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「身体」を忘れた日本人_養老孟司×CWニコル

共感フレーズ10セレクト

・自分の土地があって、この人はここにいる、ずっと長い付き合いができるって信頼が、日本でも、世界でも必要。
・森の中に行って何が面白いかなんて口で説明してもしょうがない。
・子どもから自然を取り上げると、世界が半分になっちゃう。自然がなくなって人間世界だけになっちゃう。そうなると、いじめみたいな人間世界の中でのマイナスの重さが2倍になっちゃう。人間の世界のプラスとマイナス、自然のプラスとマイナスの4つがあるはずなんだけど、自然の分がなくなって、人間世界のプラスとマイナスだけになっちゃったから、プラスもマイナスも2倍になっちゃった。
・勉強の秀才じゃなくて、新しいエリートをつくるべき。雨が降っても火をおこせる。雪の上でたき火ができる。そういうことができるのが、ほんとうのエリート。
・愛情とか、友情とか、勇気とか、目に見えないものが一番力がある
・子どもは、最低1週間あれば変わる。ちゃんと教育すると子どもも変わる。
・人間が本来動物として生きたきた時代から共存していた細菌とか寄生虫とかに触れていないと、免疫反応をコントロールするメカニズムが育たない。だから、免疫系が過剰反応して、自分の細胞を攻撃しちゃう。子どもも、小さい時にいろいろなものに触れておくことが、免疫系に対する教育になる。
・感覚というのは、違いを識別するもの。我々の意識は、いろいろなものを「同じ」にしようとする。そうやって概念化していく。我々の意識が持っている一番強い能力は、「同じにする」能力。
・わからないことがあるということを、必ず留保としておいていないと謙虚にならない。学問をするためには自分がものを知らないって前提がある。
・若い人を元気にするのに一番いいのは、年寄りが早く死ぬこと。年寄りがいなくなりゃ若い人が動かざるを得ない。若い人って責任持たせた瞬間に急激に伸びる。


構成

第一章 森と川と海のこと

第二章 食べること、住まうこと

第三章 子どもたちと教育のこと

第四章 虫のこと、動物のこと

第五章 五感のこと、意識のこと

第六章 聞くこと、話すこと

第七章 これからの日本のこと

書籍情報


メルカリ出品情報

https://www.mercari.com/jp/mypage/items/m76769954136/

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