「だからといって中立なわけではない」


右からは左だと言われ、
左からは右だと言われる。
だから自分は真ん中だと言う人がいるけれど、
わたしはそうは思わない。

やらないと「やれ」と言われ、
やると「やらなくていい」と言われる。
つまり、ただ文句を言いたがる人が多いということだ。

「上だ」と思うとさらに持ち上げ、
「下だ」と思うとさらに踏みつける、または利用する。
つまり、人がいかに周りに翻弄されやすいかということだ。

翻弄される人は、
他人を翻弄したがる人でもある。
つまり、彼らは自分に大きな自信がなく、
小さな我欲に振り回されているのだ。

依存する人は、
他人を支配したい人でもある。
だからこそ、右にも左にも、
上にも下にも翻弄されず、
依存も支配もせず、
自分自身という「中心」を持つことが大切なのだ。

その「中心」こそが、
右も左も、上も下も、
依存も支配も超えて、
物事を偏りなく平らに見ることができる。

つまり、どう「見られる」かよりも、
どう「在るべき」かが最も重要なのだ。

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