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私の反省と学びと感謝

皆様、こんばんは。或いは、おはようございます。こんにちは。
杉並区議会議員の小林ゆみです。

現在、選挙戦5日目の深夜。
8年前・4年前のこの時間、私は杉並区内の駅前で「こんばんは!お帰りなさいませ。」とご挨拶をしていました。公職選挙法で、選挙活動においてマイクを使って演説できる時間は20時までと定められているので、それ以降は「挨拶すること」のみ許されているのです。

しかしながら、子供が生まれた今、0歳児1人・2歳児1人の面倒を見て、寝かしつけもしなくてはならないため、駅頭で夜のご挨拶ができません。
「選挙期間、あまり長い時間をかけて駅頭活動ができていないけれど、大丈夫なのかな?」
と不安に思うこともありますが、息子たちの安全や幸せが一番大切ですから、家にいる時間は割り切って育児や家事に専念しております。

本日、長男(2)と。

そんな私でも、本日私の身に起こった素敵な出来事は文字にして残しておかなくてはならない、と感じたため、今からnoteの記事を書こうと思い立ちました。

本日(4月20日)、私は西荻窪駅、永福町駅、浜田山駅において街頭演説を行いました。
街頭演説では主に以下の点をお話ししました。

・昨年夏の区長選で新しく選ばれた岸本聡子区長は、気候変動問題対策やジェンダー平等問題を区政運営の最優先事項に据えて進めているが、こうしたイデオロギー色の強い施策は本来、(右でも左でも)首長が率先して自治体の予算を使ってやるべきことではない。

・岸本区長は道路拡張反対派と言われているが、杉並区内の道路は幅が狭いものが多く、このままだと災害発生時や緊急車両が通る際、危険である。区民の命と安全を守るため、地権者と丁寧に協議を重ね、必要性の高い所はしっかりと事業を進めていかねばならない。

・杉並区には狭い道路、段差や勾配の激しい道路、歩道と車道の垣根がない道路が多く、重大な課題である。特にベビーカー・車椅子・杖を使用する方や高齢者など、全ての歩行者にとって安全な道路の整備が必要であり、杉並区の予算はこうした課題解決のために優先的に使われるべきではないのか。

・予備校講師の経験から、8年前の初当選の時以来、杉並区の公教育の質を向上させるための取り組みを進めてきた。予備校のように、子供たちが勉強をもっと好きになれるように工夫しながら教えることや、レベルの高い教育を提供するために教師が研修を受けること、また、教師が授業の質を高めることに専念できるよう、部活動は教師ではなく外部の講師(例えばバスケットボールなら元バスケットボール選手など)を呼んで担当してもらうことなどを提案してきた。

4月20日最後の演説場所、浜田山駅前にて。

以上のことを、演説においてお話ししました。その他、区財政の状況やハコモノ行政の問題点など、様々な内容の演説を各駅で行いました。

しかしながら浜田山駅前において、演説のはじめから最後まで1時間の間、ずっと立って真剣に耳を傾けている男性がいらっしゃるのです。

そして私の演説が終わった時、その男性はこちらに近付いてきました。
私の本を持って。
「サインしてください。」

『君が代を歌えなかった私が、政治を目指した理由(わけ)』(ワック)

「あっ、やはり支援者の方だったのか!」
私はそう思いましたが、男性は驚きのせりふを口にします。
「私はリベラルなんですよ。左です。」

えっ、と私は思いました。
私は「自民党より右です!」と言ってしまうくらい、愛国心があり、保守政治家であるという自覚があるからです。
そんな私を、何故「リベラル派」の方が応援してくださるのか…?

そう思っていると、男性は話し始めました。

「小林さんのことは、7年前の東京新聞で知った。(※杉並区議、『同性愛は趣味』と発言 という内容のもの。因みに私は、このような発言はしていない)この人はどうしてこんな発言をするんだ?と疑問に思い、この本を買って読んでみた。すると、貴方の考えていることは理解することができた。

ただ、貴方は今日もそうだったが、
『私は保守だ。杉並区はリベラル勢力が強く、区政が左にどんどん傾いている』
と言う。そんな風に言われると、私たちリベラル派は、「ウッ」となってしまい、話を聞きたいと思わない。それは非常に勿体ない。

今日、貴方の演説を聴いていたが、貴方の考えは保守というより、リベラルなのではないかと感じた。一部の人を利するようなイデオロギー色が強い施策より、全ての住民の幸福のために必要な施策を進めたいと言っていたが、それはまともな考え方だ。」

ここまで男性のお話を聴いて、私は今回の選挙戦において殊更に「保守・リベラル」「右・左」という言葉を使い過ぎているのではないかと思い、反省しました。

それと同時に、こちらの男性は、自分とは考え方が異なる私のような者の発言の意図を知るために、私の本を買って読み、立ったまま演説を1時間聴き、今の私にとって最も必要なアドバイスをするために話しかけてくださった。
その点に、私はいたく感激しました。

いくら杉並区政が左に傾きつつあるとはいえ、確かに、自分には「右・左」の対立を煽るような発言が多過ぎたな、と思い、それをリベラルの立場から指摘してくださった男性には深く感謝しております。

真剣に考えてご自身の意見を伝えてくださった「リベラルお兄さん」(ここでお名前は出せないので、真剣に感謝しているのに、あだ名のようになってしまいすみません!)に、この場を借りて感謝申し上げます。

お兄さん、本当にありがとうございます。
視野が広がり、私は一つ成長できた気がします。

ボランティアスタッフの皆様方と。

選挙戦も残り2日となりましたが、お兄さんのアドバイスを踏まえ、具体的な私の政策を、皆様にストレートにわかりやすくお伝えする方向に切り替えたいと思います。

ボランティアスタッフの皆様方をはじめ、今回の選挙戦では心優しく素晴らしい方々に助けられており、感謝の気持ちでいっぱいです。
皆様の優しさやお気持ちを無駄にしないよう、精一杯頑張ってまいります。

「リベラルお兄さん」と。

令和5年4月21日(書いていたら、日付が変わってしまいましたね!)
杉並区議会議員 小林ゆみ

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