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◯◯さんへ

突然の手紙、失礼します。

貴方は私の存在すら知らないかもしれないけれど、私は私の人生を生きるにあたって、貴方のダンス、作られた曲、ギター、そしてとびきりの笑顔から、何度も心救われてきました。それをまず、お礼を言わせて下さい。

ありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

どんな風に支えてもらったかというと、例えば、白い雪が降っても、その白い雪は数多くの人に踏まれ、だんだんドス黒くなります。そしてやがて、そのドス黒い雪はなくなります。

貴方は、幾度となく踏まれドス黒くなった私の人生と心を、綺麗でキラキラな真っ白になるように、沢山の綺麗な雪を心に降らせて下さったのです。ある時は言葉で、ある時は笑顔で、ある時はパフォーマンスで、私の心を支えて下さったのです。だから、おかげで何度も立ち上がることが出来ました。

それなのに、私は貴方にその恩を返すことが出来ませんでした。いつもいつも幸せのカケラをもらってばかりで、貴方の心に綺麗な足踏みがない真っ白な雪を降らせてあげられなかったです。安心させてあげられなかったです。貴方も一人の人間なのに、芸能人でアーティストだからということに、私は甘えていたのだと思います。そのことを今では後悔しています。ごめんなさい。

それに、私だけにではなくて、色んな人に貴方は生きる勇気を差し伸べてくれたことでしょう。そのかっこいい生き様を私は生涯忘れません。貴方は過去に、君が僕の歌を忘れても、て言ってらっしゃいましたね。◯◯さん、貴方のファンの誰一人として貴方の歌を忘れることはあり得ないと思います。皆、貴方の歌やダンス、ギターを聴いて、それを糧に生きてきたのですから。

今まで人に勇気を差し伸べて下さった分、これからは、自分の心に安心する何かを差し伸べてあげて下さい。◯◯さんが安心できる何かを探して下さい。私は残念なことに遠くから見守ることしか出来ないのですが、きっと貴方なら、自分の心に生きる灯火を灯せると信じています。

もう、いつもいつも笑顔でいる必要はないから、自分の気持ちに素直になって、苦しい時は苦しいと発言して大丈夫なのです。どうか、自分に優しくしてあげて下さい。

貴方が私にプレゼントしてくれた言葉の中で一番嬉しかった言葉、それは「もっと楽に生きろ」です。この言葉を、今の貴方の心に贈ってあげて下さると嬉しいです。

貴方が創造した曲や、その歌声は、いつも優しさに溢れていて涙が出ます。生きててよかったと何度思ったことでしょう。◯◯さん、私は貴方のことが心から大好きです。

愛をくれて、本当に本当にありがとう。

これからも貴方は沢山の数えきれない人々に愛されることでしょう。だから、大丈夫。生きていけます。ずっとずっと、独りじゃないから。




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