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【私のSHE AWARDS2024】命を手放しかけた私が、私らしく生き続けることを決意するまで

これはSHE AWARDS 2024のエントリーシートをもとに、今日までの振り返りとこれからについて書いた私の物語です。
序盤は暗い内容なので、見たくない方はUターンすることをおすすめします。


SHEに入会する2か月前、私の世界は突然真っ暗になりました。
職場から車を運転して自宅に帰る途中、遮断機が降りてきた踏切の前で「今なら楽になれるかも」と思いました。遮断機に車の先端があたるギリギリまできたところでやっぱりまだ死ねないと正気に戻ったけれど、自分の行動にとても驚いてどうしようもない恐怖心で大号泣。
就職した頃は、まさかこんな結末を迎えるなんて想像もしていませんでした。子どもの頃からずっと憧れていた地元で幼稚園教諭になるという夢を叶え、かわいい子どもたちの成長を間近で見守り支えることができるこの仕事に誇りをもっていました。
しかし、少しずつ心の中にモヤモヤが蓄積されていきました。
「子どもを甘やかしすぎ」「話がつまらない」「信用できない」「向いてない」「存在感がない」
職場の先輩方から毎日言われたチクチク言葉。
悲しい・悔しいという感情は2年目の冬には全く機能しなくなっていた気がします。何を言っても聞き入れてもらえない、期待されないんだ、そう考え始めると辛くなるので感情を殺しました。毎日辞めたいと思いながらも年度途中で担任している子どもたちを置き去りにして辞める勇気なんてなくて、必死に毎日を生き抜いていました。
そんな私の心が完全に砕け散ったのは4年目の秋。生活発表会に向けて衣装作りをしていた頃。何度ダメ出しをされてやり直しても職員室で晒し者にされて笑われてやり直し。子どもたちが喜んでくれても、職員の誰かが口出しをした途端に子どもの表情が曇り「確かにあんまりかわいくないかも…」と。子どもの言葉って無垢でドストレートだから結構刺さるもので。本心ではないとわかっているのに、大人の顔色を窺って言葉を紡ぐ子どもたちの姿は、本音ではないと頭で分かっていても、私の頑張りも全て否定されている気持ちになって絶望しました。
約1か月半以上、毎日2時間以下の睡眠で心を込めて準備してきたのに。結局本番が終わっても最後まで認めてもらえませんでした。
睡眠不足が続くと1日働くための体力は持ちません。すると頭を使わなくなります。感情も出さなくなります。なぜなら無駄なエネルギーを使うから。いつもならかわいいと思う子どもたちのやんちゃな行動も、ぜんっぜん笑い飛ばせなくなりました。面倒臭いと思いました。そんな自分が心底嫌でした。
そんなとき、遮断機が降りてきた踏切で「これはチャンスだ」と思ってしまったんです。自分で自分を苦しめる勇気はないけど、これならって。
でも、その行動と判断は絶対に間違っています。
あのとき命を手放さなくてよかった、そう思えるようになったのは実はとても最近のことです。

絶望の秋が終わり、私は休職することになりました。
どんなに睡眠不足でも、どんなに気分が悪くても、体調を崩さなかったのですが、両親に「もう仕事に行かないで」と言われたことがきっかけ。
心療内科を受診し、適応障害の診断を受けました。
毎日早起きして職場に行かなくていいんだ。睡眠時間を削って明日の日案を書かなくていいんだ。そう思ったら、今までのように早起きができなくなりました。
これはまずいと思いました。このまま一生引きこもりになってしまうかもしれない。転職したいけど保育の勉強しかしていないから転職活動で不利になるだろうな。
そんなとき、SHElikesに出会いました。

