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髪物語 the 5th story
絶対音感を身につけられる、ピアノ教室の経営者haruさん。
黒く真っ直ぐで、芯が強い髪質の彼女。今は内側に柔らかくカーブする毛先も、以前は完全に真っ直ぐだったそうです。
haruさんは、日々、妻として2人の子の母として、また想い入れある自身の仕事のタスクを、めまぐるしい状況の変化の中でこなしています。
しかし、慌ただしさ、バタバタとした印象はあまりありません。
「日々予定を組み立てて、効率よく回ると気持ちいい」
自分以外の理由で予定変更も多い日々ですが、
「全部お互いさま」
効率の中に、「お互いさま」が共存しているのが、彼女の度量を感じるところです。
彼女の勉強量は、この生活のどこに入るのだろうと感じました。しかし、子どもの頃から、この生活は続いているのです。
「子どもの頃、中学生くらいまでは8時就寝で、テレビもあまり見たことないなぁ。ずっと勉強かピアノ」
毎日をこなすと夜は起きていられなかったそうです。かと言って、そこまで不自由に感じてもいなくて、
「楽しめるものがそれしかないなら、それをとことんまでやりきって楽しむ性格かも」
私が彼女と出会ったのは、今から何年も前、そんな彼女が、初めて人生を「楽しむ」ことが難しかった初産直後です。
二十代前半の出産で、子どもの命を守る重みと、若い母親だからと子どもに恥を欠かせたくない緊張感で、ピリピリの日々。
2人目を産み、3人目が出来ても構わないと思える今となっては、
「必死過ぎたね」
と笑える日々。(学生時代時代から一緒のご主人でさえ、あの時はあまりの変わりようにびっくりして戸惑ったといわれてました。)
意志のはっきりした彼女の、真っ直ぐでたっぷりの黒髪に、しなやかさと毛先のカールが出来たのは、出産後、最近だそうです。カラーもよく入ります。
「お互いさま」
一人っ子で目標に常にまっしぐらだった彼女に、人生の豊さ、複雑さをも受け止める度量をくれた「子育て」。
全部を引き受けて、今日も走り続ける彼女になびくしなやかな髪。
まるごと受け止めてくれるご主人と仲良くお幸せに♡
次回、the 6th storyも覗いてくださいね。
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