じぶん研究所 10.衝動性とお金の話 前編

★はじめにおことわり★

この話は、昔ばなし的なやつです。
昔、別ブログで公開していたものをほぼそっくりそのまま使用しています。

突然ですが、私は「衝動性」が、とてもつよいみたいです。
このことに気づいたのは、大人になってから。
周りの人と比較して、わかったことなのです。

「衝動性」がつよい、とひとくちに言っても、いろいろな症状の出方があると思うのですが、私の場合は、

待てない
我慢できない

というのが、大きいみたいなのです。

もっと具体的に書きますと、
ほしいものがあると、よく考えずにすぐ買ってしまう
やりたいことがあると、よく考えずにすぐ実行してしまう

特に大きいのは、この2つでしょうか。

その結果、お金や時間をむだに使ってしまい、本来、買わなければいけないものが買えなくなってしまったり、やらなければいけないことがやれなくなってしまったり、といったことが積み重なります。
そして、その積み重ねが、ストレスとなって、それを解消するためにまた、よく考えずにほしいものを買ったり、やりたいことをしたり・・・
悪循環ですね。

これはあくまで、いち個人の推測ですが、これまで生きてきた過程の中で
「待ってもいいことがない」
「我慢してもいいことがない」

という経験が多いと、待つこと・我慢することが、難しくなってしまうのではないかと思うのです。

実際私がそうでした。

私は長女なので、小さい頃から親に
「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」
と言われることが多くありました。

でも、我慢しても、いいことは、なかったのです。
我慢したことをほめられるわけでもないし、何かごほうびがあったわけでも、ない。

親にとっては、
「年上の子が年下の子のために我慢をすることは、当たり前」
なので、当たり前のことをしただけの子をほめる必要もなければ、何かごほうびをあげる必要も、ない。
たぶん、うちの親はそのような考えだったと思います。

でも、うちの妹は、あまり、我慢や、待つことを、していない。
私には、そういうふうに見えていました。
いつも妹ばかりが優先されているような気がして、納得いきませんでした。
そんなことが積み重なり、いつしか
「我慢してもいいことがない」
というふうに、私は思うようになってしまったのです。
ただ、だからといって、親の言いつけをきかないでいると、うちの場合は、父親から体罰をされました。
「言いつけを守って我慢をしてもいいことはないけれど、我慢をしなければ、痛い目にあう」
というような状況でしたので、我慢をせざるを得ませんでした。

でもうちの場合は、
「20歳になったら好きにしていい」
と、よく言われていましたので、それだけが救いでした。
私は、20歳になるまでの辛抱だ、と思って、ずっと子ども時代をやりすごしていました。

で、実際20歳を越えて。
好きにしていい、という状況に、本当になったので、そりゃぁもう、好きにしました。
バイト代は全部、自分のほしいものや好きなことにつぎ込む。
就職してからも、家にお金なんて入れませんでした。
それでも、親はもう、何も言いませんでした。

しかし、親元にいるうちはよかったのですが、ひとり暮らしをしてから、困ることになりました。

ほしいものを買ったり、好きなことをすると、一時的に気分がとても上がります。
でもその高揚感は、長くは続かないのです。
すぐに、後悔が襲ってくるのです。

本当は、光熱費の支払いなどをしなくてはいけなかったはずなのに、使ってしまった。
本当は、先にやるべき用事があったのに、できなかった・・・など。
そして、できなかった自分を責めるのです。
そのことが、自分の中でストレスとなり、それを発散するために、また使う。

派遣で時給制で働いていたときなどは、その月の祝日の日数等にもよって、収入の差が激しく、ただでさえやりくりが苦手な私は、そのあたりをうまくコントロールできずに苦しみました。

「今月はいつもよりお給料が少ない!!」
となれば、当然我慢せざるを得ないのですが、逆に、
「今月はいつもよりお給料が多かった!!」
となれば、気が大きくなって、それまで我慢していた分をいっきに使ってしまったり、などということを、ついしてしまいがちでした。
本来なら、そこで
「また給料の少ない時に備えて、貯めておかなくては」
というふうに考えるべきところが、どうしてもそう考えられなかったのです。

おそらくですが、
「今、仕事をして、お金を稼げているうちに、好きなことをやっておかないと、また仕事がなくなって、無収入になったら、何も出来なくなってしまう」
という、不安な気持ちが大きかったのだと思います。

私の場合、そこまで高額なものを欲しくならないのですが、とにかく、細かい出費をちょこちょこするタイプ。
プチプラの服を大量に買うとか、ご褒美と称してお菓子や飲み物を頻繁に買う(もうご褒美の域を超えている)とか、そういう感じなんです。

買い物依存なのか、そうでないのかは、わかりません。
が、お金の使いどころに優先順位がつけられていないのは明らかです。
ちなみに昔クレジットカードを止められたことがあり、そのせいで数年間クレジットカードが持てませんでした(今は1枚だけ持っています)。

今も、働きながら障害年金をいただいているくせに、個人の貯金はほぼありません(結婚後の家計に関する話は今回は割愛。あくまでも「私個人の貯金が、現在ほぼない」という状態なだけです)。

なけりゃないで、どうにかするのに、あるとだめなんですよね。なんででしょ。
長いので、つづきます。


発達障害者が少しでも生きやすくなりそうな情報(本、ネットの有料記事等)の購入費用に充てますのでよろしくお願いします★