違う以上、親が言っていることが全く腑に落ちない可能性もあるわけです。

そして、ネットの利用について危険ばかり強調しても、子どものハートには響かない話でもあります。
大人だって、大好きで便利な物を悪く言われて素直に聞く気にはならないですものね。

でも、岡野さんのように年の近いお兄さんが体験談的に話してくれると、子どももよく話を聞きます。「見ているのは友達だけとは限らない」なんて、大人でも言われるとドキっとします。

しかも、アカウントBANとかネットおかまとか、学校の授業ではなかなか出てこないような例を交えてインパクトのあるお話。さすがだなと思いました。

守るばかりではなく、対処する方法を教える

子どもがネットに夢中になっている時、一番心配なのは勉強しないことではなく(それも心配ですが)、このまま使い続けているとトラブルに巻き込まれるのではないかということです。

そのため、止めるようにうるさく言ったり、無理やりタブレットを取り上げようとしたり。

私自身の不安解消のために、親子関係がおかしくなるようなことばかり繰り返していました。

子どもからネットを取り上げることはできません。また、親が24時間見張ることも不可能です。

本人が自分で身を守れるように教えるしか、もはや方法はない。そう考えての講座受講でした。

今日の感想

今回、子ども自身がリスクを理解したことで、私自身の不安が少し解消されたように思います。

今日のお話が、娘の頭の片隅に残っていてくれることを祈るばかりです。

そして、いずれ娘がスマホを持つようになったら、今度はもっと踏み込んだお話をお願いしようと思いました。

岡野さん、どうもありがとうございました!

岡野さんのサイトはこちら▼


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