休職期間が終わったら転職したいと考えていた私は、転職するための武器(スキル)を身につけるためにSHEに入会し、まずはデザインの勉強を始めました。保育関係のSNS運用ができたら楽しそうかも、と思ったからです。
でも1か月で挫折しました。機械音痴ではあるけれど時間は十分にありました。仕事とSHEを両立している他のシーメイトさんより早く受講を進めなきゃと思っていたのに、気づくとhave toでしか考えられなくて、デザインの勉強が楽しくなくなっていたんです。
時間があるのに、やりたかったことなのに、全然続かなかった。こんな意志の弱い私はこれからどうするんだろう。とても焦りました。
そんな時、拠点でグループコーチングが受けられることを知ります。
大学時代の友人はほぼ首都圏にいるので、人に会うついでに遠足気分で銀座拠点に行ってみることにしました。
今思えば、拠点に行ったことがひとつのターニングポイントだった気がします。同じテーブルになったシーメイトさんたちとお話する中で「悩んでるのは私だけじゃないんだ」とハッとしました。シーメイトさんはみんなキラキラしていて私とは住む世界が違うと勝手に思い込んでいたけれど、みんなそれぞれに悩みや葛藤があって、一生懸命もがいているんだ。行動しているから輝いて見えることに気づきました。

そのあとの私はひたすら行動しました。
片っ端から気になるコースを受講してコミュニティマネジメントコースに辿り着き、場作りに興味が湧いたことでサポ隊に応募。
デザインもライティングもできない。やる気だけは人一倍ある頼りないサポ隊だったけれど、みんなの頑張りを見ているだけの現状を変えたくてデザインに再挑戦。Canvaしか使えなくても自分らしい表現ができる楽しさを知りました。
昨年のアワードをオンラインで視聴し、受賞者のスピーチに触発されて1on1コーチングを受けました。自分の方向性が全く分からなかったところから「いらなくなった絵本を回収して絵本カフェを開きたい」という夢ができ、Xでこっそり呟いたら思いのほか反応が良くて変な汗が止まらなくなったこともありました。
その他にも、音声配信の開始、オフラインイベントへの出店、全国行脚でえり社長に思いの丈を伝えたり、マルチポテンシャライトの勉強会へ参加したり。
たくさんの小さな経験を積み重ねてきた結果、10期SHElikesファンクラブのコミュニティプランナーに就任し、憧れだったコミュニティ運営に挑戦することができました。
8か月間サポ隊をしていたのでコミュニティの内側は知っているつもりでしたが、いざCPとしての活動が始まるとサポ隊とは全く別物でした。
今月のイベントどうする?準備の役割は?イベント告知は?当日の役割は?シーメイトさんのリアクションどうだった?サポ隊のみんな元気かな、負担多くないかな?
多方面にアンテナを立ててイベント企画を考えたり、メンバー間でコミュニケーションを取ったり。負担はサポ隊の比じゃないくらいに増えたけれど、ぶっちゃけサポ隊よりCPの役割の方が私の性格に合ってるかもしれないと感じました。
CPの活動を通して感じたことはこちらにまとめたので省略します。

とにかく行動するようになって、「なんでそんなに行動できるの?」と言われることが増えました。
どうやら私が自信ある人のように見えているようで驚きました。でもそれは全く違います。
私は不安だから行動しています。このままで本当に夢が叶うんだろうか。お金を稼ぐにはどうしたらいいんだろう。毎日不安で、不安すぎて悪夢にうなされることもあります。
それでも夢を諦めないのは、SHEで一緒に頑張っている仲間が応援してくれるからです。シーメイトさんの存在は、「私はこの夢を追い続けていいんだ」と思わせてくれます。ともに頑張る仲間がいるから頑張れる。私も頑張る仲間を応援したいと思う。そうやって優しい循環をもっともっと広めていきたいです。
入会前から一番変化したことといえば、
自分を否定することをやめて、どんな自分も受け入れられるようになったこと
だと思います。

