じぶん研究所 17.国保の謎

4月末に退職したことにより、5月には国保への切り替えの手続きをしました。

私は転職回数が多いので、この手の切り替え手続きは何度も経験しているためにもうだいぶ慣れているので、

・国保の保険証は基本郵送だけど、身分証明書を持参していれば窓口ですぐ渡してもらえること

・納付書は世帯主宛に後日郵送されること

など、ある程度のことは知っています。
今回も、区役所で国保へ切り替え後、すぐに保険証を受け取ってその足で自立支援の手続きの窓口へ行き、そちらの変更手続きまでいっぺんに済ませてきました。

が、いまだに謎なのは、

なぜ国保は世帯単位なのか

というところなんですよね。

おそらく、「法律でそう決まっている」からなのだと思いますけど(国民健康保険法という法律がありますが私は中身をよく知りません、不勉強でごめんなさい)

ではなぜ、法律でそのように決めたのか

という根本的な理由が気になります。

・・・と、このように書くと、今回の記事は
「その法律の謎を解き明かす」
的な内容なのかと思いますよね?

違います!(笑)

個人的には、

なぜ国保は世帯単位でなくてはいけないのか。
特に成人であれば、個人単位でいいだろう。

というのが私の考え方なんです。

今回はそのような考え方を持つに至った背景・・・
「なぜ、このことについて自分はすごく気になるようになったのか」の理由について、20ウン年も前の昔話をします。
(だからこの記事「じぶん研究」のマガジンに放り込んだんですよ)

では、いきます。

うちの父親は、私がまだ子供のころ、今の私同様、職を転々としていました(とはいっても私ほど高頻度ではなかったかもしれない、1つの仕事について、短くても数年は続いていたのではないかと思う)。
そして私は父親の仕事が何であるかについて、あまり詳しくは知りませんでした。
わかるのは

・長距離トラックの運転手をしていた時期がある(1度家を出たら数日帰宅しない)

・長距離ではないがトラックの運転の仕事をしていた時期がある

・左官屋をやっていた時期がある

・解体工事の現場(?)みたいなところでも働いていたようだ

くらいの感じです。ちなみに最後の解体工事の現場については違うかもしれません。うろ覚え。

大型トラックに乗っていたことは一応知っていましたし、私は小学生くらいのころかな?トラックの助手席に乗っかったこともあります。デコトラではなかったですけど(笑)

運転はかなり上手いようでして、頭と胴体が離れるデカい長いトラック(たまに頭の部分だけが道路を走っている時ありますよね・・・ああいうやつです)で、家(木造アパート)の前の細い道に入ってきたりしてたのを見たことあるような気がします。こんな長いのでどうやってこんな細いところ曲がるんだ・・・なんて思ったような気が。

で、職種の話はこれくらいにしておいて。
そんな感じなので、どこかの会社に雇われて、そういう仕事をしていた時期もあったし、そうでない時期(いわゆる個人事業主?わからん)もあったようです。
なぜ「そうでない時期」があったようなのか、というと、昔、母親が、夜中に一生懸命帳簿付けをしていたのを見た記憶があるのです。多分父親に頼まれてた(というか半ば強制でやらされていた)んでしょうね。

私も大人になってから当時を思い出して気づいたんですけど、会社勤めだったら会社で年末調整してくれるので、医療費とか何とかの控除のためだけだったら、そんな一生懸命帳簿つけなくても、医療費だけ控えておけばいいような気がするんですよね。

そしてもう1点、うちの父親が会社に雇われてなかった時期があっただろうと思われる根拠が

我が家が国保世帯の時期があった

ということです。

ずっとそうだったのかというとそれはわかりません、保険証は日ごろ親が管理しており、子供が目にすることは、ほぼなかったので。
(修学旅行の時に保険証のコピーがいるからということで、その時だけ見た気がします)

ただ、たしか私が大学生の時です(うろ覚え)コンタクトレンズを作りたくて眼科に行くのに保険証を貸してくれと親に話した時のことです。

そしたら父親に

「保険証がない」

と言われたんですよ・・・
ないわけないだろう?と思うんですけど。

「ない」

と言われたのです。

うちは家族4人でアパート暮らしだったので、まぁ正直裕福ではなく貧乏だった方だ、と私は当時思っていましたが、それでも保険証がないということはないだろう、と思っていたんですけど。

どうやら

国保を滞納しており、それで保険証がない

ということだったようなのです。

(ここら辺、20ウン年前の話なので今とは法律とかいろいろ違うかもしれませんが、「マジの貧乏世帯」であれば、保険料ってそんなに高くないはずですよね。。。保険料って世帯収入で決まるはずなので)

ちなみに母親は当時1日6時間くらい×週5でパートしていたので、そこで社保に入っていたみたいです。なので母親は保険証あるのです。

ないのは、世帯主の父親と、子供2人(私と妹)。

びっくりしましたねぇ。

それでどうしたかというと、私は役所に「自分の分だけ保険料を払うから保険証を作りたい」って言ってみたように記憶しています(直接担当窓口に行ったのか、電話だったかは忘れました)。

ただ役所からの答えは「それはできない」ということでした。

役所の人が言うには「あなたの分はお父さんに保険料を渡して払ってもらってください」ということだったのです。

世帯単位での納付なので、世帯主に支払う義務があるからということです。

ただね・・・うちの父親、私が金を渡したところで「きちんと払う」とは思えなかったんですよ。

うちの父親は、仕事はしていましたけれど、暇さえあればパチンコに行っていましたし、自分の気に入らないことを家族に言われたら、容赦なく暴力をふるう。そんな人だったのです。

あとこれは昔、母親から聞いた話なので、どこまで本当かわかりませんが、父親のことについて、母が私に
「生活費をよこさない」
って言っていたのを覚えています。

それで現状保険料を払えていないということであれば、そんな人を信用してお金なんか渡せるはずがありません。

役所の人からは、解決策として

・あなた(=私のことです)が社保に入る

・世帯分離する

と言われたのですが、世帯分離については、確か当時、いったんよそに住民票を移してまた元に戻さないとできないとか言われた記憶があります。
いや、そんなん無理だろう、と思ってそれはやらなかった気がします。
(だってどこに引っ越すのよ)
社保に入る件についても、大学生当時、アルバイトはしていましたが社保に入れるほどは働いていなかったので、結局そのまま。

最終的にどうしたかは覚えていないですが、その後一応保険証は手に入って、コンタクトを作りに行けたような気はします(多分親が支払ったのだろうと思います)。

私はこのころから、

世帯を一つの単位として、世帯主だけに責任を押し付けるのはよくないのではないか

という疑問が生まれたのです。

子どもがまだ未成年であれば、親が責任もってやらないといけないと思いますが、いくら同居していても、子供がすでに成人であるならば、それはもう個人単位で支払えるようにした方がいいと思うのです。
そうしないと「親が払わないことで、同居の子供までもが不利益を被る場合がある」からです。

これが、私のように、コンタクトを作りたいから保険証を貸してくれ、だったら、そこまで緊急性のないものですから、まぁいいんですけど(いや、それでも良くはないけど)、いきなり子供が急病とか、チャリで転んで骨折とかになったらどうするつもりだったんでしょうね・・・病院かかるにも全額自費ですよ。

なので、こういう「ちゃんとしていない人」が世帯主だと、同居家族は思わぬ不利益を被るので、せめて子供が成人していたら、「自分の分は自分で払う」システムにして、「払ってない人(うちのような場合は父親)だけが不利益を被る」にした方がいいと、私は今でも思っています。


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