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Inner Sakumag: 災害時に「let go」を考え直す

トルネードがやってきて電気とインターネット、近隣の電話線をノックアウトし、一晩ブルックリンに帰って仕事をやっつけたところで、カリフォルニアにいる「おねえちゃん」(山の家のオーナーで、26年来の友人)から連絡があった。相談の上、ジェネレーターを借りるついでに、彼女の家の冷凍庫から、救出できる食材を救出することになった。午後一で、山に戻り、同居人とともにおねえちゃん家に駆けつけ、冷凍庫から救える食材を車に積んだところで、ネット環境にあるおねえちゃんから「電気復活の予定は土曜日の21時」という知らせがあった。なんせこのあたりだけで10万近くの世帯が停電したのである。そんなに迅速には復活しないだろうとは思っていたが、それにしてもまだ何日もあるし、となるとまだ数日は電気なしの生活である。水と氷を買いに行かなければならないね、などと対策を立てているところで、ふわっと電気がついた。イエーイ!と大声を出し、文字通り歓喜の舞である。

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