しかし、SHEに入会して1年、成功体験ばかりではありませんでした。
先ほど述べたようにデザインは1か月で挫折しています。初めてのサポ隊活動では自分にできることがなくて自分迷子になりました。やっと見つけた絵本カフェを開きたいという夢を両親に語って玉砕しました。
私の夢はSHEが用意してくれているお仕事チャレンジで叶うものではありません。
他のシーメイトさんたちがコンペに採用されたり知人からお仕事依頼を引き受けている様子を羨ましく眺め、焦りを感じていました。
それでも、SHEは球体型コミュニティ。悩んでいても落ち込んでいても、行動し続ける人のことは置いてけぼりにはしません。
グループコーチングやコミュニティに参加することで、悩んでいるのは自分だけではないことを再確認できます。弱音を吐いてもいいんだと、心を緩めることができます。励まし合うことでやる気がみなぎってきます。
実際、デザインを1か月で諦めた私ですが、サポ隊の仲間にCanvaを教えてもらったことでコミュニティの制作物をたくさん作らせてもらうことになりました。
「Adobeのツールが使えなくてもCanvaを使いこなせるようになろう」
そう決めてからCanvaだけでデザインを作っています。デザインのコースを受講しているシーメイトさんたちの足元にも及ばないスキルですが、それでも私らしさを表現するには十分で、満足しています。サポ隊の仲間に挫折経験を打ち明けてよかったです。

悩みは人それぞれなので、私の経験が必ずしも役に立つかはわかりません。
それでも、今の私がいるのは行動を続けたからだという事実があります。
それはきっと、今悩んでいるシーメイトさんが一歩踏み出すきっかけになるんじゃないかと思っています。
SHEは安心安全な場所です。声を上げたら、行動したら、きっと誰かが見つけてくれます。応援してくれる仲間に出会えます。今の自分に満足していないのなら、ぜひアクションを起こしてみてください。

私には夢があります。
それは「いらなくなった絵本を回収して絵本カフェを開くこと」です。
子どもの頃から絵本に囲まれて育った私は今でも絵本が大好きです。私の価値観や想像力は絵本によって形成されたといっても過言はないです。
大好きな絵本とほっと一息つけるカフェを組み合わせて、子どもにかかわる人のコミュニティとして機能させたいと思っています。
過去の私のように悩みを打ち明けられず孤立している人も、日々の忙しさで自分を見失っている人も、ひとりひとりが主役になれる居心地のいい空間を提供して、優しさを広めていきたいです。

私の名前には「優しさがたくさん実りますように」と両親の願いが込められていて、子どもの頃から自分の名前に誇りをもっています。この名前に負けないくらい、自分の心に実った優しさをどんどん人に伝えて循環させていきたい。
そう思うようになったのは、SHEに出会ったから。

1年前の今頃は「アワードなんて私には関係ない」と思っていました。
何も結果を出せていない私には祭典なんて場違いだと。
でも、アワードの生配信を見て登壇者のみなさんのスピーチに感銘を受け、来年はあのステージに立ちたいと思うようになりました。
それは決して目立ちたいからではなく、今までロールモデルに出会わなかった私が今日までSHEで得たことを発信することで、誰かの未来に繋がるきっかけになれたらいいなと思ったからです。自分一人の努力では自分自身の変化を実感することはできなかったかもしれません。シーメイトさんやコーチ、社員の方々に出会い、たくさんの宝物をもらったからこそ今の私がいます。
一人でも多くの方に今の自分の想いを伝えるため、そして今日までたくさん心配をかけた家族へ「私はもう大丈夫だよ」と伝えるため、なによりノンストップで走り続けてしまう自分自身へ「私、ちゃんと頑張れてるよ。ありがとう」と伝えるため、今回エントリーシートを書きました。

SHE入会当初はスキルのない自分をいかに武装するかを考えていましたが、今はいかにありのままの私を発揮できるかと考えるようになりました。
1年でマインドが大きく変わったことを実感しています。
一昨年の秋、自分の命を手放さなくてよかった。
生きていてよかった。
SHEに出会えて本当によかった。

私の物語は絵本のようにここで「おしまい」ではありません。
これからも夢に向かって、私らしく毎日わくわくとときめきを大切に過ごしていきます。

つづく



あとがき

本音をいえば、今までSHEで頑張っていることを伝えられていなかった両親を安心させるために、大手町のステージに立って「私はもう大丈夫だよ、自分らしく歩いていくよ」と堂々と伝えることができなかったのは悔しい気持ちもありました。
もし来年もアワードが開催されるのであれば、私はアントレプレナー部門にエントリーします。ぼんやりとした願いではなく、夢を実現させるために。
そして、新しいキャリアを切り開いて、今が1番幸せだと胸を張って家族に伝えるために。

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