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「短歌人」2017年11月号掲載作品

秋さればひややかな風ながれきてすこし灼けたる腕なでてゆく

朝のパンに塗るあかねさすアカシアの山田養蜂場のはちみつ

色づいてゆくもみぢ葉は旅立ちの仕度のこころ見せてかがやく

ひざまづき祈るとき気にしてをりぬひろがりやすきスカートの裾

雑踏にふみこむときはブローチを詩語のごとくに身につけてゆく

(会員2欄 冨樫由美子)

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