つれづれ

貧血の人の色

ちょっとずつ継続患者さんがふえてくると、変化がおもしろかったりします。この前、つい、患者さんに
「良かったですね!人間の顔色になってきましたね!」
とか言ってしまった・・。
重症貧血の人の顔色は、本当に血の気がなくてぬめっとしているのだけれど、そのことを、貧血が治ってきて肌色の顔になってきたときに、すごく実感するのです。そっか、この人はもともとこういう、よくある肌色の顔の人であって、これまで見慣れていた真っ白の顔は異常時の顔だったんだよね、など。

母娘関係のいろいろ

この前「わたし、どうしても入らなくてセックスできないんです」という女性が実母とともにきたのでちょっと面食らいました。実の母に相談できちゃったんですね、そして一緒に来たのですね、と。
勤務先は女性性機能外来を掲げているから、入らない女性からのご相談はそれなりにたくさんお受けしているのですが、ひとりで来るか、パートナーと一緒に来る人が多いです。実母と成人女性が一緒に来るパターンはあんまりないです。
診察したら、すぐに筋道が立つ状態だったので、その旨をご説明すると実母が、とっても安堵して、なぜ自分がここについてきたのか話してくれました。「自分が奇形に産んだから子どもを悩ませているのではないか」と心配していたようでした。なんかほっこりしました。

HPVワクチンと住民票

HPVワクチンのキャッチアップ接種は2025年3月まで可能です。
基本的に、住民票のある自治体で、無料で接種できます。
でも京都は学生の一人暮らしが多い。住んでるのは京都だけど、実家は市外、という人も多いです。
この前「HPVワクチンここで打てますか?」と質問した20歳くらいの方に、住民票が京都市にあるなら打てますよ!と言ったら、「京都です!」と。
でも、保険証の住所が市外だったから、接種券、お住いに届いてる?実家?実家は何市?と丁寧にきいたら、住民票は全然京都市になかった。というか、彼女は住民票というものを知らなかった。そらそうよね。





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