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今だからこそ意識したい「つながり」

皆様、こんにちは!
サイボウズ株式会社で人事やってます。中根弓佳です。

毎日楽しんで人事やってます。昨年からはB.LEAGUEのお仕事も始めさせていただいており、スポーツを人事的側面から見たときの奥深さに面白味を感じております。

今回、どこまでも行動力溢れる青田努さんから、HRアドベントカレンダーに参加せぇへん?とお誘いを受けて、おもしろそ!ええでー!とお引き受けしました。(関西弁ではなかったですがこんなノリ笑)、

お題は、「⚪︎△に大切な◻︎×」。そんなん、大切なことなんてめちゃめちゃいっぱいあるやん、って思ったんですが、私が担当させていただくのは2020年も残り10日を切った12月23日。ならば、ここはやはり2020年に感じ続け、これやな…と思ったことを書こうと思います。

結局なにが大切か

2020年はCOVID-19に始まりCOVID-19で終わりそうです。そして2021年を迎えるわけですが、何が大切かって「つながり」。やっぱりこれなんだなと思っているわけです。なので、いまだからこそ大切と思う3つの視点で、つながりを考えてみたいと思います。

人とのつながり

人はたくさんの人とつながります。
「会社」には理想の達成を共通目的として人が集まっています。その人達は目的達成のためにつながっています。そして人が多くなると機能分化が進みます。オンラインで効率化も進んでくると、直接話さなくても業務を進めることができるようになります。そうなると、目の前に課題があれば必然的にコミュニケーションはとりますが、そうでないにもかかわらずオンラインで能動的につながるのはちょっとした勇気が必要です。

ですが、私たちは目の前の課題をこなすだけでなく、大きな理想を達成しようとしています。役割は違えどそれに向かっている仲間はたくさんいます。まずはその仲間を知る。そして一人一人はどんな人で、どんな想いで取り組んでいるのか、どんなことで貢献したいと思っているのかを知る。そして相談できる関係性に近づける。

殆どの会社に組織図はあるでしょう。だからどういう名前の人がどんな感じの仕事をしているかくらいは調べればわかります。が、さらにちょっとした相談ができる関係性があるなら、あるいは、相談してもいいよという雰囲気が感じられたら、困ったときに助けてと言える、同じようなことで困っていたら協力し合うことができる。その人はすでにその問題を解決したことがあるかもしれない、自分も得意を活かして手助けできるかもしれない、そしてそれは普段一緒に仕事をしていない人かもしれない。だからまずは同じ目的をもった人をしり、少しでもポジティブな関係性を築けるようにつながりを促進していく。

なお、会社の場合は、共通の目的達成のために、つまり、業務を行うために多かれ少なかれ必然的につながります。が、人には明確な目的を持たずにつながることもたくさんあります。学生時代の友人、ママ友なんかがその典型的な例で、成果や評価と関係のない「安心」のためのつながりです。

また「目的」でのつながりと「安心」のつながりが混在しているケースも多くあります。仕事仲間で休日にも一緒に出かけたり、プライベートな相談もする関係性や、自治会や地域のスポーツチームのようなコミュニティで、住環境の安全や子供の育成を目的としながら一緒にビール飲んでる関係性です。 私はこの共通目的と安心が混在した関係性に大きなヒントがあるように感じています。

COVID−19によって社会不安が広がっている状況では、安心安全への欲求は高まり、その重要性をより感じるようになりました。組織においても、身体接触が少なくなり、ともすれば音声や文字だけでの会話で、心の距離感を感じることも。だからこそ、ここに安心安全的つながりを意識し、両立していく。そこにいる一人一人が安心感のある幸せな所属となり、相互協力が促され、結果として目的の達成にもつながる、と強く思っています。

それって、結局は心理的安全性の高い組織を作りましょう、ということですか?ティールでいう全体性にも近いですか?というと、まぁそうかもしれませんね、というオチ。

情報とのつながり

とにかく世の中は情報で溢れています。
オンライン化が進むことによって、場所や地域格差が縮まっています。時間さえ気にしなければ海外の方とつないだセミナーに参加する、なんてことも可能になりました。

組織の中ではどうでしょう?直接会えないことにより、一気に、見える化と共有がすすんだ組織が多いのではないかと思います。そうなると今度は取捨選択が必要になります。伝えたいヒトに伝わるか、知りたい人が知りたいときに効率的に知ることができるか、が重要になります。

そんなこと今に始まったことじゃないっしょ?
そうです。今に始まったことじゃないです。ですが、オンライン化がすすみ共有方法の選択肢が増えた今だからこそ、改めて意識する必要があると思うんです。短期的に必要な情報は、放っておいても共有されます。意識すべきは、長期視点で役立つかもしれない情報の共有です。

情報は、知っていると知らないとでは雲泥の差があります。知っているだけでまずは考えるきっかけになります。選択が変化します。考える習慣があるひとは、自分の行動や課題とつなげることができます。さらに他にもっと有益な情報があるのではと想像し、誰かに助言を求めたり巻き込んだりすることができます。この行動が組織のアップデートにつながり、自立も促進される。でも、これは知ることから始まる。だから、とにかく情報をつなげる、届けることは改めてとてもとっても大事なんだと思うんです。

一方、リアルでの接触がなくなり、情報が減少しているようなところも。五感を使って受動的に得たり感じたりできていたものがなくなり、視覚と聴覚をつかって能動的にとりにいかなければ得られない、そんな情報もあると思います。がこれはアフターコロナになれば、リアル接触も可能になるので時間の問題。ビフォーコロナからアップデートされた世界が待っているはずです。今できることをやり、待ちましょう。

理想やPurposeとのつながり

これははずせません。理想や目的とのつながりを常に意識する。
なぜそれをやるのか、それをやることがどんな社会につながるのか、誰が喜んでくれるのか。ひとのつながり、情報のつながりは最終的には理想やPurposeの達成につながり、ワクワクにつながる。ワクワクにつなながらないのであれば多分それは間違っているし、変えた方がいい。
だから常にこのつながりを意識する。

最後に

身体的接触を避け続けたこの1年。日本は遅れたIT化を一気に取り戻しオンライン化が進もうとしています。失ったつながりもあれば、生まれたつながりもある。つながり方の選択肢も増えました。どうやったら一人一人にとって幸せで有益なつながりを創れるのか。組織においても、社会生活においても、この「つながり」こそがキーなのではないかと今は思っています。

つながりが切れてしまっているところがないか、どんなつながりがあればもっとワクワクできるのか。2021年も考え、走り続けたいと思います。

青田さんステキな機会をいただき、ありがとうございました。

それでは‥Happy holiday!