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そして、花嫁の母となる。

11月の最後の土曜日、私は花嫁の母となった。

ディズニーフェアリーウエディングを娘が選んだものだから、留袖は嫌だなと着るものから悩み、デパートのフォーマルウエアの店員さんの言われるがままにドレスと靴とカバンを買った。

飛行機で東京に行き、前日はホテルでシェフミッキーを楽しんだ。

3日前に、娘から披露宴で司会をするようにお願いされたので少し流れを頭に入れて朝からそわそわ。

朝食を済ませて、ホテルの美容院へ行きセットしていただく。

次女が振袖を着たので、美容室で次女の着替えや靴を受け取りお部屋に戻る。

妹が来てくれたので迎えに行く。

あっという間にチャペル式の40分前。

控室へ行くと、かわいい花嫁さんがとてもうれしそうに友達とお話ししていた。

親族で写真を撮る。

私だけの残るように言われて、みなさんはチャペルへ移動。

母親は、ベールダウンの儀式を行う。

ベールダウンは、新婦の母親や大切な家族が純白のベールをおろすセレモニー。ウェディングドレスを身にまとい、ヘアメイクも完成させた後、最後の仕上げとしてウェディングベールの顔にかかる部分を顔の前におろすというもの。今までは私が一番そばで見守っていたけれど、これからは新郎さんが守ってくれる。幸せになってと新婦の身支度を完成させるのだそうだ。

ベールダウンのセレモニー

このあと披露宴で司会をしなければならず、ここでは泣けなかった。

チャペルで挙式を行い、ガゼボでミッキーとミニーがお祝いしてくれ、ウエルカムドリンクで一息。

その間に、受付を手伝ってくれている娘の友達にお礼のご挨拶。
とてもとてもきれいな女性に成長していた。

そして、披露宴スタート。
「本当はお母さんに司会をしてほしかったけど、ディズニーの精神を学んだ人しか司会ができないんだって。司会料もお支払するので母に担当させてくださいって言ってみたけどダメだった。それで、ほんのワンシーンでいいのでどうかお願いしますって言ったらね、中座のシーンならいいって言われたよ。お願いね。」と、3日前に頼まれてしまい、中座まではお酒もお食事も我慢する。

そして、中座のシーン。
花嫁が娘なので、「大きな拍手をお送りください。」ではなく、
「自慢の娘です。よかったら拍手を送ってください。」でお色直しに向かってもらう。

ここから、ゆっくりお食事。
お祝いのお酒もいただく。
皆さんからたくさん「おめでとう」といっていただく。

ウエディングパーティーはキャラクターが7人もお祝いに駆けつけてくれ、楽しく過ぎていく。

そして、エンディング。
まさかの、娘からの歌のプレゼント。
ここで、号泣。

ふくろうくん、という絵本の中で、ふくろうくんがやかんに涙を集めてお茶を入れるというお話があるけれど、わたしも絶対お茶が入れられるほど泣いてしまった。

花嫁の母になるっていうのは、子どもが生まれてからこれまでの超大変なことが、すべて報われる日なんだね。
生まれてきてくれてありがとう。
あなたのお母さんになれてよかったよと幸せをいっぱい感じられた一日となった。

ただドレスはレンタルでよかったかな。
靴やバッグも買う必要はなかったな、と思ったりする母であった。


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