一調二機三声
世阿弥が唱えた、能における発声のスタンスで、
第一声を発する前に
①まずは、声の高低やスピード、その後の展開などを十分にイメージし、自分の中を整える。
②次に、声を発するタイミングを十分に狙いすます。
③そして、声を出す。
第一声を発するにあたり、相当な覚悟が必要だと理解しました。
実はこれ、ナレーション・朗読のクラスで先生から教えてもらった言葉です。
原稿を渡されると、すぐに「読んで」しまう。知らず知らず、読むことが目的になってしまう。
でも、物語の設定を理解し、全体の中でのブロックごとの役割を理解し、さらには一文ごとに分析すると、どこでブレスをすべきなのか、イントネーションのつけ方などがイメージが徐々に湧いてきて、なんというか、おいそれと簡単に声に出せなくなる。
「う~ん、むずかしい・・・」
でも、これができて初めて、「自然に」「話すように読む」ことができるのだな(;^_^A
思っていたよりも、はるかに奥深い。
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