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全ての雇用形態を経験して思うこと


かつてリクルートに在籍し、
ちょっとだけ元リクな私です。

キャリアコンサルタントの資格を持ち、
自分自身はキャリアのプロとして(つもりで)
仕事をしています。

私は、正社員としていつくかの転勤を経験し、
結婚、子育てのために正社員ではなくなりました。
正社員→派遣社員→専業主婦→業務委託社員
→契約社員を経験して、今に至ります。

そんな私が、全ての雇用形態を経験して思うことを、
この機会に書いてみようと思います。

現在は契約社員として働いています。
極めて個人的な視点ですが、
立場が変わったことで見えたことが
沢山ありました。
それらを以下に記します。

▼正社員
解雇される心配は比較的少ないです。
正社員になっただけで高い給与と、
多くの責任を負い、あらゆる業務に携われます。
初めて「仕事を任されるってこういうことかー!」と感じました。
しかしその「身分保障」と「裁量権」と引き換えに、
転勤、長時間残業、ガチャ人事を
受け入れなければならず、
生活プランを立てづらいのです。
余程のサポート体制と、
家族による理解と協力なしには、
夫:正社員 × 妻:正社員を続けることは困難です。
よって大変ラッキーな一部の人か、
スーパーウーマンしか、
このようなパワーカップルにはなれません。
そして近年では、正社員でも
給与がめちゃくちゃ低かったりします。
ジョブ型ではない、不明確な職務範囲、
不明瞭な評価では、
その給与額に正当性があるのかどうかは疑問です。

▼契約社員
職務の範囲が明確で、残業も少ないです。
契約期間が決まっているので、
転勤もなく転職のプランも立てやすいです。
ワークライフバランスも
比較的取りやすいと思います。
しかし、ブラック企業に労働力を搾取され、
給与も不当に低く、
多くの場合ボーナスが貰えません。

▼派遣社員
企業側にとって、
期間を区切って仕事を切り出す「期間限定コスト」のような雇用形態です。責任は少ないです。
いつ企業の都合で切られるかわからない上に、
正社員と同じ仕事をさせられることもあり、
私が嫌いな雇用形態です。
アルバイトの方がマシだなぁ、と思いました。

バリキャリ志向だった私が、
なぜ正社員という身分を手放したのか。
それは家族という最小単位を守るためです。

仕事と家庭の二者択一を、自分に迫られた時、
やはり家庭を大事にしたいと思ったのです。

だから私は「正社員」の形は、
誰にでも開かれたものに変わってほしいです。

能力も環境も性別もサポートも
整った人のものではなく、
誰もが「正社員」というチャンスを与えられると
いいなと思います。

これから新しい仕事がどんどん作られて、
誰がどんな場面で能力を発揮するか分かりません。

だからこそ、「正社員」を
一部の人のものにしないで、
能力と意欲さえあれば、
裁量も責任も、高い給与も手に入れられる、
そしていつでもチャレンジできる、
そんなものになって欲しい。

家族を持つことで、
片方は様々なものを手に入れ、
もう片方は失って、復活できなくなるなんて、
悲しいです。

私自身が経験者として、そう思います。

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#どう変わる正社員


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