それからは天気のことなど無視して雑務をこなした

8月24日朝8時30分ごろ

数日ぶりに「あ、今日晴れてるな」の直感で目を覚ます。ここのところは毎日曇っていて、昼過ぎには必ず雨が降り出した。

今日こそ洗濯をしようと思って布団から出た。窓を開けると強い風が吹き込んできた。洗剤がないのを思い出してチャリに乗ってスーパーに向かう。スーパーは10時開店だった。

私は仕方なくコンビニに入り、粉タイプのアタックと缶ビールを買った。日差しは強いのにさほど暑くない。あまりにも爽やかな気持ちのいい日だ。たぶんまだ朝だから暑くないだけだろう。汗をかく前に家に帰りたかった。

溜まった洗濯物を抱えてベランダにある洗濯機に入れる。洗剤の封を開け、30リットル洗濯機用の分量の粉を入れる。まだ暑くなかった。スタートボタンを押してベランダの窓を網戸にしたまま部屋に戻った。


それからは天気のことなど無視して雑務をこなした。

洗濯が終わってピーピーとアラームが鳴っていたのも何回か無視した。私は作業に行き詰まり、作ったパスタも美味しくなくて、慰めのような気持ちで種無しぶどうを食べていた。さすがに干さなくては、と思いベランダに出た。意外なことに、うだるような暑さではなかった。もう13時だというのに。

雲行きがどんどん怪しくなってきた。

異常に爽やかだったから。奇跡ってこうゆうことだよ。何かが異常だけど完全に壊れているわけじゃない。しかし、とっても脆いからいつか必ず壊れる。いつか、なんて今すぐと変わらない。どちらかに完全に振り切るほんの数ミクロン手前で、恒常的なもののことを名残惜しんでいる。


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