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犬のローザがむこうの世界にかえった翌朝は優しい春の雨でした。

ローザが虹の橋を渡りました。
3月13日の真夜中1:07に。

眠っていて今にも起きそうなローザです。
2022年3月13日(日)は
太陽がふりそそぎあたたかく青空で
風がある爽やかな日でした。


奈良の、日の入りは17:48
ピンクとオレンジのグラデーションが美しい夕焼け空のもと火葬のお迎えが来て
お花で埋もれて行きました。

春はお花がいっぱいです。

用意したお花、いただいたお花をできるだけ使ったので、色とりどりすぎるほどになり、それも幸せなことでした。いちごショートが2つあるのはビオラのぶんです。ローザとビオラで食べてね。背中側から一枚撮りました。

戻ってきた骨は
細い細い腓骨も残っていて
見事だと説明してくださいました。

ローザがうちに来たのは2012年9月24日。9ヶ月の時なので、ほぼ成犬に近かった。

ローザは過酷な幼少期と成長期を過ごしていて、
うちに来た時は、左の前脚は折れ外向きにくっついて関節は機能せず
三本脚でひょこひょこ歩いていました。
痩せ細り、毛は汚くノミもいて、心を閉ざしたような暗い目をしていました。


その後、たくさん食べて運動もし、
見違えるようになったけれど
成長期の挽回はできず、おそらくは
もともと恵まれた体格だった子なのですがずっと細かった。

左手前 ローザ、奥の向こうむき ビオラ
手前 ローザ


でも、焼いてわかったのは
丈夫な骨の質だったということ。


生肉などの手作りごはん、
骨も内臓も与える、
ホメオパシー、フラワーエッセンス、
毎年の狂犬病ワクチンはしない、
フィラリアの薬も使わない。

何が正しいかわからないけれど、うちではそのようにしてきたことの答え合わせのようにも思えました。ふわふわとした毛も、あたたかさももうない。骨。ローザを支えてきた骨格。白くてかるくて、サラサラと響く音が鳴ります。


亡くなった日、
弔問のお客様がたえなくて、
お友達や先生たちが来てくださいました。
ケーキたべて、ローザのためのお花がいっぱいで賑やかな日になりました。ビオラの時と同じようです。ローザはやっぱり、ちゃんと、みんなが来れる日を選んだのだね。

ローザちゃんにと名前のように薔薇の花を選んでくれました。クラシックな感じの幾重にもかさなった花弁が豪華なオレンジ色の薔薇。
白い花だけだと寂しいから華やかな色を、と選んでくださいました。


マゼンタピンクの小さな薔薇をみんなで少しずつ繋いで、KUI スタイルのレイを首にかけることができました。のほほんと天真爛漫、優しいローザに似合っていました。

昨日はよく晴れていて
翌、今朝は優しい雨です。
庭に出てみる。


ローザがあちらの世界へ旅立つその日まで寝そべっていた場所に行くと、昨日咲いていた水仙は、今日も咲いていました。凛とした甘い香りを放っています。水仙の花と香りは、ローザの記憶と共に私の心に刻まれました。

薔薇は育てるのが難しいから、手を出してなかったけれど、庭に薔薇をお迎えしようかな。
ローザのような薔薇を。

ユミガーデンにいるバラは
ノイバラと鳥が種を落としたおそらくモッコウバラ。あ、でもバラ科でいうと、キンミズヒキはいらっしゃるわね。

ふっくらとした肉球かわいかった



ローザはビオラが大好きで
ビオラはローザが大好きで。

今はまだ、突然すぎてうけとめられず
ぼーっとしています。


2022/3/14 記
ゆみ

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